コスミック・トリガーの謎ー2 | 意識改革プロジェクトのブログ

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宇宙に無駄な生命は一つも生まれる事が出来ません。
あなたは今回も自分の為に生まれ直しているのではありません。
人として生まれ直している自分の存在の意味と価値と必然性に気づき、皆で共にこの人生での目的であった意識覚醒レベルにステージアップしましょう。





コスミック・トリガーの謎ー2



プロローグ
人類の進化に向けて
今、引かれるコスミック・トリガー



PART-1
地球を覆う不気味な
シリウス・ネットワークと“陰謀”の匂い



PART-2
歴史の背後に潜む闇の意志──
イルミナティが世界を動かす!



PART-3
「イルミナティの陰謀」とは
シリウス生命体が放つ“神の知識”だ



PART-4
「スマイル・メッセージ」の中に記された
衝撃の内容と“予言”



PART-5
われわれの進化のプログラムは
DNAに組み込まれている!



PART-6
人類はスターシードとなり
はるかな宇宙へと還っていく!



PART-7
「SMI2LEメッセージ」の後日談

 





■■PART-2:
歴史の背後に潜む闇の意志──イルミナティが世界を動かす!



18世紀のドイツ・バヴァリア地方に誕生した秘密結社イルミナティ。この知の輝きをもつ結社は、その後、体制派の弾圧にあい、姿を消す。闇に埋没したそれは、だが、歴史の裏側から“魔手”を伸ばしはじめたのだ!

 
■早熟の天才ヴァイスハウプトによって設立された急進的集団イルミナティ

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アダム・ヴァイスハウプト(1748-1830年)。
24歳で教授になった彼は、その後、大学を
追われ、ミュンヘンで秘教科学に
取り組み、結社を創設した。




 
ここで、歴史上に現れた「イルミナティ」という実在の結社について、ざっと説明しておくことにしよう。

この秘密結社は、1776年5月1日、バヴァリアのインゴルシュタット大学法学部教授アダム・ヴァイスハウプトによって創設された。このヴァイスハウプトが、わずか24歳で教授の地位をつかんだ早熟の天才だったことを、読者はぜひ記憶しておいてほしい。

彼は、当時ドイツ社会を支配していた蒙昧で保守的なキリスト教ジェズイット派との戦いを余儀なくされていた。いつの時代でもそうだが、時代を改編するような、新思想、自由主義は、旧体制支持派によって抑圧ないし弾圧される。その役割を一貫して担ってきたのはキリスト教であり、ヴァイスハウプトのときも事情は同じだった。

彼はインゴルシュタットでの講義中断を余儀なくされ、ミュンヘンに移った。そして、その地で熱心に秘教科学の研究に取り組んだ。古代エジプトの秘儀やピタゴラス派の神秘学には、キリスト教神学とはまるで異質の知恵の輝きがあった。理性を封殺することで維持されるジェズイット──キリスト教体制からは得られない、知の饗宴、理性への“啓明”があった。

ヴァイスハウプトは深く古代神秘科学に傾倒していった。と同時に「超感覚的世界を再び地上の人間界に移植」するための結社の設立を、しだいに強く構想するようになっていった。かくして結成されたのが、バヴァリア・イルミナティである。

ISSOから↑上記バヴァリア・イルミナティ設立時に関する重大部分補足↓

相手は人間じゃあない!!

世界には巨大な陰謀が進行している。デイヴィッド・メイヤー氏は

Last Trumpet Newsletterの4月号で

“多くの歴史家はイルミナティと言うものはあったが、それは昔の話で、そんなものはもうとっくに無くなっていると言っている。そしてメーソン・ロッジ、スカルアンドボーンズ、その他の、多くの秘密の組織は、ハリウッド、テレビジョンプロデューサー、ラジオトークショーのパーソナリテイを使って、陰謀なんてものは大きなジョークだと思わせている。ではどうしてそんなに攻撃するのだ? 彼らは常に、陰謀があると信じるなんて馬鹿で間抜けだと思わせている。
しかし、今、この日にその証拠はあるのだ。”と言っている。


さて、陰謀の存在を認める人でも決定的な誤解をしている。これは極めて重要なことなのだが理解する人は非常に少ない。しかし、この理解が無ければそれは全く何も知らないのと同じである。それは、これらの陰謀の首謀者は「人間ではない」ということである。

