3連休は、カント調節をしたブーツでスキーの練習をして、大きな成果がありました。
 ブーツの円形金具を取り替えて、アッパーシェルをまっすぐに立てたたことによって、ブーツの履き心地がよくなりました。前の週にびわ湖バレイで滑ったときには、しばらく履いていると足がしびれてきましたが、そんな苦痛は全くありません。すねの角度とアッパーシェルの角度を合わせることによって、締めつけが強い細身のブーツでも、痛みやしびれなしで履くことができるようです。
 また、今までの苦労がうそのようにエッジングができます。今までのやり方でターンすると、スキーが回りすぎてしまいました。今までのターンは完全なカービングではなく、スイングが入っていたようです。スイングとは、板が振れすぎて、カービングの本来のターンの軌道よりも、テールが外に、トップが中に入ってしまうことです。テールを浮かせて、拇指球を支点にして、板を振っていたようです。
 GS用のスキーも使ったカービングの大回りの練習では、テールがずれたり、浮いたりしないように気をつけました。そして、カービングとは何か、サイドカーブが付いているカービングスキーではなぜカービングがしやすいのか、サイドカーブがほとんどないモーグル用のスキーでカービングをするにはどうしたらいいのか、リフトに乗っているとき、なぜスキーは逆ハの字に開くのか、などについて、ずいぶんと考え、ほぼ解答を得ることができました。
 大回りの練習では、谷回りでの膝の伸ばしと山回りでの膝の曲げや、谷回りから山回りへの切り替え、山回りから谷回りへの切り替え時の重心の移動などを考えました。大回りではだいたいタイミングが合ってきました。現在、3秒間に1ターンくらいのペースなら、タイミングを合わせてターンできます。ここからだんだんと早くしていって、タイミングが狂うことなく1秒間に3ターンできるようにしなければなりません。かなり練習が必要です。
 最終日は強風で、上部ゲレンデのリフトが止まって、エア練習ができず、下部ゲレンデの中斜面にできた自然こぶで練習したのですが、そこで大きな発見がありました。自然こぶの中を斜滑降して、ウエーブの練習をしているときに、ぼくの苦手な吸収動作の仕方がわかったのです。今までにもこの練習はしていて、自分なりの吸収動作の仕方を身に着けたつもりでいたのですが、タイミングが狂ってしまう方法だったので、今シーズンの初戦の悲惨な結果を招いてしまったのです。
 この吸収動作を発見したのは、リフトが止まって、最後に滑って下りるときでした。その吸収方法でラインこぶが滑れるのかどうかを試してみることはできませんでしたが、エアの前後を含めて、今までの悩みが一挙に解決する可能性があります。ジグソーパズルの最後の方で、それまで置き場所がわからなかったピースの置き場所が一挙にわかってしまうような、劇的な解決が訪れるかもしれません。
 次の休みには、新たに発見した吸収方法が実用になるのか、実際にこぶを滑って試してみます。