2017 BRM520増毛300 9時間47分完走 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

5月20日、AJ北海道主催のブルべ、増毛300に参加し、無事完走した。
9時間47分で、自分の中での目標を達成することが出来た。自分のこれまでのリザルトの10時間35分を更新したい、そして可能であれば10時間を切りたいと思っていたのだ。
ログは下の通り。なぜか260km地点で途切れているが、これは恐らく最終区間で熱中症気味になり途中PC外のコンビニに駆け込み水とレッドブルを補給した時に切れているのだろう。
朝はスタート地点の前田森林公園まで自走で向かった。25km程あるが、札幌市街地を通らないのでえらく近く感じた。
朝食はおにぎりとドーナツ。800kcal程か。
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【スタート前田森林公園~PC1月形 区間51.9km】
この区間、新篠津までの337は完全向かい風であることが最初からわかっていた。28kmあるが、ここは函館のPさんと一緒に走った。スタート直後なので向かい風も特に辛くくなく、速度としては30km/h台前半が中心。
新篠津の農道?に入ってからは追い風基調で20km程で月形のセブンイレブンに到着。速度は30km/h台後半。
ほとんど書くこともないくらいにスムーズに走ることが出来た。

PCオープンは7時32分なのだが、到着は7時24分頃。オープン待ちだったが、自分は待ちの間にプリンとシュークリームとエネルギーゼリーを補給。トイレも済ませた状態で7時32分になった瞬間にうまい棒を1本だけ購入。それを食べてPCを出た。
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Pさんはそこまでされていなかったので、これ以降はソロライドに。

【PC1~PC2増毛 区間97.2km】
走り始めてすぐに国道から外れ、農村地帯という感じの道を走る。だんだん山の中に入っていき少し上って少し下り、10km程走ると湖沿いに。湖沿いを走って20km強で青山の分岐で浜益に向かう道に入る。
青山までの30km程は追い風基調でまたしても走りやすかった。ここで走行中に蜂か何かに刺された。痛みはあったが、(良いのかどうか解らないが)こういうのは運動を続けて血を巡らせているうちに散っていくイメージがある。実際、最初は腫れてペダリングの邪魔になったがそのうち気にならなくなった。
強度を上げることはせず、淡々とペダルを回した。
ここでさアップダウンがあるので速度が一定しないが、平坦で30km/h台後半で行ったようだ。
天気が良かったので、湖沿いも山の中も非常に気持ちよく走ることが出来た。
天候により難易度も雰囲気も大きく変わるのはサイクリングの常。特に北海道はそれが顕著な気がするが、この日は最高だった。

青山分岐から少し入り、あとは浜益までゆるゆる下るだけというところから、延々向かい風に。ご丁寧にこちらと正対する方向に風向きを調整してくる始末。
平坦になってからは速度がのらず損をした気分だった。
進行方向が変わる浜益からも向かい風の歓迎。
アップダウンの登りが特にキツかったが、仕方がないので無理せず。
浜益から増毛までは40km強。うち後半は大部分がトンネル区間だ。このトンネル区間で向かい風になると相当しんどいことになると思って怖かったのだが、トンネル区間からは追い風基調に。
この日は風が渦巻いてころころ変わる状況だったが、ここは救われた。
2度の宗谷岬TTに続いて今年3度目になるこの区間は楽に走ることが出来た。
増毛のチェックは10時37分。オープンが10時23分なので14分遅れているが、向かい風区間を考えると仕方がない。あの状況下でペースを維持するのは今の自分のフィジカルでは無理だ。
この区間ではHIGH5のエナジージェルを2本投入した。アップダウンと向かい風で消耗したのだ。カフェインも入っているので気付けにいい。

増毛ではプリンとエネルギーゼリー、緑モンスターを補給。
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【PC2~PC3奈井江 区間85.3km】
増毛を出てからは留萌に向かう道を7km程走り、内陸に入る。北竜町までの御陵峠を通るルートだ。ここは完全追い風。
御陵峠は追い風になることが解っていたというのもあって、楽しみだった。実際走ってみると気持ちいい。
開放的な道に青空。新緑がまぶしく、暑寒別岳の残雪が美しい。最高の景色だ。ヨーロッパにいるような気分になった。
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ここはまた天気のいい日に個人サイクリングでも走ってみたい。増毛のラーメンと蕎麦は気になっているのでランチライドもいいだろう。

御陵峠を下ってからは北竜町まで緩やかに下る。
追い風基調だが、途中北竜町の10km程手前から横風に。これも事前にわかっていたことだ。北風だったので北竜町からの275では追い風になる。これもわかっていた通り。
そういう感じで、PC3の奈井江町までは追い風基調だった。
江部乙からは国道12号線の信号が多い区間で減速必至だったが、それでもPC3のチェックは13時13分だった。オープンが12時57分だったので、増毛の通過時刻を考えるとこの区間はほぼオープン待ちとイーブンのペースで走ることが出来た。
85.3kmを2時間39分なのでグロス32.8km/hだ。
オープン待ちのペースはもっと速いと思っていたが、よくわからない。

