はい、すいません。「今頃」です。
が、はっきり言って、読まずに知ったかぶりをしている人に比べたら遥かにマシだと思っている。
この本が何を言いたいかを一言で表すなら、「世の中は矛盾だらけ」だろう。
中でも、私も同じ事を感じたのが、「教育」についてだ。
文科省が「個性を伸ばす」というテーマで、教育の改善に力を入れている(実際、何に力を入れてどのように改善されたのかはさっぱりだが)。
また就職活動でも、企業は「個性豊かな人材を募集」というところが多い。
しかし実際は、個性を尊重する場所なんて何処にもない。
学校で個性を出せば「頭がおかしい」と思われ、会社で個性を出せば「協調性のない邪魔者」扱いである。
ぶっちゃけ、個性なんていらないじゃん!
(本の中では「生きているだけで個性なのだから、ワザワザ個性を伸ばす必要はない」と書かれていた)
それともう1つ、「普通」の恐ろしさである。
本当に正しいかどうかよりも、誰もが「普通」と感じることが正しいことになっているからだ。
極端な話、本当は1+1=2が正しいのに、1+1=3が普通だとそちらが正しくなってしまう。
私の母も「普通は〇〇だよ」と”普通よりも正しさ”を主張する私を否定する。
普通なら何でもアリかよ!
こういう主張も、彼のような権威ある人が言えば「なるほど!」となるのに、私のような何処の馬の骨とも分からない人間が言えば「何言ってんだコイツ!」と変人扱い。
変な世の中だな。