第75回函館チャレンジラン 2時間58分37秒完走→バイクペーサー練 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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9月24日、75回目となる函館チャレンジランに参加してそのままIさん主催のバイクペーサー練に参加してきた。

【チャレンジラン】
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チャレンジランは最終組。ブルべでご一緒するDさんとも一緒だ。
今回は渡島中山峠途中で片側高度通行がある点と、春の方が剛脚勢が多かったことから、春と比べてタイムは伸びないと想定された。
それでも一応3時間は切れたら切りたいという感じでスタート。装備はPROTOSでエアロバー無し。

最初の渡島中山峠は30分56秒で平均309W。
春は28分27秒でだいぶ違うが、一度片側交互通行でがっちり停められたので、実はあまり変わらない??
2日前に参加した朝練でFTP以上で踏める状況ではないというのが解っていたので、90%を淡々と維持。きれいに90%の出力となった。先頭は自分含め2~3人になっていたと思うが、頂上のトンネルをこえて下りで皆さんと再合流。

そこからはいつものようにペース走となったが、強度が春とは全然違った。
緩い下り基調で向かい風の中39~40km/hを維持したが、余りキツくは無かった。上体を下げて踏むのに馴れたせいかもしれない。250〜300W程で前を牽きまくった。
春は測定しなかったが先頭に出た時は300W超えていたと思う。多分向かい風が強かったのもあるだろう。

途中スピード商会のIさんが下り基調のところなどでガンガンアタックをかける。自分には出来ない熱い走りだ。最速店長選手権のすぐ後だったので、日がついていたのかもしれない。

先頭を積極的に引くキャノンデールドラパックのウェアの親子の方がいたので、厚沢部~江差辺りでは余り先頭には出ず温存。

江差では水を頂きボトルにイン。
DさんとSさと自分の先頭3人で他の方から少し先行した。すぐ追いついてきて合流するだろうと思いきや、(自分がそういう風に牽いたからだと思うが)割といいペースで進んでしまい、合流することはなかった。
登り基調だが追い風で、厚沢部あたりまでは38km/h位出ていた。
厚沢部をこえてだんだん勾配が出てくると共に自分にもじわじわ疲れが。35~36km/hほどにペースが落る。
この辺りから3時間を切れるか計算しながら走るが、恐らくギリギリ切れるだろうという感じ。

人里離れ山らしくなってきた辺りで単独になった。
そこからも変わらず脚が終わらない範囲で淡々と踏む。

結局渡島中山峠アプローチは39分48秒で平均256W。ペース管理は徹底した。
春は37分58秒。脚を使い切るつもりで10km連続で前を牽いたりめちゃくちゃやっていた。
渡島中山峠核心部は6分19秒で294W。春はオールアウトするつもりで5分50秒だった。

下りはギリギリ3時間を切るであろうペースで踏んだ。またしても片側交互通行で止められたが、その程度のマージンはとっている。
17分17秒で春の16分44秒と比べると遅いが、これもやはり停車したことを考えるとあまり変わらない??

結局タイムは2時間58分37秒。3時間は切ることが出来た。
自分の中で時間を1分勘違いしていてギリギリの2時間59分37秒かと思ったが、1分余裕があったようだ。


全体通してみると、各区間のタイムは軒並み春よりも遅く、力押しでグイグイ行けた春とは脚の状況が全く違ったが、タイムは3分も違わず。
江差近くでのペースが春よりも良かったんだろうか。体の状況も春より大きく劣っていたが、ダメな時なりに踏む方法やペース配分が解ってきたのかもしれない。だとしたらスキルアップだ。

