出光興産グループ所有(パナマ船籍)の原油タンカー「IDEMITSU MARU」(第3代出光丸)は5月5日午前8時ごろ(UTC *1)、スリランカ南端のGalle(ゴール *2)沖を通過後、行先を再び名古屋として、東に向けて航行中です。
*1 協定世界時。日本標準時(JST)=協定世界時(UTC)+9時間。スリランカの現地時間はインド時間(IST)=UTC+5:30
*2 Galleは英語で「ガリ」と発音されていますが、Wikipediaに従って「ゴール」としておきます。
出光丸はホルムズ海峡を通過した時点では「5月18日、名古屋港」としていた行き先を「5月5日、Galle」と変えていました。
Marinetrafficで航路を見ると、9.8ノットのゆっくりした速度でスリランカ南岸沖に到達し、Galleの南約15kmの沖合に5月5日午前8時UTCから約30分間とどまった後、再び東に進み、5月5日午後11時UTC(5月6日午前8時JST)現在、速度をさらに落として8.8ノット(時速16.3km)でほぼ真東のマラッカ海峡方面に向かっています。
<Marine Trafficで見たIDEMITSU MARUの航跡>
行き先をGalleに変えたのは、燃料の補給、食料・水の積み込み、あるいは乗組員の交代や船体の点検を行うためと考えられていましたが、Galleに接岸はしませんでした。南15km沖で何が行われたかはわかっていません。
スリランカの南岸沖は、船舶がインド洋を東西に航行するときの主要ルートです。
<Marine Trafficで見たホルムズ海峡からインド洋。スリランカ沖が主要ルートになっているのがわかります>
3月4日、イラン海軍のフリゲート艦「デナ(IRIS Dena)」がインドでの国際観艦式と多国間海上演習からイランに帰還する途中、米原潜の発射した魚雷で撃沈されたのは、Galle南岸沖約35kmでした(*3)。
*3 https://en.wikipedia.org/wiki/IRIS_Dena See less
問題はなぜこんなに遅いのか。IDEMITSU MARUのような大型タンカー(VLCC)でも通常11〜15ノット(約20〜28km/h)で運航するのに3分の2から半分の速度になっています。しかも、だんだん遅くなっています。名古屋まで帰ってこられるのか。がんばれ!
ホルムズ海峡通過後
4/29 03:27(UTC+4)
4/28 23:27(UTC)
14.5kn
インド西方のアラビア海
5/1 21:54(UTC+9)
5/1 12:54(UTC)
9.8kn
5/6 09:41 (UTC+6)
5/6 03:41
8.5kn
その後、速度を回復しました。スリランカ沖が混雑しているので、減速していたようです。
また、スリランカ沖では、スリランカの漁船「NRICH 1」と接触したことが確認されています。
https://x.com/hwtnv/status/2051624972062453821?s=20
結局、スリランカに立ち寄ったのは、想定された通り、燃料の補給、食料・水の積み込み、あるいは乗組員の交代や船体の点検のいずれかを行うためだったようです。
https://x.com/hwtnv/status/2051950768480268704?s=20

