チョコザップの会費はまだ高いなんて誰が言った? |  ☆サクセスby田村真二

チョコザップの会費はまだ高いなんて誰が言った?

 

2024年2月13日(火)

 

 

こんにちは。

ウェルネスビズの田村真二です。

 

 

RIZAP株式会社が運営するコンビニジム「chocoZAP」(以下チョコザップ)が、2023年11月14日に1号店オープンから1年5カ月で会員数101万人を達成したというニュースが昨年ありました。

 

 

その勢いはとどまることなく、国内出店を続ける一方で、昨年末までには海外(中国北京市・上海市、香港、台中、米ロサンゼルス)に出店、最近では、トレーニングマシンの設置のない「ランドリー」のみのチョコザップ赤塚新町三丁目店(東京・板橋区)が話題となり、さらには東名高速道路日本平PA(上り)に今年5月に出店予定など、業界常識を超えた取り組みを矢継ぎ早に行っています。

 

 

RIZAPが「月会費2,980円(税込3,278円)」を大宣伝してくれたこともあり、生活者の頭の中に「ジムの月会費は3,000円前後」というのが急速にインストールされました。

 

 

 

 

フィットネス未経験者の私の知り合いの女性(50代)の1人は、「運動不足解消のためにカーブスに入会しようと思いましたけど、チョコザップに比べて会費が高いのでやめました」と言い、チョコザップに入会しました。

 

 

業界関係者の方なら、カーブスとチョコザップを比べるのはどうかと思うかもしれませんね。実際、営業時間も提供サービスもまったく違います。

 

 

しかし、フィットネス初心者の中には、両者の違いを理解できない人も多くいるでしょう。だから、目に見える「価格の安さや利便性」で判断されてしまうことも実際にあるのです。

 

 

そのため、既存のフィットネス事業者にとって、チョコザップの影響は決して小さくありません。24時間ジムはもちろん、総合フィットネスクラブの会費にも影響が出てくるかもしれません。

 

 

かつて、総合フィットネスクラブを経営する多くの経営者や経営幹部は、割安な24時間ジムが出始めた当初、「我々の競合ではない」「会費が多少安いからと言って、ジムだけの業態なんて続くはずがない」と高をくくっていました。しかし、その後の顛末を見れば「多大な影響を受けた」ことは明らかです。

 

 

ただし、「お得すぎる!」と強調するチョコザップの月会費2,980円は、日本よりも物価も給与水準もはるかに高いアメリカのプラネットフィットネス(標準面積500坪以上/月会費10ドル(約1,500円))と比べれば、実はそれほどお得とは言えません。

 

 

カーブス、エニタイムフィットネス、オレンジセオリーフィットネス、クラブピラティスなどのように、アメリカ発日本参入企業も少なくない中、近い将来プラネットフィットネスの日本参入もあるかもしれません。

 

 

既存のフィットネス事業者の皆さまは、今から備えをしておく必要があるでしょう。

 

 

 

それでは次号をお楽しみに!