デイヴィッド・メイヤー氏は非常に重大なことを書いている。これは私も初めて目にすることで、なるほどと納得したことである。氏は同じ号に“イルミナティがアダム・ヴェイスハウプトと他の4人によってババリアのインゴルシュタットの洞窟で形成されたとき、後にヴェイスハウプトは、そこに「知られざる力が訪れた」と書いている。”と言っている。

「知られざる力」とは何なのか。これはただ単にサタン(悪魔)を遠まわしに言ったに過ぎない。アダム・ヴェイスハウプトと4人、すなわちロスチャイルドを含む5人(同じ民族の)は直接、サタンからの指示を受けていたのである。そして今でもそれは絶え間なく続いている。







バヴァリア・イルミナティは、その成立時点では政治的な目的をもつ結社ではなかった。フランスの碩学セルジュ・ユタンは、その著『秘密結社』で、バヴァリア・イルミナティを政治的結社に分類しているが、種村季弘氏は、「秘教科学を探究する若い世代の学者サークル」と見なしている。たぶん、こちらの見方のほうが、より実際に近いだろう。ヴァイスハウプトがめざしたのは、むしろエソテリック・サイエンスの復活であり、実現だった。しかも、彼の時代の知性にマッチした復活ないし改編だった。

時代はよりリベラルな知性の発展につき進んでいた。抑圧された知性は、自らの輝きの復活を求めて、伝統的桎梏をはねのけようともがいていた。勢い、イルミナティには当時の知的エリートたちが集まってきた。人々はそこに知性や理性の避難所を見、「迷信と誹謗および専制主義」に侵されることのないオアシスを認めていたのである。

バヴァリア・イルミナティは急速に膨張し、ヨーロッパに広がっていった。

沈滞状況にあったフリーメーソン団員の多くが、イルミナティに入団した。

学者、弁護士、裁判官、学生、薬剤師、貴族ら知的エリートが、イルミナティに集まった。その中には、かのゲーテもいた。哲学者ヘルダーがいたし、ベートーベンの師クリスチャン・ネーフェもいた。楽聖モーツァルトもその一員だった可能性がきわめて高い。

 
■地下に潜ったイルミナティが歴史の結節点に登場し、革命を操った!?


しかし、イルミナティの勢いは長くは続かなかった。

結社は、その主義主張から必然的に導きだされる反体制性ゆえに、わずか10年で弾圧され、殲滅された。その背後で糸をひいたのはジェズイット派だった。以降、結社員は、深く歴史の闇の中に埋没していく……。

イルミナティの亡霊が歩きはじめたのは、結社が禁止された1785年から4年後の1789年のことである。

この年、フランスで民衆の一大蜂起が勃発した。フランス大革命である。

この革命を背後で操っていたのはイルミナティだという説がヨーロッパの各地に広まった。

最も熱心なプロパガンダは、イエズス会のバリュエル神父で、彼は革命の一切をイルミナティの陰謀に帰した。のみならず、その起源を14世紀のテンプル騎士団にまでさかのぼらせ、いわば歴史の背後に潜む陰謀の糸──闇の意志の存在を、パラノイアックに浮き彩りにしてみせたのである。

かの希代の魔術師カリオストロも、イルミナティ陰謀説に一枚かんでいた。革命勃発時、カリオストロは、ローマの天使城に監禁されていたが、異端審問法廷で、「国家転覆を企んだのは自分ではなく、ある秘密結社に命じられての行為だ」と弁明し、その結社はバヴァリア・イルミナティだと主張した。

カリオストロによれば、イルミナティはアムステルダムや、ロッテルダム、ロンドン、ジェノヴァなどの銀行の巨大な資産を用いて、専制国家体制の転覆を裏から着々とはかっているというのである。

カリオストロの弁明にどれほどの説得力があったかは定かではない。しかし、少なくともフランス革命の随所にイルミナティの影がさしていたことだけは間違いない。フランス革命の推進者の多くはフリーメーソンだったが、彼らはヴァイスハウプトの影響を深く受けており、実際、ミラボー伯のように、イルミナティとフランス・フリーメーソンを結合させるべく動いた人物が、多数記録されているのだ。

