前回の続きは旭川から、1泊してさらに北海道の支線を乗り歩きます。
【第4日目 4/2(Mon)】
旭川10:24~(函館本線 普通 滝川行き)~11:24滝川
滝川11:40~(函館本線 普通 岩見沢行き)~12:22岩見沢
■稲作地帯の雪景色
かつて、北海道は日本有数の炭鉱として有名でした。
そのため内陸の産炭地から太平洋側の苫小牧港へ石炭を運ぶために、
岩見沢~苫小牧に今の室蘭本線の前身となる北海道炭鉱鉄道が開業。
大量の石炭を輸送する運炭列車に対応して重軌条化された複線を持ち、
一時期はエネルギー源を輸送するとして重要視された主要幹線でした。
さらに苫小牧では港の周辺に工場が発達し資材を運ぶ軽便鉄道も開業、
北海道炭鉱鉄道とその目的地である苫小牧はとても賑わっていました。
しかし石炭産業が衰退した現在では、普通列車しか走っていません。
札幌を通らず、接続していた夕張鉄道も廃止されたことで乗客が減少、
そのため今は室蘭本線の末端にあるローカル線となってしまいました。
苫小牧でも資材輸送は自動車にシフトし、軽便鉄道は廃止されました。
昔は炭鉱路線として栄えていたのに対し現在はローカル旅情ある路線、
今回はそんな室蘭本線の末端部と苫小牧の軽便鉄道を見てきました。
・・・翌朝、前日は夜遅くまで起きていたのに8時に目が覚めました。
カーテンを開けてみると10階の部屋からは眼下に旭川の街が見えます。
街中に雪が積もる光景を見ると、道央まで来た実感が湧いてきますね。
さらに東横イン宮下通りは線路の隣にあるのでそこから線路を俯瞰でき、
道央のターミナル駅にひっきりなしに来る列車を眺めることができます。
今回は旭川10時24分の列車に乗ればいいのでゆっくりしていました。
さて、身支度を済ませて1階に降ります。もちろん目的は無料朝食!
やっぱり東横インに泊まったならば無料朝食を食べるべきですよね。
おにぎりから一品おかずや味噌汁、和朝食にはもってこいの品揃い。
味もなかなかなので東横インに泊まった時にはとても重宝します。
朝食をゆっくり食べて自分の部屋に戻り荷物をまとめておきます。
そしてテレビを見たりゆっくりして10時前にはホテルをチェックアウトして、
列車の入線より少し早めにホームに着けるよう駅に向かうことにしました。
改札を入る前に、駅の売店でこの日の昼食の駅弁を調達しておきます。
駅の発車案内によればこれから乗る列車は5番線から発車するとのこと。
というわけで、ここまでに引き続き北海道&東日本パスで改札を入って、
10:24発の始発の普通列車滝川行きが発車する5番線へと向かいます。
前日は、札幌で撮影し特急トマムサホロスキーエクスプレスで新得へ、
そして根室本線と富良野線に乗って春の雪景色の車窓を見てきました。
北海道2日目となるこの日は室蘭本線岩見沢~苫小牧の末端部に乗り、
春にまだ残る北海道の雄大な雪景色を見ながら苫小牧へ向かいます。
さて、今回は本州に戻る手段として「フェリー」を使うことにしました。
そのフェリーの発着場所は苫小牧市街地から東にずれた苫小牧東港。
苫小牧東港へは日高本線の浜厚真駅から歩いて行く必要があります。
というわけで第4日目はフェリー発着港の苫小牧・浜厚真を目指して、
室蘭本線の末端部と苫小牧の鉄道の"今と昔"を見ることにしました。
キハ40系 1824編成
さて、室蘭本線の始発駅である岩見沢を目指して函館本線に乗って、
まずはこれから乗る普通列車の終点は滝川へと向かうことにします。
ホームで待っているとやがて新旭川方面からキハ40系2両編成が入線。
近代的な構造の駅舎とキハ40系とはおかしな組み合わせですね(笑)
ドアが開き進行方向右側の座席へ、今回は北側の車窓を見ていきます。
キハ40系1824編成の側面。しっかり滝川行きのサボが入っていました。
列車は発車のおよそ10分前に入線してくるのでゆっくり撮影できます。
とりあえず正面とサボだけ撮って後は座席で発車を待つことにしました。
そして列車は定刻通り発車、一路函館本線を滝川まで上っていきます。
ここからは冬の稲作地帯に広がる雪景色の車窓を見ます!
