京都市内を自転車でひたすら巡る、「京都巡礼ライド2024」

 

今年もやるんです、真冬に。冬KYOTOは寒くて空いてるので、走るのにはまさに最適。あと、色々とリーズナブル(その代わり桜も紅葉もナシよ)。

 

毎日毎日、判で押したような抑揚のないリーマンライフを送ってると1年なんてあっと言う間。こうやって、いつの間にか老い負いさらばえていくんだろなと。もう出だしから底抜けに明るい話題満載。

 

さあ、じゃ行きまひょか。

 

(※前回の旅、「巡礼ライド2023」はこちらからご覧ください)

 
 
10:45 出発。約1年前に開通の新路線、「東急新横浜線」。
この路線が開通したために、以前同様ボヤっと乗車すると、横浜駅に向かう筈が気付けば相鉄線に乗り入れ、横浜の最果てに連れ去られるという悪魔の列車だ。よく見ればカラーリングもどことなく魔テイスト。
 
ところが、今回のように新幹線乗車が目的となるとハナシは別。
菊名での乗り換え不要&直通で新横浜到着というまさに夢のような路線。普段邪魔者扱いされる車輌も、この日はだけは貴賓溢れるその落ち着いた深いトーンに、どことなくオリエンタルでヨーロピアンな(どっちよ)佇まいすら見出してしまうのだから一度病院で診てもらった方が良い。
 
小春日和&絶好の旅行日和
 
平日午前中にも関わらず、車内は自分以外一人だけ。まるで地方のローカル線に乗っているんじゃないかと錯覚するような魔列車
 
とか言ってると、日吉、新綱島、そして新横浜
 
ホームはかなり地下深くにあるようだ。エスカレーターをいくつか乗り継ぎ地上へ
 
上がると正面にJR新横浜駅
 
銀河鉄道のぞみ27号が来るまで30分ほどある
 
今年もお世話になるレンタサイクルショップにお土産を買おう
 
11:30 来たゼ俺の27号。
 
N700 SUPREME!
 
小田原通過。箱根手前
いやビックリ。平日の午前中から車内はほぼ満席。客層は国内外老若男女問わず
 
そして!
前回、前々回と海側の座席で富士山が見られず涙を飲んだ三度目の正直、富士山サイド
って、雲で山頂見えず。終了
 
12:50 名古屋
 
13:03 米原通過。伊吹山冠雪
 

13:24 京都

薄曇り。関東より寒い。京都の底冷えってこれか。ナメててすいませんでした

 
それよりお前、手ぶらだけど新横浜で買ったお土産の新宿カリーあられどうしたの?
入線して来るのぞみ27号に浮かれ、駅ベンチに忘れたらしい

 

もう寒さと忘れ物で歩くのもイヤなので、地下鉄でレンタサイクルショップへ

 

なんや、京都は地下鉄のデザインまで雅どすなぁ

 

ごじょう。なんでひらがななのかなふしぎ

一駅目、五条で下車。一駅くらい歩け

 

五条烏丸通を渡り

 

13:50 レンタサイクルショップ

お土産を忘れたので近くのファミマでお茶を買ってくという、お土産感ゼロ

 

ライドに向かう前にまずは一度ホテルに行き、修行のように重いバッグを預かっていただく、GO

 

走ることしばらく

ようやく見えて来た京都の定宿、ザ・リッツ・カールトン京都

 

まあウソなんですけどね。一泊24万にお前の安月給で泊まれる訳が無いっていう

 

室町四条を超えると、我が心の安宿はすぐ

 

今回の安宿は(もうやめろ)室町通と錦小路のクロスするすぐ北

 

若いスタッフ中心、気持ち良い接客の素晴らしいホテルだ。前回の横柄なホテル(褒め言葉かな?)とは大違い

そして何より素晴らしいこと、それは「駐輪場完備」。早くもリピート確定

 

烏丸室町 ホテルに荷物を預かっていただき、ひたすら北へ

 

今出川まで来ればあと少し。目指すのは、そう・・・

 

14:40 京都大食い達のオアシス、「松乃家」だ(お前もう絶対取り憑かれてるよ?)

 

そして頼むのは・・・

 

今回も焼きそば大盛り一択

 

松乃家自家製だというストレート麺に、独特な甘いソースと煎り卵が織りなすマリアージュ

私が京都に来る理由。それは自転車と「松乃家の焼きそば」このためと言っても過言では無い

460km手前から一途に焼きそばのことだけを考えて来た(自転車旅メインじゃなかった?)