ここで、目をアメリカに転じてみよう。

ヨーロッパ大陸で支配者たちがイルミナティの亡霊にふるえあがっていたころ、アメリカでもイルミナティの陰謀がまことしやかにささやかれはじめていた。プロパガンダは、やはりキリスト教の僧侶によって行なわれた。その名をジェデディア・モースという。

キリスト教は、知性の黎明を求める者に対し、いつも異常なほど敏感に反応する。さかのぼれば、グノーシス弾圧がそうだった。新プラトニズムも錬金術も同じ扱いを受けた。ガリレオが宗教裁判にかけられ、啓蒙思想家たちが抑圧されたのも同じ図式だった。そして18世紀には、イルミナティがその対象になった。


モースは主張する。
イルミナティはキリスト教を根だやしにしようとしている!

イルミナティは国家転覆を計画している!

イルミナティは性的乱交や自殺を公認し、社会を混乱に陥れようとしている……!
こうした主張は、『ミネアポリス・スター』新聞の記者ジョージ・ジョンソンによれば、今日まで絶えることなく唱えつづけられている。

現に、たとえば20世紀も半ばのアメリカ議会で、上院議員のジョセフ・R・マッカーシーは、イルミナティが、「アメリカ合衆国に存在し、何年間も存続しつづけてきたという完全、かつ疑う余地のない証拠を握っております。

みなさん、私の手許に<イルミナティ>の幹部ならびに団員の氏名、年齢、生誕地、職業などを記入した本物のリストがあるのであります……」と、正面から堂々と演説しているのである。

 
■アメリカの紙幣に描かれた「輝く目」はイルミナティのシンボルだった!

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(左)アメリカの1ドル紙幣に刷り込まれた「神の目」。
(右)この「神の目」は、他のイルミナティ系の
シンボルにも使われている。
 
アメリカ人がイルミナティに特別に敏感に反応するのには、いくつかの理由があった。その最大の理由は、この国がもともと“フリーメーソンの国”で、建国リーダーの主だったところが事実、メーソン員だったことに由来している。

ヨーロッパでは、フリーメーソンの多くの組織がイルミナティに吸収されていた。それらイルミナティ系のメーソン員は、バヴァリア・イルミナティの消滅とともに地下に潜伏したが、その多くがアメリカに流れ込んだのではないかという“妄想”が、18世紀当時からあった。

さらに、アメリカの国璽の問題がある。光る目がピラミッド上の三角形の中におさまっている図案──「アイ・イン・ザ・トライアングル」は、いわずと知れたフリーメーソンのシンボル、「神の目」そのものなのだが、しかしこの図案は、同時にイルミナティのシンボルでもあった。

イルミナティの集会は“巨大なピラミッド形のカーペット”上で行なわれた。輝く目は結社名の“イルミナティ”という言葉そのもののうちに包含されていた。

バヴァリア・イルミナティの内実については不明な点が多いが、その影響下にフランスで組織されたイルミナティ系のフランス革命組織のシンボルは、「三角形、光をもつ目、同心円」だった(ジョージ・ジョンソン)。

要するに、表向きはフリーメーソンのシンボルを装ってはいるものの、1ドル紙幣の「アイ・イン・ザ・トライアングル」は、実はイルミナティのアメリカ支配のシンボルなのではないか、と推理させる余地は十分にあった。

この妄想をいっそう補強する材料が、さらに2つある。

第1は、この図案をドル紙幣に取り入れるよう、時の大統領フランクリン・D・ルーズベルトに進言し、財務長官のヘンリー・モーゲンソーを説得した副大統領のヘンリー・ウォーレスが、まぎれもないイルミナティ信奉者だったこと。

第2に、ピラミッドの底辺に記されたアメリカの独立宣言の年を表す1776というローマ数字が、まさにバヴァリア・イルミナティ創設の年そのものであったことである。

イルミナティ陰謀説を唱える論者たちは、このようにしてパラノイアックな推理を積みあげていった。彼ら陰謀史観の持ち主によれば、イルミナティはアメリカの政界・経済界を陰から支配しているのみならず、ソビエトや中東といった共産圏にも強大な影響力を行使しているはずだった。

