冬トレ開始 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

1ヶ月ほど前からローラー生活をしているが、新年からトレーニングメニューが決まって本格的なトレーニングが始まった。
自分にとって冬はベースアップの時期で、冬の間に強くなった貯金でシーズン中楽しんでいるようなものなので、これからの時期がある意味一年で一番大切だ。

細かいメニューは自分専用のものなので書かないが、去年と比較して違っている部分など、感じるところがあるので書いておく。





①ベースのパワーが上がっていた
ほぼ去年の冬トレの成果だと思うが、トレーニング開始時点でのパワーが去年のピーク値よりも高くなっていた。夏場漫然と過ごしていて追い込んだりなんてしていなかったのだから、身体能力自体が上がったということはないと思う。せいぜい維持されているという程度だろう。
加えて大きいのは、脚を残す乗り方の研究だと思う。
シーズン中も意外と脚の筋力は落ちていなくて、脚を残すことが出来るようになった分、去年よりも楽にハイパワーを持続できるようになっていたようだ。
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*DE ROSA(黒)はさすがにこの測定でしか使ってません。

一度身につけたものは、意外と失われない。自分なりにでも、普段からあれこれ考えながら乗っていれば、楽に遊んでいるつもりでも引き出しは増えているのかも知れない。


②ポジションを変えた
去年は長時間を楽にということで、ポジションとこぎ方については独自テイストのやり方が多かった。
サドルを上げて上から体重を利用して骨で押し込む、というようなものなのだが、上半身や大殿筋をほとんど使っておらず、また、自分のクセのせいでほとんど右脚の力でそれをやっていた。

今年は、サドルを下げてハンドルを少し上げて、背筋や大殿筋を使って出力を生み出すことを目指している。同時に、クリートの位置を調整して左脚を右脚と同じ様に使い、骨盤の角度も偏りの無いように直そうと試みている。

新しいポジションで背筋や左脚が今まで以上に使われるので、今まで使ってこなかったそれらの部分がボトルネックになり、従来のポジションで何でもアリでやった場合(上の画像のもの)と比べて出力は少し下がった。
しかし、FTPの85%くらいの出力を維持する場合に、前に比べて脚を残すことが出来るな、というはっきりとした手ごたえを感じている。

今のやり方に体が対応して技術も伴ってくれば、従来のやり方では出来なかった脚の残し方ができるようになり、上半身を動員して最大出力も増えると思う。
今は左脚よりもむしろ背筋がたりないかなと感じている。

③きつさに慣れていた
夏場全く追い込んでいなかったのでギリギリの強度を出すことに根源的な恐怖感があったのだが、大丈夫だった。これも身体能力が増していたわけではないと思う。
例えば心拍190を上回る強度(自分にとっての全開)を出す時、去年は「きつい」「時間がたつのが遅い」といちいち考えていたのだが、今年は「これはまだ大丈夫な強度だ」「脚がきつくなっていないんだからまだまだ大丈夫」と毎回冷静に見ることが出来るようになった。

単に能力が上がっただけでメンタル含めた強度が去年よりも低いだけなのかもしれないが、心拍ベースで見ると、去年までだと「メンタルから作らないと出せない」という強度だったのが、今年は狙って日常的に出せるようになった。







以上、体 重 以 外 は 去年よりも全体的に良い出だしなのだが、何を一番感じているのかというと、

一度鍛えたことはしっかり残っていく、

ということだ。

去年の冬にある程度苦労して、自分の無力さに凹んで、トレーニングメニューのきつさにさらに自信を失って、それでも出来る範囲で淡々と継続した部分というのは、肉体面、精神面共に割と残っている。
きつくて出来ないことがあっても、それに対してどう考えていけばいいのか何となくわかっているので、去年のように一喜一憂しなくてもすむし、気持ちを切り離して淡々と強度を保つこともできる。


今年も、結局は出来る範囲でというスタンスになると思うが、去年同様に1回り、2回りと能力を上げて行きたい。

冬は、強くなる最高のチャンスだと思う。東京にいた頃にはこんなパワーアップの仕方は出来なかった気がする。
目標値を達成できるように、日々淡々と励んでいこうと思う。