「SAJ(全日本スキー連盟)B級公認2015ハチ北CUPモーグル大会」に出場するため、兵庫県のハチ北スキー場に来ています。今シーズン初めての大会出場です。

 7日(土)がA級大会、8日(日)がB級大会です。ぼくが出場するのはB級大会。7日のA級大会終了後に公式練習があり、8日が本番です。予定では7日午後2時から公式練習でした。午後1時半ごろ会場に到着すると、濃霧のために進行が遅れていたA級大会の決勝が始まるところでした。

 昨年のハチ北の大会は快晴に恵まれましたが、どちらかというと異例で、今回のように濃霧が立ち込めることがよくあります。ハチ北に限らず、暖かくなり始めるこの時期は、雨が降ったり、霧が出たりと、気象条件が悪くなりがちです。天気が悪いと気分が盛り上がりませんが、ハチ北の大会は毎年、素晴らしいコースで滑らせてもらえるので、出場するのが楽しみな大会の一つです。

 中断をはさみながらA級大会は男女とも決勝まで成立しました。本来はスーパーファイナルまでやる予定だったのですが、時間切れ。中断しているときに、最近、アベノETCで一緒にトランポリンの練習をするようになった公認大会新人選手と話したり、大阪ウォータージャンプO-airでよく一緒になるジュニア選手、国体があった2009シーズン以来6年ぶりに再会したA級選手らとあいさつしたりしていました。

 A級大会終了後、B級大会のコースインスペクション(下見)。雨でバーンが緩み、重い雪がたまっているので、しっかり踏まないと足を取られそうです。コースインスペクションではターンしてはいけないので、横滑りでずるずると下りていきます。今回は外向傾姿勢をとって、ポジションを前にした横滑りをしてみました。今まではコースインスペクションの横滑りでポジションを後ろにしたまま、本番も同じポジションで滑っていました。今回は、コースインスペクションの横滑りを本番のポジションの予行演習にしようと考えたのです。

 公式練習は短縮されて20分間だけ。つまり1本だけです。あまり疲れたくないので、今のぼくにはちょうど好都合でした。ハチ北のコースは第1エアまでが急で、第1エアの着地で苦労しますが、そこさえクリアできれば、ミドルはなんとか滑れます。とにかくスタートでポジションを前にすること、第1エアの着地で横に行かないようにすることです。

 それができなくて、今までいつも第1エアの着地で横に飛び出したり、転んだりしていました。フォールラインから大きく外れてしまうと、その時点でゲームオーバーです。ぼくが自分で急斜面にエア台を作って練習するようになった理由の一つは、ハチ北の第1エアをクリアしたいということでした。

 今日の公式練習では、第1エアまでのスピードを抑えすぎたためまともにジャンプできませんでしたが、ポジションを前に保ったままエア台を乗り越え、ランディングバーンをクリアしてターンに入ることができました。このポジションでジャンプすればなんとか着地できそうです。

 午後5時半からTCM(チーム・キャプテンズ・ミーティング)があり、コースプロフィールが発表になりました。前日のA級大会と全く同じで、コース全長220m、平均斜度30.6度、最大斜度36度。

 まじですか。平均斜度が30度を超える大会ってめったにないですよ。昨年まではコース全長が200mあるなしで、平均斜度は28度かせいぜい29度だったように思います。今年は雪が多かったので、スタート位置が高くなったようですね。一番急な部分が増えたということのようです。

 そんなに斜度があるように感じなかったのは雪が軟らかかったせいでしょうか。それともポジションを前にして滑る練習をしたせいでしょうか。ミドルは斜度がほとんどなくて、水平なところを滑っているように感じました。

 ここんところ膝やら腰やら動きにくくなって、あちこちきしんでいるようです。さきほど体を触ってみたところ、あちこちに癒着が起きていました。最近、軟部組織リリース(通称・カワハギ)もストレッチもしていなかったので、体が固まってしまったようです。これからもう一度、軟部組織リリースをして、体が動きやすくして明日の本番に臨みます。
明日の朝の公式練習は1時間ありますので、頑張れば4本くらい滑れそうですが、疲れないよう、2本くらいにしておこうと思います。スタート順は61人中52番と遅めです。たぶん、こぶが深くなり、第1エアのランディングにくじらこぶができているでしょう。ポジションを前にすることと、左右交互にしっかりと踏むことが大切なように思います。