20世紀からの宿題 | ウソの国ー詩と宗教(戸田聡 st5402jp)

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  20世紀からの宿題
 
仮定の話になるが、
明治の近代化を国内で成し遂げた時点で、
道を誤らず、外に出ようとしなければ、
日本は、
アジアのすべての国から尊敬される国になっていたであろう。
 
モンゴル帝国による元寇を例外とすれば、
中国も韓国も日本を侵略・支配したことはない。
そこが侵略したりされたりの
ヨーロッパの隣国関係との大きな違いであろう。
 
日本を侵略・支配したことのない隣国を
逆に日本が侵略・支配したことが
いかに大きな禍根を残すか、
今に至るまで、日本は学習したはずであり、
学習していなければならないはずである。
 
「20世紀の宿題」には、戦前、戦中、戦後も含まれる。
反省を促す明確な問題意識を持ち続けるべき所以である。
その意識を「持つ」と「持たない」とでは、
国の先行きを考える上で天と地ほどの違いがある。
 
「20世紀の宿題」を上のような意識で持たないことは、
戦争の正当化→「今度は負けない国づくりをしよう」にしかならず、
その勢いで進めば、結局のところ核武装に向かう危惧を抱かざるを得ない。
 
明治の急速な近代化と戦後の急速な復興には
大きな歴史的意義がある。
しかし、一方で、戦前・戦中・戦後を含めて、
大きな流血と犠牲という
「二度と繰り返してはならない悲劇」
という側面を忘れてはならない。
それが今も続く、あまりにも大きな
「20世紀の宿題」である。
 
 
(後に書いた記事
参照)
 
(2013年09月08日、上記ブログ内リンク追加)