生業 | 埼玉蓮田のTシャツプリント工場社長です。


弊社創業時に私が掲げたコンセプトがあります。
「社員2名とともに生業とする」
「その生活を守り、成長を目指す」
です。

いつかのブログにも書いたなと思い出し、調べてみると2012年3月に、「生業」と「チーム」について書いておりました。

その時の文章をそのままコピペしてみます。





「生業」とは日々生活のための仕事。
つまりは「生きる」ために、
「食べる」ために、
「住む」ために、
「お金」という仕事の対価が必要になるわけで、
そうならば、その人の「生きる」という価値観が「仕事」にも現れると思うのです。
私生活が乱れてだらしない時間を過ごしている人は、「仕事」にも同じ感覚を持ち込むものです。
「生きる」ことに真摯に対峙している人は、やはり「仕事」にも真剣に向上心を持って取り組んでいます。





おかげさまで、弊社も創業から6年目を迎えることができました。

3年前に自分の書いた内容ではありますが、まったくその通りであり、そのコンセプトも想いもブレることなく進めてきていると自負しております。


あるスタッフが言いました。
「社長に命を預けてます。」

しかし、私は命までは預かりません。弊社の仕事で命を脅かすほど危険な仕事内容もありません。

もちろん倒産して給与を出せなくなるようなことはないよう、真剣に経営をするのは社長として当たり前の覚悟です。ある意味でそこには私自身は命を懸けていますということは言えます。

しかし、スタッフにすすんで「命を預けろ」とは言ったことはありませんし、これからも言うつもりはありません。

ただ、その仕事で食べていく、生きていくという覚悟があれば、気持ちの面で自分の仕事に命を懸けるほど真剣に取り組むということは理解できます。

つまりは与えられるのではなく、自らそれに向き合っていく覚悟が「生業」ではないのでしょうか。

自らの頭と手を使い、汗を流して仕上げた仕事こそ、自ら命を込めたといえれば、それはきっと素晴らしいものとしてお客様に届くだろうと思います。


「会社に命を預けています。」という人の言葉より、

「お客様に届くぐらい素晴らしいものをつくる」人の手のほうが、

私には「命」という重みを感じます。




また違う視点から、「生業と仕事の違い」について書かれた文章がありましたので、備忘録としてリンクを貼っておきます。

リリー・フランキーさんが語る「生業と仕事との違い」