 

そんなこんなで1年ぶりの焼きそば、相変わらず美味太郎。明日も来よう

この時点で15時過ぎ。やや日も翳り始め、今日はどれだけ回れるだろうか

 

15:00 相国寺。松乃家のすぐ北東

 

相国寺「も」臨済宗総本山。昨年の建仁寺、東福寺に続きここもまさかのTEAM臨済

何故京都はそこまで臨済宗が強いのか、さすがに気になったので目の前の便利な箱で調べると・・・

 

「臨済宗は鎌倉幕府の北条家と室町幕府の足利家にあつく信仰され、特に室町時代の武家政権に支持されました。 幕府から保護を受けたことにより、京都には臨済宗のお寺が多いと言われています」

 

だそうだ。これで今後は焼きそばと自転車のことだけ考えて暮らせる

 

まずは光源院から(駐輪場すぐ正面。無料)

特別展示をやってたので800円を払って入る

 

展示物は一切撮影禁止だったので敷地内の取って付けたような(はい、消される)石庭をご覧ください

メインは今回初公開となる、宗派を超えた3種の木彫(空海、神變大菩薩像、不動明王ほかセット諸々付属)

はい次へ。敷地が広いので自転車と共に移動

 

春はもうそこまで来てるんです?

 

この先へ進むと・・・

 

相国寺承天閣美術館(入館料800円)

こちらも撮影禁止なので微妙な敷地内のモダン石庭でお茶を濁していただきたく・・・

 

いやあそれにしてもスゴイよ、若冲&応挙

特に若冲の「動植綵絵」シリーズ30幅(コロ印刷という技法を用いた複製ではあるけれど)が圧巻。岩絵具の濃淡と色合わせだけで、光沢感、透明感、シズル感、空気遠近を表現している。同じ800円でもさっきの光げn・・・スゴイよ、若冲。

 

応挙はねえ、消失点への認識、江戸期に洋画家でもないこの人がパースペクティブをどれだけ理解したのかは知らないけど(当方不勉強なもので)、破綻のない構造感と画面構成は、鳥山センセイにも似た安心感すらあって(その例え合ってる?)

 

いや、実に良いものを見た。1発目のマイナスを(オイ!)これで一気に挽回

 

16:00 さあさ、相国寺本堂へと思ったら、なんとここで閉館時間

続きはまた次回。暗くなる前に次へ

 

紫明通から鞍馬口へ。西へと走る

堀川紫明を超え・・・

 

前回見つけ気に入った船岡温泉の前を通り

 

千本通合流。左折し南下

 

200mほど下り千本寺之内で右折ししばらく直進

 

天神川を渡・・・らず、この手前の細い路地を左折し住宅街を塗って行くと

 

17:00 御土居(平野) ※御土居とは:秀吉が京都の内外(洛中と洛外)の境として築かせた土塁(当時全長22.5km)の一部

前回、鷹ヶ峯北に続き御土居パート2。思わず登りたくなるが、立ち入り禁止の看板が
 

せっかくなので京都の相棒とショット

そうそう、今回も前回と同じブリジストンのフロント3枚の優秀なバイクを借りることができた

 

もうどこも終了してしまったので、仕方なくあとはホテルに適当に戻る

 

御土居の先に良さげな、平野神社

既に終了してた。今回予定には無かったが改めて来てみよう

 

17:20 北野天満宮

せっかく脇を通ったので梅でも見て帰ろうかと

 

既に最奥部本殿は閉じていたが

 

咲き始めていた梅は見ることが来た。あと一週間くらいで見頃かな

 

そして!

職場から、来る日も来る日も「また行きたいなぁ」と、冬の日本海の色のような目で観ていた北野天満宮のライブカメラ

遂に「観る側」から「観られる側」に

 

さらに。今回走ってみたかった夜の上七軒

こちらは祇園と違い、夜は人出が無いようだ、静か

 

そして、次は今回走りたかった道へと走る

 

お気に入り、上七軒の交差点を東へ

 

今出川千本通

昨年2回の旅と合わせ主だった通りは走ったが、千本通だけはまだ未踏(東西の横断除く)だった

今回はここを南下しホテルへ帰る

 

千本中立売

 

下立売通

 

千本丸太町

 

押小路通合流

 

ここで千本通とお別れ。今出川通から約2.3km

千本三条で斜め左に折れ四条大宮へ。ここから東へ走る

 

四条堀川。ここまで来ればあと少し

 

油小路で左折、260mほど進んだ蛸薬師通の右の角

「信長が最後を遂げた方の」本能寺(跡)がある。現在は老人ホームに

 

ここで右折し、東へ

 

毎度お世話になります。エコステーション21東洞院に停め・・・

 

18:15 はいまた来たよ、NISIKIマーケット

 

またしても到着が遅過ぎてシャッター通り化。帰ろう

 

 

18:50 ホテル着。駐輪場完備。ありがてぇ&ありがてぇ

前回なんかホテルから300mも離れた有料Pだったし

 

撮影に際しスマホの出し入れが多いので、今回トップチューブバッグを持参

京都の相棒よ、今日も1日ありがとう。明日もよろしくネ

 

 

※ここまで書いておいて何だですが、あまりに長いので「京都巡礼ライド2024」魅惑のディナー編は次回掲載ということでひとつヨロシクお願いいたし満願寺(京都ギャグ)