台湾のスポーツ・フィットネスメーカーの戦略から学ぶ |  ☆サクセスby田村真二

台湾のスポーツ・フィットネスメーカーの戦略から学ぶ

 

 

 

こんにちは。サクセス発行人の田村真二です。

 

 

先週、クライアント企業2社の方々(一家族を含む総勢9名)と一緒に3泊4日で台湾に行ってきました。

 

台湾最大規模のスポーツ・フィッネス総合展「TaiSPO(タイスポ)2018」(以下、タイスポ)参加と合同ビジネスミーティングという形の訪問でしたが、結論から言うと・・・

 

とても充実した時間を過ごすことができました。

 

 

総人口は日本の2割程度、でも規模はスポルテック並み

 

 

 

 

タイスポ会場は台北のランドマークでもある超高層ビル「TAIPEI(タイペイ)101」に隣接した「台北世界貿易中心」(台北世界一、三館の2会場)で、3月8日から10日まで3日間開催されました。

 

私たち一行は9日の午後に訪問しました。ちなみに、タイスポを訪問するのは全員今回が初めて。

 

タイスポ会場の規模は、日本で毎年開催されている日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「スポルテック」に匹敵するほどです。

 

「タイスポ(会場)は広いけど、内容的には大したことはないですよ。スポルテックの方が断然先をいっています」という業界関係者の声を聞いたことがあります。

 

しかし本当に「大したことはない」のでしょうか?

 

台湾の総人口は約2400万人。日本の人口の2割(東京都の約2倍)程度しかいないことを考えると、「異常」とも思えるほどの規模です。「その理由」に気づくことができれば、タイスポの目的や役割が日本のスポルテックとは異なることがわかります。

 

 

海外戦略が特に重要な国

 

台湾は小国ではありますが、iPhoneや電子機器を受託生産する企業の最大手である鴻海精密工業(2017年の連結売上高は約17兆7千億円)を始め、国内(やアジア諸国での)生産&海外輸出を前提にビジネスを行うところが多くあります。

 

もちろんスポーツ・フィットネスメーカーとしても、国内市場だけを対象としていては市場規模が小さすぎます。言い換えれば、国内市場だけでは「とてもやっていけない」ということであり、ビジネスを拡大する上においては「海外戦略」が特に重要になります。

 

だからだと思いますが、タイスポには世界的に有名な企業よりも、ユニークな製品を作る中小企業が多く出展していました(ほんの一部ですが写真を掲載しておきます)。

 

 

 

 

つまり、台湾のメーカー各社は企業規模を問わず、(国内市場だけではなく)はじめから海外市場(輸出)に目を向けているということです。おそらくタイスポへの出展は、そのための足掛かりなのだと思います。

 

実際、出展企業10社以上の方に聞いたところ、そのほとんどが自社製品を海外(アジアやヨーロッパを中心)に輸出していると「英語で」話していました(意外にも日本への輸出はほとんどありませんでした)。

 

日本のスポルテックとは違ってタイスポ出展企業の台湾人は、英語を流暢に話す人が多くいました。もちろんそれには理由があります。

 

 

台湾人は日本人より圧倒的に英語のスキルが高い

 

日本は世界第3位の経済大国です。そのため、自動車や電機産業など一部の産業を除けば、国内市場だけでもビジネスを拡大させることができました。

 

日本では英語ができなくてもほとんどの上場企業に入社が可能な上、幹部になることも可能です。しかし台湾では、英語ができないと有名企業への就職に不利になる上、幹部登用に英語が必須条件の1つになっているところも少なくありません。

 

だからでしょうか? 台湾人(特に若者)が日本人よりも英語のスキルが高いのは。

 

今回の台湾訪問中に数回タクシーに乗りましたが、運転手(年配)の方で英語や日本語を話す人はほぼ皆無でした。しかし若者は違います。

 

タイスポ会場でも、スタバやその他の飲食店でも、フィットネスクラブの受付でも、街中で歩いている人でも、若者の多くは、母国語(中国語)ではない英語を母国語のように流暢に話していました。

 

 

海外市場展開やインバウンド消費を取り込むカギ

 

日本もこれまでは国内市場だけでビジネスを展開・拡大させることができました。

 

しかし、すでに日本は人口減少時代に突入。少子高齢化による消費の縮小から、海外市場を視野にビジネスを展開する必要性が高まりつつあります。

 

「でもそれはあくまで大企業の話でしょう?」、とは思えない時代になりました。確かに、中小企業にとって海外市場進出が容易でないことは私も知っています。

 

海外市場進出は無理だとしても、年々拡大するインバウンド(や在日外国人)消費を取り込むには外国語対応、少なくとも「英語」(できれば「中国語」)対応は、業種業界を問わず、中小企業はもちろん地方の企業にとっても大きなチャンスです。

 

例えば都内のジムや飲食店で、「スタッフ全員英語を話せます」「英語を話せるスタッフがいます」とホームページや広告に掲載できれば、それだけでも外国人客が増えるでしょう。

 

その逆にこれから先、東京の中心地で店舗営業をしているにもかかわらずに、英語を話せるスタッフが1人もいなければ、「この店のスタッフは英語も話せないのか!」と苦情が発生することになるかもしれません。

 

スマホの対話アプリの性能が高まるのを待つ、という時間的な余裕も少なくなりつつあります。その間に、ライバル企業にどんどん先を行かれることになるでしょうから(今回台湾に同行した2社の方々も口々に英語の必要性を述べていました)。

 

iPhoneを製造する鴻海精密工業の強みは、精密機器をつくる高い技術力とコスト競争力はもちろんですが、海外戦略を前提とし、中国語・英語・日本語ができる人材(特に経営幹部)が社内に多くいることです。

 

そう考えると日本の中小企業も、自社独自の強みを発揮することはもちろんですが、鴻海精密工業や台湾の中小企業のように外国語、特に「英語で」ビジネスができることを戦略の柱の1つにする必要があるかもしれません。

 

 

台湾に行ってみませんか?

 

「でも私は英語を話せなければ、海外にも(ほとんど)行ったこともありません」という方(特に中小企業経営者の方)は、手始めにアジア随一の親日国「台湾」に行ってみてはいかがでしょうか。

 

台湾はとにかく、日本人であることに不自由することがほとんどありません。羽田や成田からも3~4時間で着きます。時差も1時間しかありませんから、肉体的にも精神的にも国内出張レベルの感覚で行くことができます。

 

しかも食べ物は全般的に安くて美味しいし、マッサージ(整体)も安くて驚くほど上手い。余談ですが、昨年台湾を訪問した際に受けたマッサージとマッサージ師が教えてくれたストレッチを毎日行っていたところ、いつの間にか五十肩の痛みがほぼなくなりました。

 

アジアで英語というと、フィリピンやシンガポールのイメージがあるかもしれませんが、(何度も言うように)台湾の若者は普通に英語を話します。スタバのように若いスタッフがいる店に入れば、台湾と日本の若者の英語力の差が瞬時にわかるでしょう。

 

それを実際に体験してみるだけでも台湾に行ってみる価値はあると思います(会社を1週間離れるのは無理でも3日ならなんとか調整できますよね?)。

 

台湾は女性を中心に日本人リピーターが多い国の1つです。英語はできない、海外にも(ほとんど)行ったことがないという方は、ぜひ台湾に行ってみてはいかがでしょうか。

きっと多くの気づきやビジネスに使えるアイデアが得られると思いますよ。

 

 

それでは次号をお楽しみください。

 

田村真二

 

 

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