ロシア革命はイルミナティが策謀した。

証拠は──陰謀史観の持ち主によれば──いくつもあった。たとえば、ウクライナ人民委員会議長、駐仏ソ連大使を歴任した大物革命家のラコフスキーの証言がある。彼、ラコフスキーは、1938年トロツキスト裁判の際、「最初の共産主義インターナショナルの創設者は、バヴァリア・イルミナティの首魁ヴァイスハウプトその人であり、資金源はヨーロッパに金融帝国を築きつつあったイルミナティの会計係、ロスチャイルド一族だった。自分はその証拠も握っている」と証言したというのである(デイリー・アレン『ラコフスキー調書』)。

イルミナティの“魔手”は今や世界を覆いつくしていると、陰謀マニアたちは主張した。世界経済はアメリカが動かしている。そのアメリカの政治経済を操る力をもつ巨大財閥──ロックフェラー、モルガン、カーネギーは、いずれもイルミナティの最高位者だというのが、陰謀史家たちの共通識識だった。そしてそのシンボルこそ、あの忌まわしい“ひとつ目”──アイ・イン・ザ・トライアングルだったのである。
 
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1789年のフランス革命の時に出された有名な『フランスの人権宣言』。
これは、人間の自由に関する基本憲章の一つであり、
「人は皆、 生まれながらにして自由であり、等しい権利を有する」と記されている。
そしてそこにはアメリカの1ドル紙幣と同じシンボルマーク
「アイ・イン・ザ・トライアングル」がしっかり描かれている!(拡大図)










 
 

■■PART-3:
「イルミナティの陰謀」とはシリウス生命体が放つ“神の知識”だ



「ホルスの目」は、すなわち、シリウス生命体の宇宙を駆けめぐる知覚──。その「目」を継承するイルミナティの陰謀とは、シリウスとのコンタクトを通して人類に内在する知の炎を燃え立たせ、啓明のネットワークに包み込むことだ!

 
■古代エジプトの聖なる「ホルスの目」は宇宙をめぐるシリウス生命体の知覚を表す

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古代エジプトの神殿の壁画に
描かれている「ホルスの目」


20世紀全般を覆う2つの謎めいた影シリウスとイルミナティをざっと素描してきたが、読者は、これら2つの影が、どこでどうしてひとつに結び合わさるのか、いぶかしく思われることだろう。

厳密にいえば、ドイツに成立したバヴァリア・イルミナティとシリウスは、間接的にしかつながらない。というのも、シリウスは紀元前数千年──ロバート・テンプルの説では、紀元前5000年──の昔から地球にかかわってきたからであり、バヴァリア・イルミナティは、シリウスが深く関与した可能性の強いいち結社以上のものではないからだ。


順を追って書いていこう。イルミナティとシリウスのつながりをストレートに物語るものは、前章で書いた“アイ・イン・ザ・トライアングル”だ。

このシンボルの起源は、エジプトの「ホルスの目」にある。そこで、シリウスとアイ・イン・ザ・トライアングルの関係を知るためには、われわれは面倒でも「ホルスの目」にまつわる神話に分け入っていかなければならない。


●話を見えやすくするために、ここでは登場人物を3神に絞り込むことにする。

ホルスとその親であるイシス、オシリスだ。


まずイシス。この女神がシリウスの神格化であることは、すでに考古学者らによって十分証明されている。古代エジプトでは、このシリウスがちょうど太陽と重なる日を新年として、一年の暦をつくりあげた。これがパート1で書いた“犬の日”だ。そして、この日は、シリウスの力と太陽の力が重なり合って、そこから聖なるバイブレーションが発せられるという。

このイシスの周囲をめぐる惑星、それがオシリスであるシリウスBだ。この星は暗く、重い。

しかし、シリウス星系の中で最重要な星であり、ドゴン族が最も重視し、古代エジプト人が最も注目したのも、この星であった。

シリウスBは超密度の星で、強い光度をもつ主星シリウスAに比べ、非常に見えにくい星である。

そこで、エジプト人は、オシリスを「暗闇の盟友」と呼んだ。そして闇の世界、死後の世界を司る神ととらえた。

ドゴン族も、この星を「暗い星」と主張する。そして、その象徴として「ひとつ目」を描く。

まったく同様に、エジプト人もオシリスを「ひとつ目」として描く。シリウスBは「宇宙のひとつ目」──宇宙生成の鍵を握り、すべてを見通す目の星なのだ。

ドゴン族やその周辺部族のボーゾー族が、シリウスBを“トノ・ナレマ”と呼んでいるという事実は大いに注目に値する。この言葉は、ロバート・テンプルによれば、そのもの、ズバリ「目の星」という意味なのだ!





