Red Bull Arena New Jersey(レッドブルアリーナ・ニュージャージー) | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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Red Bull Arena(レッドブル・アリーナ)
開場2010年
集客可能人数25000人
アクセスHarrison Station (Port Authority Trans-Hudson/PATH・Newark Light Rail)より
徒歩約10分
Newark Pennsylvania Station(New Jersey Transit・AMTRAK)より徒歩約20分



ニュージャージー州ハリソン(Harrison)のサッカー場。メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)のホームグランドである。

レッドブルズは、1995年にMLSが開幕した時にメトロスターズ(MetroStars)として発足したチームで、当時はニュージャージー州イーストラザフォードにあったジャイアンツ・スタジアムを本拠地として使用していた。だが、こちらはアメフトのプロチームであるニューヨーク・ジャイアンツが所有していてそちらの都合が優先された上、人工芝であるということが特に国外出身のスター選手に悪評であり、メトロスターズ専用のスタジアムの建設を望む声も強かった。その声に後押しされて、イーストラザフォードから少し離れたハリソンで2006年にスタジアム建設が始まり、2010年から開場。以降レッドブルズは一貫してこのスタジアムを使用している。

最大集客人数は25000人で、スタンドの上に屋根がかかっている。天然芝のグラウンド、電光掲示板、その他の設備など、小規模なものであればFIFA主催の国際大会も開催できるものになっている。なお、レッドブルはヨーロッパとブラジルにもプロサッカーチームをいくつか所有しており、その関係から「レッドブル・アリーナ」と呼ばれるスタジアムはドイツのライプツィヒとオーストリアのザルツブルクにも存在する。それらと区別するために、レッドブルアリーナ・ニュージャージーと表記されることが多い。

基本的にはレッドブルズの試合会場としての認知度が高いが、女子プロサッカーであるナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(National Women's Soccer League/NWSL)のゴッサムFC(Gotham FC)も2013年以降本拠地として使用している。地元の若年層向けの大会も男女問わず定期的に行われている。また、国際Aマッチの試合会場としても、不定期ながら頻繁に使用されており、開場後まもない2010年にトルコとチェコの対戦が組まれた。2011年には、アメリカ代表の試合会場としても初めて使用されている。

サッカー以外の競技でも、ラグビー、ラクロス、アメフトの開催実績がある。ハリソンがニューヨーク郊外にあり、国際的にもアクセスがしやすいことから、ヨーロッパのビッグクラブによるプレシーズンツアーの会場として使用されることも多く、稼働率は非常に高い。

最寄駅は、ポートオソリティ・トランスハドソン(Port Authority Trans-Hudson/PATH)線およびニューアーク・ライトレール(Newark Light Rail)が止まるハリソン駅で、ここから歩いて10分以内である。ニューヨークからの特急やアムトラックが止まるニューアーク・ペンシルバニア(Newark-Pennsylvania)駅からでも20分以内と徒歩圏内である。イベントがあるときには近隣の有料駐車場が利用でき、車での利用も容易なので、交通の利便性は極めて優秀と言える。

ニューヨーク・レッドブルズは、上述の通りMLSの創設メンバーの1つであり、現在のアメリカサッカー界では屈指の老舗クラブである。ニューヨークは、サッカーが盛んな国外出身の移民が多いこともあってサッカーファンも多く、かつて北アメリカサッカーリーグ(North America Soccer League)があった時代にペレやベッケンバウアーなどを擁したコスモス(Cosmos)というチームがあった。そのような背景からMLSが発足した時にもフランチャイズを与えられている。

ただ、世界屈指の大都市圏内にあり、資金に恵まれ選手の常に質の高い選手をそろえてはいるものの、成績は伸び悩んでいる感が否めなかった。チーム発足後も、2003年にアメリカ・オープンカップ(US Open Cup)で準優勝を果たすまでは下位に低迷することが多く、チーム名がレッドブルズに変更された2006年以後には、2008年にMLSプレーオフ決勝まで上り詰めたが、やはり最後には敗れている。2010年代に入ると、レギュラーシーズン最多勝点は3回獲得しているが、プレーオフでは涙を呑んでおり、2017年にオープンカップ決勝に進出したときも敗れた。定期的に上位に顔が出てくるようになった分、悲願のタイトルをサポーターも待ち望んでいる。

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レッドブルアリーナの紹介(ニューヨーク・レッドブルズ公式ホームページより)