有明コロシアム | Stadiums and Arenas

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スポーツ観戦が趣味の筆者が、これまで訪れたスタジアム・アリーナの印象を綴るブログです。

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有明コロシアム
開場1987年
収容可能人数10000人
アクセス有明テニスの森バス停(都営バス・海01、東16、都05)から徒歩約5分
国際展示場駅(りんかい線)より徒歩約5分
有明駅(ゆりかもめ)より徒歩約10分


(写真は2016年5月14日、bjリーグ・ファイナル4より)
           


上:外観/下:内装(この日の第1試合、京都ハンナリーズ琉球ゴールデンキングスの試合より)


東京都江東区の有明テニスの森公園の中にある屋内アリーナ。

このアリーナのある場所は、慶應義塾の本拠地である三田に近いことから、大正末期から同校の野球部の球場があったが、1936年に田園テニスクラブに譲渡されてから田園コロシアムが作られ、以来日本のテニスの聖地として認知されて行く。田園コロシアム周辺には戦後東雲ゴルフ場が作られたが、1981年に都に譲渡され、2年後には東京都港湾局により有明テニスの森として再整備された。この頃には田園コロシアムも老朽化が目立ち始めていたので、1987年に現在の有明コロシアムに改築。4年後には日本で初めて開閉式の屋根を持つアリーナとして更に手が加えられ、現在は10000人が収容できる首都圏屈指の屋内競技場になっている。

元々テニスの競技場として作られたこともあって、やはり日本の国内・国際大会の主要なものはここで開催されることが多い。毎年の全日本選手権や、プロの国際大会であるパン・パシフィックオープンは、改装工事などの事情がない限りここで行われるのが通例である。また、収容可能人数が大きい分、多くのお客さんを呼び込めそうなイベントならば、テニス以外の競技でもよく使用される。プロレスのビッグイベントを主催することが多く、たまにではあるがボクシングの試合もやっている。バスケのbjリーグが開催された2005年から2016年は優勝決定戦準決勝と決勝は常にここで主催されており、「目指せ有明」が合言葉になっていた。バレーボールでは国内大会は主催されないが、多くのお客さんが見込める国際大会の会場には使用される。また、田園コロシアム時代からコンサート会場としても使用された場所であり、スポーツファン以外にも馴染みのある場所だと思われる。

2020年の東京五輪で有明テニスの森公園全体がテニス競技の会場として使用されたことから、2017年12月から改修工事が行われ、2019年9月に施設の大部分の使用が再開され、有明コロシアムでも2年ぶりにテニスの楽天オープンが開催された。隣接されていた屋外及び屋内テニスコートの整備も、2020年2月に完了した。東京オリンピック自体はコロナウイルス感染拡大の影響で翌年に延期されたが、大会中は予定通りテニスの会場として使用された。

東京オリンピックの後は、上述の大会に加えて、2022-23シーズンからVリーグで新しく誕生した東京グレートベアーズがホームゲームをいくつか主催することになっている。また、2023年にはバスケの全日本選手権(オールジャパン)の決勝の会場となった。

全体的にスタンドの傾斜がきつく、会場の中に入るとまるで四方を絶壁に囲まれているような感覚に陥る。でも、お陰で試合を俯瞰で見れるし、同じく1万人(もしくはそれ以上)収容の代々木第一体育館東京体育館よりはコートが近く感じられ、上の方の席でも試合は見易かった。スポーツをお客さんに見せることを念頭に作られたアリーナであるだけに、観戦環境はよかった。日本の屋内スポーツベニューではまだ珍しい、天井に大型映像装置も設置されていて(テニスの試合のときには取り外される)、一般的な体育館で試合が行われるときよりも得られる情報量が多いのも、プラスである。



最寄駅は、東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅か、ゆりかもめの有明駅で、どちらで降りても歩いてすぐの距離である。交通の便はいいのだが、ゆりかもめもりんかい線も運賃が高めで、そこがちょっとネックである。

有明は、お台場界隈と同じく再開発が進んでいる地域なので、試合前や後にご家族で楽しめるような施設やアウトレットモールのようなところもあり、食糧調達にも全く苦労しない。ただ、周辺が観光地みたいになっているので、物価が全体的に高め。試合後に食事でも、とお思いであれば、新橋や東京まで出てしまうのも一つの手だろう。有明コロシアムに来ることなんて1年に1回あるかぐらいの事だと思うので、たまに出てくるならついでに周辺も楽しもう、と言う考え方もありかもしれない。江東区にあるということで、羽田や成田からのアクセスも比較的容易で、飛行機を使った遠征をされている方にとっても比較的アクセスしやすい場所である。色々な選択肢を提供してくれるという意味では遊びに行きやすいところだと思うので、事前に計画を立てられるのがいいだろう。ちなみに、東京駅周辺からバスも出ている。

なお江東区には、有明スポーツセンターや、東京オリンピックの会場として新たに作られた有明アリーナなど、名前が似ていて混同しやすい会場が多いので、来場の際には場所はしっかりと確認した上で出かけられたい。

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有明コロシアムの紹介(江東区海上公園公式ホームページより)