わたしたちの妄想日記
3人のマダムたち
またの名を
ヤッキリシスターズ
この先は思い出だけの長話です
ご容赦ください
それは私の2007年10月12日の
mixiの日記がキッカケだった
タイトルは
25年後のあなた
本日の午後の講義。
講師から参加者に質問。
「25年後にあなたはどうしていると思いますか?書いてみてください。」
この講義の参加対象者は「シルバー」
皆さん60歳以上…。
私は生徒ではないが会場の一番後ろで考えた。
25年後、残念ながら運悪く夫に先立たれたヤッキリシスターズ。
エレベーターを取り付けるお金を提供することでドラシドハウスに住まわせて貰っている。
狭いトコ好きな「チクロ育ち」サンは1階の小部屋。
私は3階。本人が思っているより見かけも中身もボロボロだ。
頼みの綱の一番若い「チクロ育ち」さんもヤク切れになって役に立たない。
若かりし頃からボロボロだった「ゆっこ」さんはボロボロに慣れている分シャッキリシャンと筋金入りのボロボロになって偉そうにしているな。
などと考えていたら皆さんの発表が始まった。
この日記についたコメント
チクロ育ちこと団長から
「高円寺の魔女ハイツ」と呼ばれるそこには、
三人の魔女が住む。
野草薬草を調合し、化粧品(もはや、化けることさえできるという)をつくり、
80年分の恋と愛と後悔と呪詛で味付けした、お食事(レシピは秘密)もつくり、
気をあやつり、異界との交信をし、カードで未来をみることもできる。
満月の夜には、
80過ぎのおはようじいさんのひとり芝居、
ぼろぼろな台本で、演技は演技の域を超え、魔法と言っていい。
雨の日には、雨の歌、をジャズで、
誕生日には、夢の歌、をはなうたで、
結婚記念日には、愛の歌、を裏声で、
ご要望次第、
ぼろぼろなコンサート
いいなあ、
ただし、
「これ、芝居に使うから」と言って、
ワタシがせっせとゴミを運んでくるようになったら、
病院にたたきこんでください。
そしてドラシドハウスの女主人
ゆっこからは
♪いいな~。これ、めざそう
『ドラ・シド・ファド』も長生きして、猫山に修行に行ってもらって、化けてもらおう!
『満月の夜』っての、いいね
毎月『満月の夜・集会』開こうか。
ん・魔女には三日月の方が似合うか?
「cha-ca55」はテラスで
ハーブ&虫さんとお話ししながら、ハーブティーを飲み・・・
本を積み上げた壁に向かって、時々ヤクを補充しながら、
ブツブツつぶやき続け・・・
私「ゆっこ」は
おでこに天眼鏡くくりつけて、ミニチュアを作りながら、
意識は既に、自作のドール・ハウスの住人
ドール・ハウスの中でアフタヌーン・ティー
妄想から戻れなくなって・・・・
(おおお・私がいちばんちいさなスペースで生きられる!)
理性を失わないのは、cha-caひとり。
二人を、病院にたたきこむのは、アナタの役目だな!
私たちの夢のシェアハウス
『マダムたちのルームシェア』
を読んで拍子抜けしたのは
この本に私たちに似た何かを
期待して読んでしまったからだと思う
そんなの失礼だったわ
高円寺のあの家でみんなでワイワイと
暮らしたかった
あれから15年経った
夫たちは幸いみんな生きてるけど
ゆっこはいなくなり
高円寺のドラシドハウスも消え
団長はサッサと離婚しちゃって
あたしはなんだかヘンテコな病気になり
あー人生ってわかんない
ドラシドハウス