奈井江では緑モンスターとエネルギーゼリー2つを補給。
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これまでの補給、うまい棒めんたい味以外は流動物のみだ。
水も足さなかった。
300kmだし何とかなるっしょ、というこのなめ切った補給により後で地獄を見ることになる。

【PC3~ゴール前田森林公園 区間77.9km】
ここはこれまでと打って変わって向かい風基調。しかも強い。かなり厳しかった。
前述のとおりこの日は風が渦巻いていて、特に空知~石狩では短時間でコロコロと向きが変わる。よって最終区間での風向き予測は困難だと思っていたのだが、よりによって開けた平野の信号も何もない区間でこういう歓迎に会うとは。
13時13分にチェックした時点で、あと2時間47分でゴールすれば10時間は切る。平均30km/hでおつりが来るペースなので、無風ならばトラブルでもない限りは全く問題ない。
とはいえ恐らくゴールまで向かい風基調。ケイデンスを上げて運動強度を高めて速度を維持しようとするとふざけた補給内容のせいか気持ち悪くなってきた。これはウェア選択ミスによるものだった。この日は朝スタートに向かうときに寒いのが嫌だったので黒の長袖スキンスーツに長袖インナーだったのだ。場所によっては暑さがニュースになっていたこの日に運動強度を上げた状態でこの服装はまずかった。
自分はほかの人に比べて暑さに弱いと思うのだが、それもあって気持ち悪くなってきた。
思わずPC3を出発して25km程のサンクスにかけこみ、水をボトルに足し、残りは全身にかぶった。
甘いもの中毒で気持ち悪いのは解っていたが、カフェインをぶち込みたくてレッドブルを補給。

ここからは往路を逆向きにトレースする形なのだが、月形でミスコースした。幸いルートを外れて300m程で気づくことが出来たが、あまり下手を打つと10時間を切ることが出来なくなる。
残り距離は48km程で、時間は1時間30~40分。向かい風でも強度を上げれば乗り切れるか、体力を考えると瀬戸際という感じだったが、月形の農道では向かい風ではなく横風に。ここで救われ、33~35km/h程で進む。
あとは向かい風と思われる337に合流して28.3km進むというところで、合流直前にコースをロスト。立ち止まって位置を検索した。

337合流後は再び完全向かい風に。エナジージェルは残り1本だったが、7km走った時点で投入した。アップダウンというほどでもない道のうねりや陸橋がかなりキツい。交通量の多い道だったので、横を走るトラックや乗用車の風圧に助けられた。

計算上何とか10時間を切れると思い、あいの里を過ぎたあたりからは脚を使い切る前提でトルクも使っての速度維持を開始。何とかなりそうだ。

淡々と諦めず回し続けたのが良かったのだろう、最後の7~8kmはまた風向きが変わって追い風基調に。今までの経験によると、ロングでキツい状況になっても、諦めなければそれなりの結果は出る。脚がきつくても、キツさを無視しさえすれば動きはすることが多い。
風が良くなってからは30km/h台後半~40km/hほどでゴールに向かい、15時47分にゴール。所要時間は9時間47分だった。
グロス平均31.9km/hだった。
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宗谷岬TTでもフィジカル的には追い込むことが出来たが、この日は暑さと補給のまずさで気持ち悪くなっていたので、それによるキツさが強かった。
何度もやっているが、この時期にこれを体験できて良かった。8月頭の宗谷岬に向けた反省が得られた。



ゴール後はスタッフの方にチェック頂き、しばしお話した後17時過ぎに帰路に就いた。

家までの25km程はゆっくり走った。
出し切った後に緩いペースで流すのは悪くない。
ただこの日は、家に着く少し前で体力がかなり削られているのを感じた。呼吸が弱弱しいのだ。浅いというか何というか、ずっとこれで走り続けたらロクなことにはならないだろうという感じだった。

食欲もわかない状況で、普段はお酒を飲めば食欲もわくのだが、この日はお酒自体あまり飲めなかった。


消耗したが、充実感は強い。宗谷岬TTで去年までとは速度が違ってきている予感がしていたのだが、この日の所要時間を考えると、予感ではなく実際にそうなっているようだ。
冬トレ後半は時間が取れず体力もなく全く強度をかけられなかったのだが、コーチに前から聞いていた通り、一度ついた力はそうそう落ちないという事か。
ロングでのペーシングが上手くなったとか実走で負荷をかける量が去年までよりも多いとか減量で登りが楽になったとか、色々あるのかもしれないが、平坦を含め速度が維持できるようになっているのは想像していなかった。AERO HEAD MIPSもかなり性能が高いと感じるから、それのおかげもあるのか。
行動範囲も広がると思うので、幌加内蕎麦ライド、増毛ラーメン&蕎麦ライドなど、色々やってみようと思う。



スタッフの皆さま、今回も素晴らしいコースと運営、有難うございました。
満喫させて頂きました。