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ドゴン族が伝えるシリウス星系の図



    



    



さて、古代エジプト人や、エジプト神秘主義の系譜に連なるオカルティストたちは、このシリウスBのシンボルこそが、今われわれの追求している「ホルスの目」なのだと口をそろえる。

ではホルスとはなんの神格化なのか。オカルティストたちの研究から、現在のところ、イシスとオシリスの子ホルスは、すなわちシリウス生命体そのものを指しているという。

さらに、ドゴン族によれば、その故郷は、シリウスCの周囲を回る「ニャン・トロ」だというのである。

シリウスAは太陽の48倍もの光度で燃えさかる恒星だし、シリウスBは1万度以上の表面温度をもつ惑星だ。こんな星に高度な知的生命体が住んでいるわけがない。ところが、ニャン・トロは、水のある惑星なのだという。そして、このニャン・トロに住むシリウス生命体は、シリウスBを最も重要視し、崇めているというのだ。

エジプト神話によれば、ホルスは父なる神、「暗闇の盟友」オシリスの死を悼んで、自らの目を供犠に捧げたのだと伝える。つまり、ホルス(シリウス生命体)の目は、オシリスに捧げられた目、シリウスBの目なのだ。逆にいえば、オシリス──つまりシリウスBは、ホルスであるシリウス生命体の目を通して宇宙を見る。だから、シリウス生命体が外宇宙で活動させている知覚は、すべてシリウスBに帰属するということを、これら伝承は語っている。ホルスは、オシリスにとっての“飛ぶ目”、宇宙をめぐる知覚なのだ。だからこそホルスは、きわめて鋭敏な視覚と強い飛翔力をもつ“鷹”によって象徴されてきたのではないか……。


 
■「神の目」を知る覚者は、シリウス・ネットワークに取り込まれていく!

「ホルスの目」とシリウスの関係は、これでだいたい理解していただけたことと思う。

古代エジプト人は、シリウス生命体にまつわる思想やエソテリック・サイエンスを表現する際に、こうして「ホルスの目」を用いた。「ホルスの目」が、人間の可能性の拡大に関係する超越的・神秘的エネルギーを表すと同時に、冥界・死後の世界、そして不死の象徴としても用いられるのは、シリウスBの二面性によっている。というのも、シリウスBは、実質的なシリウス星系の主星としてシリウス生命体やエジプト、ドゴン族などに崇められると同時に、己れの重力圏に入るものをすべてのみ込み、とらえて離さない超重力の恐怖の星、暗闇の盟主、悪魔の星ともとらえられていたからである。

シリウスBのこの二面性は、エデンの園の蛇のイメージで伝えられている。

グノーシス神話では、この蛇を知の顕現として崇めるが、キリスト教では邪悪な魔としてしりぞけるのだ。

よく知られているように、ヘルメス学──錬金術の系譜においても、蛇は重要な“秘められた知識”を象徴する。ヘルメス学の祖ヘルメス・トリスメギストスが「犬の頭をもつ者」と呼ばれ、枝にからみつく蛇をもっている図で表されることに注意してほしい。

「犬の頭」とはシリウス星系=大犬座の伝統的シンボルであり、蛇はエソテリック・サイエンス、あるいはシリウス・サイエンスの“知識”の象徴である。

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ヘルメス学の祖
ヘルメス・トリスメギストス。
「犬の頭をもつ者」と呼ばれる。



「ホルスの目」にまつわるこれらさまざまな“隠されたもの”が、のちの秘教伝授者によって「神の目」──「アイ・イン・ザ・トライアングル」に集約されてくる。このシンボルを用いる者は、意識するとしないとにかかわらず、シリウスの秘められたネットワークの住人になってしまうのであり、シリウスの体系に取り込まれていくのである。

バヴァリア・イルミナティは、まさにそのケースだった。フリーメーソンも同様であり、錬金術師もまたそのグループであった。彼らのうち、そのトップに立つ者はこのことをよく理解していた。ただし、それを説明することはしなかった。だから、下級構成員は、その秘められた背後関係に気づかぬままに、シリウスの影をひきずって動かされつづけてきたのである。

