ちょっともじり4つ | ウソの国ー詩と宗教(戸田聡 st5402jp)

ウソの国ー詩と宗教(戸田聡 st5402jp)

キリスト教、ポエム、理念、批判、など。古い記事が多いです。


  忸怩
 
怒りは常に自らを嘖む
烈火のごとく
仮借ない呵責である
繰り返してみるがいい
あらゆる初(うぶ)と
あらゆる甘さを廃された
否定しようのない道は
そこで完結し
進めぬ先を更に塞ぐ
それゆえ泣いても笑っても
人の顔は美しく
自らは常に醜い
怒りは嘖む
滑稽なほどに
火は常に焼かれている
 
(2000年05月31日)
 
 
   居直ってみる
 
天文でも摂理でもなく
あなたが迷妄と言ったのですから
わたしはこれからも幾度となく
いわれなき注解となって
そこに立つでしょう
生まれたばかりの赤ん坊の
おチンチンのように
 
(2001年02月14日)
 
 
  蕩けるモチーフ
 
閃(ひらめ)くことなしには
書けないような気がして・・・
新聞に載っている詩を読んで
ほろほろと感動している
もともと乏しい詩想が
ますます連想を飛ばせなくなってゆく
探ってみるほどに
神経がROM
リード・オンリー・メモリーの
一方通行になっているような
神経線維が外套を失って ぺったん
チーズのように蕩(とろ)けて
不可算のものになったかのような
ふくらまないイメージ
時々お勉強らしきことは
やってみるのですが・・・
 
でも不可算でいいのかもしれない
不可算なものを作るのだから
それにお勉強と違って
記憶を呼び出すときというのは常に
リード・オンリーではなかろうか・・・
 
私(わたくし)は馬鹿者なので
感性は与えられるものだと思っています
 
(2001年02月06日)
 
 
  へん(もじり)
 
ひとのいうことが わたしは へんにおもえる
なんておかしなことを いうんだろ
でも わるいのは いちいち わたしになる
わたしのいうことが ひとは へんにおもえる
みんなへんで みんなおかしい
 
(2010年03月01日)