突然母から、「○○(私)ってときどき大きく見えるよね」と言われた。
なぜそんなことを言い出したのかよくわからないが、私は初めて嬉しいと思った。
それは、母はどうやっても敵わない、もはや私とは別格の人間だと思っているからだ。
今までも誉められたことはあったが、それは、例えば『テストで高得点をとった』とかあくまで同じ年齢層での比較だった。
それはそれで嬉しいことではあるのだが、そのときにたまたま良い成果を残せただけのことで、心の底から喜ぶ程のものではなかった。
だが、初めに書いた言葉は母基準で見たもので、しかも「自分より上だ」と認めてくれたものである。
越えられないと思っていた人間を部分的にでも越えることができた、最高の瞬間だ。