このことは、20世紀の今日に至るまで、少しも変わっていない。

シリウスからのコンタクトは、太古のみの出来事なのではない。それは今も続いており、しかもコンタクトを受けた者の大部分は、その意味の重大さにまるで気づいていないのが普通なのだ。


アントン・ウィルソンが適切に表現しているように、シリウスの、そして「イルミナティの最終秘密のひとつは、自分がその一員であることが、抜けだすにはもう遅すぎるときになるまでわからない、ということにちがいない」のである。



●シリウスの活動が20世紀に至っても少しも衰えず、相変わらず人間精神の闇の部分──無意識の部分に働きかけていることを示す例を、20世紀から拾いだしておこう。


パート1で、宇宙考古学のパイオニア、ジョージ・ハント・ウィリアムソンがシリウス生命体とコンタクトしたと主張していることは書いた。このシリウス生命体が実在しているかはともかく、彼がどこかから、「エノク語」にまつわるメッセージを受けたことは事実であり、その材料がウィリアムソンの無意識にあったと仮定しても、それなら無意識は、なぜエノク語とシリウスとUFOとエイリアンを結びつけたのかという問題は、依然として残る。

それだけではない。ウィリアムソンは、実はもっと興味深い報告をしているのだ。彼がシリウス生命体から聞いたところによれば、シリウス生命体は、仲間同士が確認し合うときのシンボルとして「ホルスの目」を用いると語ったというのである!



古代エジプトから続く「ホルスの目」の伝統が、いわば集合的無意識の中に蓄えられ、ウィリアムソンの中でよみがえった、と解釈するしか道がないではないか。

また、20世紀におけるオカルト界のプロパガンディストにして、最大の超能力者といわれるユリ・ゲラーのケースもある。

ユリ・ゲラー自身が語るところによれば、彼の背後には「スペクトラ」という名のETがついていて、コンタクトを続けているという。そしてユリ・ゲラーを調4した科学者のうち2人は、この「スペクトラ」という名のETを、たびたびホルスの姿で目撃したと報告しているのだ。


 
■“イルミナティ”とは、全てを見通すサイキック感覚を体験することだ!




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秘密結社が象徴として用いている 「神の目」=シリウスのシンボル。
(左)東方聖堂騎士団(OTO)のシンボル
(中)フリーメーソンのシンボル
(右)銀の星教団のシンボル



古代エジプトから6000~7000年の歳月を隔てた今日に至ってもなお、「ホルスの目」はこうして活動している。

それは一見、互いに何の脈絡もなく人々の間に現れてきたように見えるのだが、しかしたび重なる“偶然の一致”をつぎ合わせていくと、その背景に重層的、かつ広範囲にわたる謎めいたシンクロニシティが浮かびあがってくるように思えるのだ。

そして、陰謀史観の持ち主が「イルミナティの陰謀」と呼んでいるものが、実はこの「ホルスの目」の周辺で起きる事件、そのメンバー、結社、思想などと重なり合うのである。


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サン・ジェルマン伯爵。
彼は生没年不詳で、 その生涯のほとんどは
神秘のベールに隠されたままである。
彼の正体をめぐって、様々な説が
唱えられている。

たとえば、陰謀論者の代表的人物であるバリュエル神父は、フランスにおけるイルミナティ・ロッジの首魁が、かのサン・ジェルマンだったと主張している。それを直接的に証明する歴史資料は存在しないが、しかしサン・ジェルマンとシリウスとの関連、あるいはサン・ジェルマンとエイリアンとの関連なら、いくらでもあげられる。


たとえば彼は、ウィーンの友人たちにこんな謎めいた言葉を示したことがある。
「私の歴史には300年の時がある。200年は友人のためであり、50年は酒を飲むための時間、そして25年はイシスとの時間……」

ここでいう「友人」と「酒」は、サン・ジェルマンの表向きの顔、世間に知られた活動を指しているのはいうまでもない。そして、彼本来の顔、彼の活動の本質はイシス──すなわちシリウスにあると、彼はここでほのめかしているのだ。


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アルバート・パイク(1809-1891年)。
弁護士、詩人、多作な作家として
活躍していた南部連邦の将軍で、
「黒い教皇」と呼ばれていた。


