シーズン終盤戦へ | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。


ようやく、連敗が止まりましたね。2016年2月28日、プレーオフ進出を目指す横浜相手に76-70で勝利。今季4勝目を挙げました。前半リードしながら後半に逆転されて負けるパターンが何度も繰り返されていたので、前半のリードを守りきれたこと、そして何よりも1つ勝利を手にすることができたことは、よかったのではないでしょうか。まあ、言っても翌日はまた前半のリードをひっくり返されて負けちゃったんですけどね。

実は私、12月の高松と奈良相手の試合を全部落としてしまった時点での気落ちの度合いが半端じゃなくて。1月14日にようやく3人目の外国人選手を獲得したかと思ったら、この選手がメディカルチェックをパスできずに契約に至らず、代わりの選手を取る前に群馬、横浜との連戦で全敗したことも追い打ちをかけました。必ずしも完敗するわけではないけれど、それでも試合の佳境で競り勝てず負けるという状態が11月の末から続いていて、この停滞感が徐々にチームに対する情熱を奪っていきました。負けて悔しいんじゃなくて、負けても何も感じなくなっていく。ファンにこのように思われてしまうなんて、プロスポーツチームとしてはこれ以上なく悲しい状況ですよね。



と言うこともあって、「この試合ダメだったら今期はもうブロンコスは見に行かない」と心に決め、所沢で開催されていた2月13日の岩手ビッグブルズ戦を見に行きました。結果は……1度もリードを奪えないままの完敗。この試合の数日前に新たに獲得した外国人選手のエドワード・モリスがプレーしていましたが、可能性は感じさせるもののチームメイトとの連携がバラバラでした。何よりも、リバウンドに強い外国人選手を探していたと思ったのに、モリス選手の特徴はゴール下ではないように感じられました。

会場の雰囲気も、以前と比べて元気がなくなった印象です。昨シーズンは、試合が始まる前に会場を暗くしたりレーザーを使ったりした演出をしていたのですが、今年はそれがなくなっています。もちろん、試合中のチアの元気な踊りなどは健在なのですが、全体的には演出が控えめになったかな、と。あと、所沢での試合ではゴール裏にひな壇のような席を設けていたと記憶しているのですが、それもなくなってしまいました。こういうのを見てしまうと、いよいよブロンコスも資金的な状況が深刻になっているのかな、と邪推してしまいます。

岩手との試合が、今期の移籍市場凍結前の最後の節だったので、これで主力の選手達が強いチームに引き抜かれてしまうのかなと感じ、さらに気が滅入っていました。ですが、予想に反して1週間後に移籍した選手はゼロ。今年のブロンコスのフロントは、シーズンを通じてメンバーが激しく出入りする状況を作ることを極力防ぎ、継続的なチーム作りをすることにはある程度成功したかとは思います。とは言え、12月から1月の間に選手を獲得するのにもたつきチームの停滞を促してしまった部分はありますし、あまりにもアウトサイド偏重でバランスの悪いチーム作りをしてしまった部分は反省を促したい。更には、2メートルの井上聡人選手を起用せずに冷遇した小野寺龍太郎ヘッドコーチの用兵にも疑問は残ります。今年のチームがインサイドで弱いのは、この部分で通用する選手を獲得できなかっただけでなく、あまりにも攻撃面でアウトサイドに頼り過ぎているベンチの戦い方も問題として挙げられるのではないかと。井上選手は出場機会を求めて東京に移籍し、そこではプレータイムを得て得点とリバウンドの両面で奮闘しています。

結論から言いますと、私はよほどのきっかけがない限り、もう今期はブロンコスの試合は見に行かないと思います。岩手戦は最初からそのつもりで見に行きましたし、今年は見に行った3つの試合で負けており、何だか自分は死神のような気がしてきています(苦笑)。それに、見に行った試合でいずれも情けない試合を見させられているので、腹が立っていないと言えば嘘になりますしね。ブロンコスに対して抗議がしたいという気持ちは少なからずあります。

ですが、それでも応援しているチームには、やっぱり勝ってほしいとも思います。

私自身が行かないと言っておきながらこんなことを頼むのも矛盾しているのですが、それでも、埼玉県在住でプロバスケに興味がある方は、ぜひとも会場に足を運んでいただきブロンコスを応援していただきたいのです。まがりなりにも継続的なチーム作りに成功したからこそ、もうすぐ終盤戦に差し掛かるという状況で何とか横浜相手に勝利をもぎ取れたという部分もあるのかと思うので、今後勝ち星が伸びる可能性は十分にある。勝ち試合を見られるかもしれませんし、どうか会場で応援してあげてほしいのです。今期は全体的に会場の雰囲気は元気がない印象はあると書きましたが、それでもホーム開幕節でさいたま市周辺のミニバス関係者を動員して、2000人が集まった試合の盛り上がり方は素晴らしかった。あの時はチーム状態がひどくて、盛大な声援を受けながらぼろ負けしてしまいましたが、今はあの時よりもチーム状態がいいはず。もう一度、あの素晴らしい雰囲気で選手達に試合をさせてあげてほしいのです。ファンやチームスタッフ、コーチ陣、そして選手達が一丸となって、「ああ、こんなことになるんだったらヘソ曲げずに試合を見に行けばよかった」と私が後悔するような戦いぶりを見せられれば、それはブロンコスに関わる全ての人にとって悪くない3月・4月になるのではないでしょうか(苦笑)。

12月以降、勝ち星を伸ばすチャンスを逃してしまったことは本当に残念でした。それでも、まだシーズンは終わりではありません。まだ勝ち星を伸ばすチャンスは残っています。

そしてそれができれば、今いるどん底からブロンコスが抜け出すきっかけになりえるかもしれません。

期待しています、頑張ってください。

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