#460 北へ、北海道へ・・・2 19 | No Photo,No Life!!

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JR全線完乗が目標の旅ブログ・・・「旅ノート」。乗り鉄・撮り鉄・模型鉄以外にも、PC・釣り・飛行機などなど多趣味で、面倒くさがり屋な、そんな学生のブログです。

前回の続きは礼文駅からです。



【第6日目 8/30(Tue)】

 礼文11:26~(室蘭本線 普通 長万部行き)~11:34小幌

  <小幌駅探訪>


■キング・オブ・秘境駅1

 旗小幌駅:日本一の秘境駅


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キハ150系 103編成


バックに山を入れて北斗星を撮影でき満足して最寄の礼文駅に戻り、

小幌駅に停車する列車まで15分ほど待つことになりました。

駅の待合室で座っているとやがて1人おばちゃんが来ました。

駅前にはちょっとした住宅があり、さらには簡易郵便局もある礼文駅、

そんな駅の隣駅は『キング・オブ・秘境駅』だなんて驚きですね。

やがて、接近放送が鳴ると到着したのはキハ150系103編成。

なんか今日はキハ150系によく遭遇するなあ・・・

乗らないことには始まらないので乗り込んで隣駅を目指します。


さて、これから行くのはいよいよ『キング・オブ・秘境駅』である小幌駅!

その名の通り、日本全国にある中でも1番の秘境駅です。

因みに、秘境駅と言うのは基本的に

・無人駅であること

・利用客がほぼ皆無であること

・周辺人口がほぼ皆無であること

・列車による到達困難度が高いこと(停車する本数が少ない)

・自力による到達困難度が極めて高いこと

が条件にあげられて、それぞれの駅にランキングが付けられています。

その頂点に君臨するのが北海道は道南、礼文華峠にある小幌駅です。

上記5点の条件を軽々とクリアしていて、利用客は旅行者と釣り人だけ、

列車は1日に8本しか停まらず、さらに自力では所要時間徒歩45分。

昔、最初の内は小幌信号所として旅客営業も兼ねて開業しましたが、

やがて場所が故に停車する列車も削減され信号所も廃止されました。

今となってはすっかり室蘭本線にひっそり佇む駅となってしまいました。

それほどの"秘境"に位置している小幌駅は、隣駅の礼文駅を発車して、

大きく左にカーブした後トンネルに入ったその先にあります。

トンネルとトンネルに挟まれいて、なおかつ四方を山に囲まれた小幌駅、

果たしてそんな『キング・オブ・秘境駅』には何が待っているのでしょう?


期待を胸にトンネルを列車は進むと、やがて減速し始めます。

するともう停車しそうな頃、ふいにトンネルが抜けて列車は停車。

そうです、停車したこここそが『キング・オブ・秘境駅』の小幌駅です。

乗客もいなく降りる客は自分たちのたった4人。

それだけを降ろして足早に列車は発車していくと・・・

キング・オブ・秘境駅!!

完璧に自分たち4人以外誰もいない、本当に「秘境駅」です!

隔離され繋がっているのは海岸に繋がる険しい道と線路だけ。

それに3時間も時間をとっています。じっくり見て回ることにしましょう!


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まずは駅全体から見ていくことにしましょう。まずは長万部方面です。

長万部方面のホームは表面は鉄1枚に鉄の柱と簡易的なのに対して、

礼文方面のホームはコンクリート製と異なってると分かりますね。

線路は、中線があり長万部方面の線路と長万部方面で繋がっています。

信号所時代に使用されていましたが、現在では使用されていません。

また構内踏切はこの長万部方面に設置されていて、遮断機もあります。

列車が接近してくるときには、

 「まもなく、列車が入ってきます。線路を横断しないでください。

  また、危険ですので十分に下がってお待ちください。」

とのアナウンスが入り遮断機が作動する仕組みになっているので、

突然トンネルから列車が出てくると言ったことはまずありません。


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次は礼文方面。

中線は礼文方面のトンネルの中で合流できるようになっていますが、

現在はトンネル自体が封鎖されて使用された痕跡は見られません。

その証拠に線路の一部に草が生えてしまっています。

実は中線は転轍機(分岐機)のとしての機能を失っていて、

中線に入れないようになってしまっています。

そのために通る線路は手前と1番奥の線路のみ。

見ての通り、小幌駅はかなりの秘境駅度のようです。


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長万部方面ホームの小幌駅看板。因みに小幌駅はH45です。

何故かかなり駅看板は汚れて黒ずんでいるようです・・・


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礼文方面ホームの小幌駅看板。こっちはきれいさを保っています。

また、駅看板にはなにやら魚のシールが貼ってありますね。

実は決して悪戯などではなく、ここを訪れる釣り人たちへの呼びかけで、

シールのサイズ以上のヒラメを持ち帰らないように、とのシールです。

因みに、何故よく小幌駅を釣り人がよく訪れているのかと言うと、

「礼文華」の名前の由来であるアイヌ語の"repun-ke-p"が表す通り、

小幌駅はすなわち「沖へ出て行くところ」に位置しているために、

特にヒラメが釣れると好漁場となっているためだそうです。

シールに描かれているヒラメは実際に持ち帰り可能な限度の25cm。

無造作に大きい魚ばかり釣り上げて折角の漁場を壊さぬようにという、

"repun-ke-p"の漁場を守ろうという釣り人たちの良心の表れですね。


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小幌駅の平仮名版駅看板。しっかりサッポロビールのマーク入り。

これはどこも状態がいいものばかりでした。


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小幌駅時刻表。見ての通り、1日上下合わせて8本しか停まりません。