列車は旭川を発車し1駅隣にある近文までは旭川市街地を走るものの、
近文を発車すると石狩川に沿っていきなり山間部に突入していきます。
複雑に蛇行した石狩川と山の地形に合わせトンネルが断続的に続き、
車窓に雪が積もり枯れ木だけが立っている冬の山が見えてきました。
しかし、列車は伊納を発車した後の長いトンネルを抜けると・・・
一面のきれいな雪景色!遠くの山まで真っ白な景色が続いていました。
列車は旭川盆地を抜け日本有数の稲作地帯である石狩平野に突入し、
そのため車窓には広大な田の上に雪が積もった車窓が見えてきます。
雪晴れのこの日は、特に真っ白に見える雪がとても壮大な車窓ですね。
ここから市街地まで列車は冬の稲作地帯を進んでいきます。
しかし滝川方面に向かうに連れてだんだん雲が厚くなってきました。
車窓に広がる景色は変わりませんが、雲で暗くてイマイチな感じです・・・
この時期の北海道は天気が不安定なので晴れるかどうかは運次第。
運良く晴れれば雪晴れの稲作地帯の壮大な車窓を見ることができます。
そんな車窓を見ていると、列車は終点滝川の1駅手前の江部乙に到着。
どうやら後続の特急列車の通過待避のため長時間停車をするようです。
特急も止まりなおかつ待避設備のある隣の滝川で接続すればいいのに、
後1駅のところで長時間停車とはなかなかまったりした普通列車ですね。
とりあえず通過待避を見るためにホームで待ってみることにしました。
するとまもなく、キハ40系の真横をキハ261系が高速で通過。
時間からして稚内07:10発の特急スーパー宗谷2号札幌行きのようです。
最北から遠路はるばる5時間もかけて稚内と札幌を結ぶスーパー宗谷、
一度キハ261系の振り子を体感しつつ全区間で乗ってみたいものです。
列車が通過し信号が開くとすぐ発車なので、車内に戻ることにしました。
江部乙を発車して3・4分、列車は終点の滝川に到着します。
遂に雪が降ってきました。そんな中、列車は終点の滝川に到着です。
ふと反対側のホームを見ると、711系の復活塗装車が停車していました。
奥のホームに入っているということはおそらく特急待避のためでしょう。
列車は乗客を降ろし駅の留置線に回送されると、駅は閑散としました。
そこに雪が降っていていかにも「北の冬の旅路」の雰囲気がありますね。
そんな駅のホームで次の列車の岩見沢行きを待ちます。
789系 HE-1003編成
次の列車を待っていると、灰色の車体に3色帯をあしらった789系が入線。
函館本線を1日に何本も往来しているL特急の「スーパーカムイ」です。
そのことから、北海道の特急列車といえばまずこれが一番有名でしょう。
特急は乗客の乗降が済むと、711系に道を譲られて発車していきました。
雪の降るホームには再び閑散とした雰囲気が漂います。
711系 S-10*編成
特急列車が発車するとまもなく、711系の普通列車が入線してきました。
かつては711系は急行列車として函館本線を何往復もしていましたが、
急行列車が廃止された現在はこのように普通列車として走っています。
車内の設備はほとんどそのままなので昭和チックな雰囲気の車内です。
さて今度は進行方向左側:線路の南側の車窓を見ることにしました。
ここからは普通列車を乗り継ぎ室蘭本線の始発駅は岩見沢に目指し、
711系の岩見沢行きに乗って深雪の函館本線の車窓を見ていきます。
列車は16分の乗り換え時間で滝川を発車していきました。
滝川を発車しても北側には雪が積もった田が広がる車窓が見えますが、
一方南側には遠くに道央の山々が連なっている車窓が見えてきました。
木がこんな埋もれているということはかなり雪が積もっているのでしょう。
まだ春が訪れぬ北海道の冬の厳しさがひしひしと伝わってくるようです。
列車はそんなひたすら車窓を見つつ函館本線を上っていきます。
さて、そろそろ昼の時間なので車内で駅弁を食すとしましょう。
今回は旭川駅の「北海バラちらし」弁当、その名の通りちらし寿司です。
1100円と少し高めですが、魚介類がふんだんにちりばめられています。
サンマ・尼海老・枝豆・とびっこ・帆立・玉子焼き・いくら・つぶ貝・あなご・
紅鮭・しいたけ・干瓢と、なんと駅弁で12種類の具がのっているのです。
ちらし寿司弁当はよくありますが、こんな具が豊富なのは珍しいですね。
実はこの駅弁は元々百貨店などでの駅弁展のために作られた駅弁で、
さらに2011年10月に旭川で販売を開始したばかりのかなり新しい駅弁。
百貨店で並べられるほどの新作駅弁なのでなかなか期待できそうです。
それでは開けてみます。容器は木目調の発泡スチロールのものでした。
その容器を横から見てみると、なんだかかなり底が低~い感じがします。
実際に食べてみると・・・案の定、容器の底が低くて米が少なかったです。
底上げをしてまでも、いかにも詰まっているように見せたいのでしょうが、
さらに魚介類の味付けがしょっぱくてなかなか食べる手が進みません。
普通はここまで塩味が強いともっと米を増やすべきだと思うのですが・・・
しかし、のっている具の豊富さは駅弁の中でも結構多い方だと思います。
米をそれくらいにするならばもう少し塩味を弱くしてもいいのではないか、
なかなか問題点が多く見られ、これからの変化が気になる駅弁でした。
駅弁を食べつつ深雪の積もる函館本線の車窓を眺めていきます。
列車からはひたすら同じ車窓が見えましたが逆にその広さに驚きです。
流石は道内有数の米どころと言ったところか、そんな車窓も壮大でした。
そして列車は順調に進んでいくと、やがて終点の岩見沢に到着しました。
ホームに降りると、まずソリを引っ張る馬のオブジェが迎えてくれます。
さて、岩見沢からは室蘭本線に乗って苫小牧を目指します。
炭鉱が衰退してすっかり閑散とした室蘭本線の岩見沢~苫小牧ですが、
路線背景や沿線にはかつての賑わいが感じられるものが多々あります。
この区間は道内の主要幹線として何本も運炭列車が走っていました。
さらにとある蒸気機関車で全国の鉄道ファンから注目を集めていました。
そんな以前は賑わいを見せていた室蘭本線とその目的地だった苫小牧、
ここからは沿線に残っているかつての室蘭本線の歴史を見ていきます!
続きは次回、室蘭本線の末端部は岩見沢~苫小牧に乗車します。
北海バラちらし弁当食べながらお茶を1本分消費したのは秘密です(笑)
