また、アメリカにおけるフリーメーソン高位者であったアルバート・パイクは、著書『古代スコットランドにおけるフリーメーソンの一般儀式のモラルとドグマ』の中で、「神の目」=「燃え上がる星」について次のように述べている。

「5点からなる『燃えあがる星』のなかに、『聖なる摂理』に関する暗示を見出すというのもまた非現実的である。

よくいわれるような、この星が魔術師を導いてきた記念すべき星だという解釈も、いささか近代的な意味づけである。

元来、この星はシリウス、犬狼星を意味するのだ。」


クロウリーは、この「燃えあがる星」のシンボルを好んで用いた。

彼はイルミナティを「アルゲンテウム・アストルム(銀の星)」あるいは「ザ・シルバースター」と呼び、自ら「銀の星」教団を創設した。

この「銀の星」とはいうまでもなく、シリウスを意味している。彼は自分のことを「イルミナティの哲人(エポプト)」と呼び、彼の雑誌『春秋分点』には毎号その巻頭にこう記されていた。「科学的イルミニズム雑誌」と──。


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20世紀最大の魔術師
アレイスター・クロウリー


東方聖堂騎士団(OTO)のグランドマスター、ケネス・グラントは、次のように述べている。
「クロウリーは、空間の門を開き、外宇宙からの流れを人間の生命波動のなかに取り入れることが可能だと考えていた……。

ラヴクラフトがその著作で執拗に言及するように、何らかの超次元的かつ超人的な力が、この惑星を侵略し、支配する意図をもって、その軍勢を集結させているとするのは、オカルトの伝統である……。それはまた、すでに宇宙的存在とコンタクトし、おそらくは彼らの到来のための準備をしている地球上の秘密結社の存在をほのめかした、チャールズ・フォートの陰鬱な指摘を思い起こさせる。

クロウリーは、こうした作家たちが真実にまとわせた悪のオーラを排除する。クロウリーはむしろテレマ的に解釈することを好んだ。つまりETやエイリアンによる人間の意識への攻撃という解釈ではなく、星々を抱擁し、そのエネルギーをひとつのシステムヘと吸収するための内側からの意識の拡大として捉えたのだ。そして、そのようなエネルギーの吸収によって、そのシステムは豊かになり、真に宇宙的なものになりえると考えたのである。」

●「イルミナティの陰謀」とは、もう明らかなように、人類史の闇の部分を通底する「ホルスの目」との自覚的・無自覚的コンタクトそのものなのだ。

バヴァリア・イルミナティは、そうしたコンタクトのひとつのケースにすぎない。

「イルミナティ」という言葉は、日本語で“啓明”と訳されている。そして、啓明とは、全人格をゆるがすなんらかのエネルギーによって、それまでふさがれていた内在する知恵の目が開かれる体験そのものを指す。これこそがイルミナティの本質なのである。

また、「イルミナティ」という名称は、「神や人間についての内的な啓示」という意味を持つ言葉として、古くから多くの宗派に用いられてきたものである。このことからも、18世紀にバヴァリア・イルミナティを創設したアダム・ヴァイスハウプトがイルミナティの教義の“始祖”ではないことは明らかであり、彼は古代ギリシアやエジプトの神秘主義的哲学を研究する中で、ただそれを復活させただけであるのだ。



読者は、「イルミナティ」のキーワードが「知」に置かれているということの重要性を、よく覚えておいてほしい。このことの理解なしに、われわれは20世紀の全科学を巻き込んだオカルト・ムーブメントを把握することはできないからだ。


“啓明”=イルミナシオンはたんなる神秘体験や神秘的恍惚感といったものではない。いわば世界に向けて開かれた「知」のめくるめく眩暈、あらゆる「意味」がどっと堰を切って溢れだし、自分に向かってくるような、まばゆいばかりに「すべてが見えてくる」サイキック感覚なのだ。
この、いわば「知の熱」「知の炎」ともいうべきものを執拗に追い求めたのが誰だったかを思いだしてほしい。


古代において、最も強烈にこの「啓明」を求めたのは、プラトンであり、ピタゴラスだった。あるいはまた、グノーシスに属する神秘家、哲学者だった。グノーシスというセクト名が、何よりも雄弁にこのことを物語っている。グノーシスとは「知識」という意味なのだ。そして、『旧約聖書』に見られるとおり、「知識」はキリスト教から一貫して「悪徳」とみられ、前述したとおり、イブをそそのかした悪魔の化身の蛇と見なされて、迫害されつづけてきたのである。