さらに東室蘭行きは3本と、長万部方面からの到達はかなり困難です。

駅の時刻表は各ホームの乗車口、計2ヶ所に設置してあります。


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さて続いては駅周辺の設備です。

長万部方向の海側には保線員用の小屋があります。

案の定、保線員専用なので鍵はかかっていて立ち入れません。


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1枚前の写真の左の建物すぐ真横から。

建物内は見ることが出来ませんでしたが規模的には宿泊できそうです。

しかし風呂の煙突に相当すると思しき部分がすごい昭和チック・・・(笑)

因みに奥の方の木に隠れているドアが2つある小屋はトイレ。

開けてみると両方とも強烈な悪臭で、何も整備はされていないようです。


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今度は礼文方面。トンネル手前にさっきと同じような建物があります。

因みに、ホームの柵から斜め方向の写真の位置にはコンテナが。

実はこれ、小幌駅の駅ノートが入っているコンテナです。

開けるとペンと駅ノートが入っていて、誰でも書くことが出来ます。

駅ノートをパラパラめくってみると、どうやら盗まれて2代目だそうです。

駅ノートにはまだ4ページ数人分しか書かれていなかったため、

8月中旬当たりに2代目が改めて設置されたものだと思われます。


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****レ DF200-109+コキ**B


駅ノートを見終わって反対側のホームに戻ろうとしたその時、

列車接近放送が鳴ってトンネルから突風が吹き込んできました。

慌ててホームに戻って特急かと構えていると、ライトが違う・・・

やがてトンネルから抜けてきたのはDF200-109牽引の貨物!

煙を吐きながら猛スピードであっという間に通過していきました。

いやあホームが煙い煙い・・・(滝汗)


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というわけで、駅周辺はこれくらいにして海岸へ出てみましょう。

実は小幌駅は自力到達が困難とは言えども、駅前に道はあります。

それは長万部方面のホームすぐ脇に見える小道。

ここから礼文華峠の全てが始まります。

その道をひたすら進んでいくと海岸に出られるそうです。

まずは、その道を通らなければ始まらないので、進んでいきましょう。


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小道の入り口。木の板が渡されている部分なので分かりやすいです。

また、下には川が流れているので注意する必要あります。

まあ木の板をまっすぐ渡れば落ちる・転ぶと言うことはまずないでしょう。

それに道は木々の間を通っているので見失うこともないと思います。

道に従ってどんどん進んでいきましょう。


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と、すぐに突き当たりの2つの道に分かれる分岐にぶつかります。

看板が指す通り、左に行けば小幌海岸と岩屋観音が見られ、

右に行けばこれまた海岸に出られることが出来ます。

違いはと言うと距離で、前者は徒歩30分ですが後者は徒歩15分ほど。

まずは手慣らしに右の徒歩15分で行ける方向へと進んでいきましょう。

因みに隠れている丸い赤の看板は「密漁禁止」の立て看板。

決して立ち入り禁止などではないので、安心して進めます。


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すると段々と道は狭くなっていきます。

一応道があるとは分かるのですが、草木が道を侵食しているために、

通行するのに度々邪魔になってしまいます。

やっぱり服装は少し登山を意識して長ズボンがベストです。

さらには斜面は急で、少し気が緩んだだけで滑りそうな予感。

転んだら崖に落ちるということはありませんが細心の注意が必要です。


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しかし、やっぱりあまりにも坂が急な部分は階段状になっています。

階段には木の板が使われ、なんとレールが支えています。

実はこの線路はこの近辺で使われていた正真正銘のレール。

意外なところで鉄道の名残が見れて、おもしろい発見ができます。

因みにレールが見られるのはこの道で全部で2ヶ所(確認済のみ)。

坂を下りながらどこか探しながら歩くのも、またひとつの楽しみですね。


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だなんて言っている間に、やがて海岸が見えてきます。

波の音も聞こえて礒のにおいがしてくると、いよいよ海岸に出られます。

最後に大きな岩を乗り越えると・・・


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海岸に到着です!海に突き出した地形、まさに"repun-ke-p"ですね。

まあそれにしてもゴミが多いですね・・・あまり人が来ないのでしょうか?


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急な斜面がいくつも続いています。さすが峠と言うほどです。

まあそれにしても、案の定の話ですが何もないですね・・・

やっぱりここを訪れるのは釣り人と興味本位に来る旅行者だけですね。

ただ秘境に来たという実感はじわじわ感じられますよ!


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分岐地点まで戻ろうかと思って振り返ったら、立て看板がありました。

分岐地点にあったものと同じ内容で、密漁禁止を訴えています。

 「ウ ・アワビ等を採ると法律により厳密に罰せられますので・・・」

・・・まあアワビと並ぶ海のもので「ウ」から始まるものと言えば、

「ウニ」しかありませんが何故その部分だけきれいに・・・(苦笑)

ここではヒラメの他にも岩場ではウニやアワビが採れるんですね~。


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というわけで分岐地点まで戻ります。

最後に海方向を1枚。曇りなのが残念なところですね・・・

あまり「どこまでも続く太平洋~!」などとは言い難いです。。。

しかしもっと言い難いのは、右側の道でも決して楽ではないということ。

何せ帰り道・・・すなわち上り坂が連続急斜面でかなりキツイんです(汗)

だからと言って力を入れすぎると今度はすべり落ちてしまう・・・

海岸に下りるには、上り坂を登る覚悟とそれなりの体力が必要ですね。

夏場ではいいですが、特に冬場は滑って危ないかもしれません。

しかし秘境に行けた達成感、都会の雑踏から隔離された感覚は、

何とも言えない気持ちよさとなって感じられることでしょうね。



というわけで続きは次回、今度は分岐地点から左側の道を行きます。

そこに待っているのは・・・え、もうこれ登山でしょ?w