終わった後は疲労困憊でボトルの水も尽きていたので早々に引き上げ、セブンイレブンでモンスターとスイーツを補給した。

上で取り上げた区間は函館の超越者Aさんと自分が春のチャレンジランで一緒に走った時にKOMをほぼ持って行ったのだが、ツールド北海道UCIレースのおかげで江差からの帰りのセグメントは全てプロ勢が持って行った。Genki一杯の山本選手やNIPPOのデネグリ選手らだ。彼らが集団で走ると恐ろしいことになる。努力や試行錯誤、コンディション調整でどうこうなる様な平和なタイムではない。
そのうち全道のセグメントが持っていかれるんじゃないか。



【バイクペーサー練】
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一度ホテルに戻り、昼過ぎからはIさんのバイクペーサー練。
Iさんはかつての北海道地域選抜で、チャレンジランは2時間40分台で走った方だ。
レースよりも単純な力比べ的要素が強いチャレンジランでここまでのタイムというのは、本当にヤバい人ということだ。
今は函館の自転車乗りに貴重な時間をさいて毎週末のように無線機やオートバイを使ったトレーニングなどをしてくださっている。
自分のコーチにもバイクペーサー練の事を話したが、超ハイペースからのアタックやそこからバイクに付く技術も駆使してのペース維持、集中力なども鍛えられるため、可能な限り行っていきたいトレーニングだと言われた。
来年以降も遠征して参加したい。

この日のメンバーは自分とDさんの2名。
Dさんはレース参戦1年目ながらトレーニングを重ねて今年のツールド北海道市民レースのBクラスでKOMもゴールもトップを取った人だ。
見るからにフィジカルが強く、登りや瞬間ダッシュだけでなく、延々と平坦を走ったりするのも強いのが明らかにわかる。

この日の自分はチャレンジランでかなり使い切っていたので、ヤバい状況だ。
Dさんのトレーニングの質をせめて落とさないようにと思う。

バイクペーサー練ではバイクの後ろが一番楽で、バイクから離れるほどキツくなる。
この日は自分の状況が状況だったので、バイクの後ろのポジションでずっと走ることになった。
鉄山から林道の970号線の分岐まで、バイクの後ろで走り続ける。
最初の平坦からすでに脚がキツかったが何とかついていく。バイクの後ろに入ると200W前後でついていけるが、短い登りが何か所も出てくるので、そこを40km/hで付いていくのに500Wを超える出力を何度も出さなければならなかった。
自分の後ろにいるDさんはもっとキツいはずだ。
途中一度Dさんが遅れ、それを引き上げにIさんがペースを落とし、再び追いついてきたところで自分はもう力が残っていなかった。残っていなかったのはメンタルなのか、フィジカルなのか、とにかくこの時は限界だった。
最後1km程は何とか300W程で回してゴール。

練習で強度が高い低いというのがあるが、この日は高いという次元ではなく、限界を超えたダッシュを本当に力が尽きるまで繰り返すトレーニングだった。
辛いが楽しい。脚が残っていない状況でこれをやることで、力を使わずやりくりする練習にもつながる気がした。

KOMを超えて下りは自分はマイペースに。Dさんはバイクの後ろでかっ飛ばした。

セブンイレブンで自転車談義の後、今度はKOMに向けて逆から登った。
自分は早々に千切れDさんに行ってもらったが、バイクの後ろとはいえ4.9km、192mのコースを平均30km/h近くで登ったらしい。

KOMを超え、鉄山までの下り基調で再びバイクペーサーの後ろに入ることにした。
下りだと普段はマイナス要因となる体重がマイナスとならないので、気持ち的にも元気に行けた。平均47.5km/h、309Wだったが、この速度はソロだったら309W程度では絶対に出ない。
何とか最後まで付いていって最後のダッシュではDさんを追い抜くことが出来た。
それまでの負荷が全然違うので実力ではないが。



一日通して200km程走ったが、最もキツかった200kmかも知れない。
6時間12分で完走した北見200もキツかったが、あれは延々ソロで走っているので後半は脚が攣らない限界強度を淡々と維持したした形だった。
この日は全く違って、チャレンジランで疲労困憊した上で限界のダッシュを繰り返す形だった。
楽しく有難いことだ。