周りの迷惑にならないようにするため、そしてまだまだ聴かせられるほどの腕ではないという私のプライドもあって、ずっと「ミュート(下画像)」という道具を使って音を小さくしている。

他にゴム製のものもあるが、金属に比べるとあまり音量は下がらない。
装着方法は簡単で、駒と呼ばれる部分にこれを乗せるだけ(下図)。
注意するのは、弦に触れないように乗せることと、本当に乗せているだけなので落とさないようにすることだ。

通常時

ミュート装着時
そして今回、通常の音量を確認しておこうと思い、初めてミュートを外した。私はこれを「弦の解放」と呼んでいる。
そして弾いてみた。
・・・!!
ヴァイオリンそのものがすごく震えるな。
本来はこんな感覚なのか。
しかし音の方は、同じモノとは思えない程いい響きだ。
まるで、ヴァイオリン自体も喜んでいるようだ。
いつも気を遣ってはいるが、こういうことも気遣いなのかもしれないな。