イルミナティは、いつの時代にも存在した。


反イルミナティの熱心なプロパガンディストが、イルミナティの起源をエジプト神秘学に、グノーシスに、あるいは新プラトニズムに求めるとき、彼らはある意味で本質をついていたのだ。

プラトンが“愛知者”であったように、バヴァリア・イルミナティのヴァイスハウプトが知の探究者であったように、ブッディストが“般若=智恵”を求め、グノーシスが“神の知識”を求めたように、イルミナティは、常に「知」とともにあったからである!

 

■ヨーロッパのイルミナティとスーフィズムの関係


ところで、ヨーロッパで活動したイルミナティは「スーフィー結社のヨーロッパ支部」だとの説がある。スーフィーの歴史学者イドリエス・シャーは、イルミナティのルーツはスーフィズム(イスラム神秘主義)であると主張している。彼によれば、イルミナティの起源は、「輝ける星」に言及した『コーラン』の一節に由来するという。

スーフィズムにおいては、「彼は見るものであるとともに、見られるものであった。彼の目のほかに宇宙を見る目はなかった」とか、「私が彼を見る目は、彼が私を見る目であった」などという言葉が出てくる。ここでいう彼とは、すなわち“神”のことだ。


また、一般にスーフィズムには、ヒンドゥー教、仏教、グノーシス主義、新プラトニズムなどからの思想的文化的影響が指摘されているが、スーフィーたちは、個人的な内面を重視し、内面の探究によって“神”との直接交流・自己一体化を試みてきたことで知られている。


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イスラム神秘主義スーフィー

スーフィズムに関して、日本の優れたイスラム研究家は次のようにいっている。

「スーフィズムは特にその実践面においてまったく本来、秘教的性格、エソテリックな性格のものであり、かつての古代ギリシアの密儀宗教に典型的な形で現れているように、その真相はよそ者には一切明かさないようにできている。あらゆる意味で非公開的なもの、閉ざされたもの、見せることはもちろん、話すことももちろん本来許されない秘事である」(『イスラム哲学の原像』井筒俊彦著)

イルミナティとスーフィズムの関係については、もっと研究が必要だと思われるが、もともとヨーロッパのルネサンス運動は、十字軍遠征などによるイスラム文化との接触によって生まれた現象であり、イスラムからの学習を通じて古代ギリシアの遺産が輸入され、アラビア知識を背景に花開いたものである。

このため、当時のヨーロッパ知識人の中には、貪欲にアラビア知識を吸収する過程で、スーフィズムから多大な影響を受けた者がいたであろう。そのことを考慮すれば、ヨーロッパのイルミナティのルーツをスーフィズム=アラビアに求めることは、あながち的外れにはならないと思われる。

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(左)薔薇十字団の教祖C・R・C、すなわち
クリスチャン・ローゼンクロイツを描いたとされる絵。
(右)自らの著作の中で薔薇十字団員であることを
告白したロバート・フラッド。薔薇十字団の教義を
体系化して壮大な集成を作り上げた。


また、次のような事実もある。バヴァリア・イルミナティが誕生する前の、17世紀初頭のドイツにおいて、ルネサンス運動の一環として薔薇十字団という秘教グループが活躍し、人々を熱狂させたことで知られるが、 興味深いことに、その創設者クリスチャン・ローゼンクロイツの修行生活の物語はアラビアを舞台にしているのだ。

そして、この薔薇十字団が短期間の活動で姿を消すと、人々の中には、「薔薇十字の結社員たちは30年戦争の惨禍からヨーロッパを救うために遠いオリエントからやって来た賢者たちで、混乱が収拾されると同時に役目を終えて再び東方の故郷に帰っていったのだ」と考える者が少なくなかったのである。

また20世紀に活躍したグルジェフの思想体系(超人思想)は、スーフィズムから大きな影響を受けていることで知られているが、 彼の弟子J・G・ベネットによれば、グルジェフは紀元前4500年ごろのバビロンに起源を持つ名称の無い秘教結社に参入していたという。ケネス・グラントもまた、クロウリーの霊統をそのころのエジプトとバビロンにまでさかのぼって追跡している。