威を借る
シミついたものはなかなかとれない
うごけば
シミこんだものはますますとれない
うごけば うごくほど
シミついて
おくへ おくへ
シミこんで
じぶんがつくった
じぶんがつけた
ヨケイなものもあるのに
ない
とシンじる
さがして みつけて
はがしてゆく
さぎょうも ひつようなのに
うたがわない
うたがえなくなる
なぜなら
それが
じぶんになってしまって
よけいなカザリや
ゴミやホコリや
シミや
とれないではなく
とらない
だから
わからない
と いわない
ちがう・・・なぜなら
とも いわない
きかなかったことにして
いわせない
しまいに
コワばって
ヨロイをまとう
それが義の道とばかり
なにやら威を借る
カタいホコリをまとう
なにか
いわれると
テキにハクガイされたかのように
いよいよヨロイを
カタクして
コリかたまる
オモテに
やわらかそうなもの
くっつけて
やわらかくみせて
ひとゴミに ナゴむから
はだかになれない
信じるものにたいしても
ナニゴトモナカッタ
ナニゴトモナイ
イカリかくして
イ カるモノ
ギのミチをつきすすむ
(2011年06月07日)