2015 BRM705北海道200km北見 6時間14分完走 | 桜伐ル馬鹿梅伐ラヌ馬鹿

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北海道のサイクリング好きのブログ。

7月5日開催の北見発着の200kmに遠征参加し、完走した。
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最高の景色を楽しく走る事が出来ました。スタッフの皆さん、ありがとうございます。

発着場所は北見自然休養村で、去年の北海道1200でもお世話になった場所だ。
周りの環境を考えると、自転車合宿にもいい。

今回は短時間での完走を目指し平均出力220wあたりを試してみるのが目的だったのだが、今まで自分が参加した中で唯一、反省点らしい反省点がなかった。自分の今の体力の範囲でやりきることが出来たように思う。今後につながる体験となった。
完走時間は6時間14分。全体の平均速度は33.8km/h、平均心拍は162、平均ケイデンスは87、平均出力は227wだった。400や600と比べ、圧倒的に強度が高い。

【装備】
装備は基本的にはいつも通りだが、輪行袋を含め全ての道具をツール缶1つにまとめる事が出来た。
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これにより、恵庭600まではエアロバーの間に付けていたツール缶が無くなり、ハンドル周りが非常にすっきりした。エアロバーが握りやすく、走りやすく疲れにくい。
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キューシートはまた簡略版。区間ごとの距離と曲がる方向、青看板の表示のみを並べたもので、使ってみると非常に走りやすい。今年一番の発明かもしれない。
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念のためということでフルサイズのキューシートを縮小印刷したものを貴重品と共に持った。

それとこの日は、ヘルメットとシューズで新しいのを投入した。
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ヘルメットはもともと使っているGIROのエアーアタックシールドの色違い。シューズはMAVICのヒュエズ。軽い。決戦用として普段使いはせずに使って行きたい。

【走行レポ】
・スタート(北見)~PC1(女満別) 距離34.8km
この区間はスタート直後に少し登った後は下り基調で、風向きも良好で延々と巡航した。無駄にスピードを上げてもオープン待ちが長くなるだけで無駄だとは解っていたが、後々に向けたアップだと思って割と上げ目で行った。
予想通りPC1のオープン12分前に到着してしまったので、買い物をしたりルートを確認したりして暇をつぶした。自分が最初だったが、他の方も続々到着。恐らく10人以上がオープン待ちをしていた。
平均速度34.0km/h、平均心拍150、平均出力208w。

・PC1(女満別)~PC2(斜里) 距離49.5km
ここはアップダウンが繰り返される区間だが、晴れ渡る中で知床の山々が見え、最高の景色だった。そのまま逃げ出して知床の方にサイクリングに行きたい気分だった。
この区間でどれだけペースを落とさず行けるかがこの日の完走時間に響くだろうと想定していたので、下りで勢いを付けた上で短い登りはパワーを出してごりごり登り、極力ペースを維持。PC2オープン8:30の5分後、8:35に到着できたので、ペースはいい感じで保てていたことになる。
平坦部分は36km/hくらいで走った。
平均速度31.8km/h、平均心拍163、平均出力220w。

・PC2(斜里)~PC3(常呂) 距離70.8km
この区間はほぼ平坦で、小清水原生花園、トウフツ湖、網走湖、能取湖などを見ながら走った。ここも天気に恵まれ眺めは最高。ゆっくり立ち止まって写真を撮りたいところだったが、今回は短時間のチャレンジだったので我慢。
区間の前半は基本的に横風で、追い風向かい風もあった。区間のラスト30kmほどは向かい風。オホーツクサイクリングロードを25kmほど走るのだが、そこは風がきつかった。特に林が途切れて海からの風が吹きさらしになる部分はペダルが重かった。この日一番の難関だった。

サイクリングロードの出口では曲がり角がちょっと難しく、何分か立ち止まってフルサイズのキューシートで確認した。ここがこの日唯一の反省点と言えば反省点か。
この区間は後半の向かい風によって平坦基調にもかかわらずペースが落ち、PC3到着はオープンの10:35から14分後の10:49となった。
それでも、平坦の速度は向かい風で32km/h、無風or横風で35km/h、追い風で39km/hを目安に頑張ってはいた。

平均速度31.7km/h、平均心拍160、平均出力215w。

・PC3(常呂)~ゴール(北見) 距離47.8km
最終区間はそれまでと変わって追い風基調だったので、ここで一気に勝負をかけた。
きつくなりつつある脚で平坦39km/h以上を心がけ、ひたすら回した。北見市内では信号停止等もあったが、インターバル的にダッシュして信号で脚を休めると言う感じで進んだ。
ゴール前の5kmほどは緩やかな登りで参加者は皆きつかったようだが、自分もここはきつかった。この日最高の心拍数189を記録。

勝負をかけた甲斐あって平均速度35.5km/h、平均心拍170、平均出力は気合いの268w。ブルベとしては異常なペースだ。

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ゴール時間は12:14で、時間は6時間14分となった。6時間16分というリザルトが何年か前にあるが、6時間14分は歴代で1番速いのではという話も…
人と比べる性質のものでもないが、歴代に残るリザルトであるなら、気分としてうれしい。

とはいえ、自分の中では5時間台を目標としたのだが、今の脚力ではこのコースでの単独5時間台は難しかったように思う。最終区間の異常な出力を見ると、全体でもっと出力を平準化したら時間がもう少し短くなるのか…?という風にも見えるが、走ってみた感じとしては最後はどうせ捨て身のダッシュになるんだろうなという気もするし、そのあたりはもう少し試してみないと解らない。

走行中は無風36km/hを目安にし、追い風では延々と39km/hで巡航した。走りながらエグいペースだなと感じていた。200kmだから最初から上げて行ったが、300以上だともう少しペース配分の作戦が必要になるだろう。

走り終えた時は心拍も上がりかなり出し尽くした感じになっていたのだが、終わった後は新しい欲が出てくるもので、このペースで400を走り切れたら12時間30分、600なら18時間45分…と妄想が拡がった。
400で一番速いのは多分2年前に自分が雄武400を完走したときの14時間12分、600は23時間を僅かに切るリザルトがあるので、上記妄想が現実になれば超越的な完走時間であることとなる。

ただ、この日全体の平均出力は227wで、これは自分のFTPの75%ほどに達する。
今までのログによると400や600を無理なく完走できるのは65%のラインなので、いくら頑張ったとしても75%は不可能だ。故障する。走ってみた感覚としてもはっきりと解る。脚も何度か攣りそうになってポジションを変えつつ乗りきった様な形だった。
それじゃあ227wを65%に収めるには…と試算してみたら、必要なFTPは350w。これはさすがにちょっと…(ちなみに24時間で896km走ったという世界一ロングが早い人はFTPが370wあるらしい)
これからは引き続きFTPを上げるトレーニングに冬場含め取り組んでいくほかに、30km/h台後半で延々と走るペース走的なトレーニングを意識して取り入れて行くことにしたい。
今回の様な速度域に慣れ、脚の筋肉が対応できるようになれば、65%を上回る強度で延々と巡航できるようになるかもしれない。それは狙ってトレーニングしなければ得られない能力だろう。

今回は悔いが残らなかっただけでなく、更に上を目指すにはこの速度域で走ればいいんだ、というのがイメージできた。今後のトレーニングにもつながる、非常に重要な体験となった。

まあそれ以前に単純な話として、景色が良くて楽しかった。
スタッフの皆さん、素晴らしいコースと北見での楽しい時間を本当にありがとうございます。