昔、『ラストタンゴ・イン・パリ』というエッチな映画がありました(1972年、イタリア、ベルナルド・ベルトリッチ監督)。ぼくが中学生のときで、同級の女子生徒との休み時間の会話で、見てもいないのに話題になったのを思い出します。

 

 雨模様の9日未明に家を出て、土砂降りの北陸自動車道を走ること6時間。「一番よく当たる」というウェザーニュースの天気予報では、9日午前10時ごろの白馬は、ふもとでも雨が「大雪」に変わっているでしょう。「それはいくらなんでもうそやろ」と思いながら、白馬に『たどりついたらいつも雨降り』(1972年モップス、作詞作曲・吉田拓郎)ではありませんが、雨はまだ降り止んでいませんでした。

 

 まず、スキーショップ「500マイル」白馬五竜店に寄って、SG(スーパー大回転)の白馬八方尾根リーゼンスラローム大会とスキークロスの全日本選手権大会などで使ったGS(大回転)用のフォルクルの板、RACE TIGER(2016年、191cm)をチューンナップに出しました。

 

 スキークロスは今シーズンも板が全く走らずに公式戦、草大会、体験会とも惨敗続き。リーゼンスラローム大会も60代の部でトップとの30秒の差が縮まらずじまいです。今まで競技用のワックスかけをした経験が全くないので無理もありません。この機会に店長の林さんに基本的なことを尋ねて、よく売れているワックス、業界で話題になっているワックスなど、ワクシングの本当のところを教えてもらいました。ワックスも競技用となると高価です。無駄のないよう、いちから勉強したいと思います。

 

 そうこうしているうちに雨が上がって、昼食をとってから白馬八方尾根スキー場の上部ゲレンデに上がり、いつものようにパトロール本部でエア練習の申請して、いつもの場所にエア台を作らせてもらうことになりました。

 

 雨をたっぷり吸い込んだ雪は重く、固まりやすくて、午後1時からの1時間でほぼ完成。ここ数年、まともなジャンプができていなかったのですが、インラインスケート(ハーフパイプ)の世界チャンピオン、安床栄人さんに教えてもらったハーフパイプのフェイキー動作(漕いで前進・後進)を思い出して飛んでみたら、いい感じでテイクオフすることができました。

 

<雨で濡れてぐさぐさの雪ですが、冷えて固まるでしょう>  <テーブルテップトップ形状にしました>

 

 あとは懸案の着地後の直滑降からのターンへの入り。ラストスキー3日間の残り2日間は晴れ予報。ウェザーニュースが間違っていなければ、汗だくのエア練習になりそうです