一昨年から昨年にかけて、米の値段が高くて、あちこちから引き合いがありました。今年は全くありません。もういらないんだったら、稲刈りするのやめようかな、なんて気分になりますね。

 

堂島コメ平均が下がり続けています。

 

期近の2026年10月限(ぎり)からが2026(令和8)年産米が対象です。このところやや値を戻して1万9750円。それでも昨年11月4日取引開始時の3万4990円からは半値近くまで下げています(-44%)。

 

下がる一方なのが期先の2026年8月限(ぎり)。9月1日の始値1万8200円が1万5230円になりました。半月で3000円近く下げています。

 

堂島コメ平均は50倍です。9月1日に26/8限を1枚(1万8200円)売っておけば、3000円下がって15万円ほどの利益になりました。10枚売っておけば150万円の利益です。半月で2haの米作り1年分のもうけです。まさかこんなに下がるとは思っていなかったので、売っていません。取らぬ狸の皮算用です。

 

堂島コメ平均はJAなどの集荷業者から卸売業者への売渡価格(60kg)の全銘柄の平均を指標としています。26/8限の1万5230円は、農家からの買取価格を下回りかねない水準です。集荷業者が今年秋に収穫された米を買い取って、倉庫で保管して来年8月に卸売業者に販売するときに、買取価格よりも安くしか売れないかもしれないということです。

 

 

アベノミクス農業版で農地の集約化、大規模化を図るとともに、2018年に減反政策が廃止されて、農家が作りたいだけ米を作れるようになりました。米の流通を市場原理に委ねることになったのです。

 

農家には「需要に応じた生産」が求められています。政府が示す需要予測をもとに農家が作付面積を調整するようになっています。そんなことができるはずがありません。仮にできたとしても、机上の計算通りにいくとはかぎりません。豊作が続いて供給過剰になれば価格が下がり、需要が急激に増えれば生産が追いつかずに価格は上がります。

 

こうなることは2018年にわかっていたはずです。ぼくを含めて、みんな関心を持っていなかったのです。

 

イノシシと雨にやられている今年の米をどこまでがんばって収穫するか、真剣に悩んでいます。