4年生ブログ No.49岡田かれん「自立から自律へ」 | 立教大学体育会サッカー部日記

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立教大学体育会サッカー部のマネージャー日記です☆
2013.3~

No.49 岡田かれん(MG/立教女学院高校)

 

 

 

 

プロフィール

学部学科: ​経済学部経済学科

出身チーム: 立教女学院高校

ポジション: MG

 

他己紹介

 

 彼女と出会ったのは、下から数える方が早い初級レベルの英語のクラスだった。

 

聞くところによれば、彼女は帰国子女とのこと。だとすると、もっと上のクラスにいるべきなのではないかという疑問に対して、本人は「単位取得を確実なものにするために、クラス分けテストを適当にやった結果なのだ」と言い張っていた。その真偽は定かではないが、彼女の国語力が異常に弱いということだけは確かである。

 

 

そんな彼女も、今ではチーフマネージャーとして部の活動に欠かせない存在となっている。

 

広報やマネトレの統括など、裏方の業務全般をそつなくこなす一方で、自チームが勝っている試合展開においては、自身が座るベンチの目の前にボールが転がってきても、何食わぬ顔でボールをスルーして時間稼ぎを成功させるのだとか。

 

裏方のマネージャー業務だけではなく、体を張って選手たちと共に前線で戦う。

こんなにも心強く頼もしいマネージャーがいるだろうか。まさに才色兼備とは彼女のような人物を指すのだろう。

 

普段その活躍が表立って注目されることはなかったと思いますが、改めて4年間ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

 

常に冷静に、客観的に物事を見てきた彼女が何を想い、どんな良い文章を綴ってくれるのか、楽しみです。

 

それでは、本文をどうぞ。

生井澤呼範(鹿島Y)

 

 


 

「自立から自律へ」

 

平素よりサッカー部の活動にご支援いただきありがとうございます。広報業務を担当しています、岡田かれんです。
 
立場上どこまでふざけていいのかわからず、せめて他己紹介で笑いを得ようと思い、ヨハンに頼んでしまいました。何を発言するにもおもろさを要求してくる立教サッカー部の悪習です。男性60人弱の同期に囲まれているうちに、見事に染まってしまいました。
 
もっと醜態を晒されるかと思っていたので、この紹介文はマシな方です。才色兼備なんて褒めちぎってくれてありがとう。
ひとつ言わせてもらうと、実力で下位クラスにいた彼が英語の単位を取得することができたのは他でもない、私のおかげです。
 
実は今日から幹部のブログということで、最後まで部活での立ち位置がわからなかったチーフマネージャーとして幹部枠に入れていただいています。
明日以降、重たい内容のブログが続くと思うので、軽めのタッチを心掛けました!
 
拙い文章には…などと謙遜しようかと思いましたが、横井(4年/初芝橋本高校)やレオ(4年/桐光学園高校)を筆頭に幹部には語彙力のない人間ばかり(まなと(4年/専修大学附属松戸高校)は、いじれないレベル)だったことを思い出し、少しホッとした気持ちで引退ブログを書き始めました。
 
ブログの導入に迷いましたが、わたしも選手たちのように中高の思い出について語るのをやってみたかったので、まず最初に振り返ってみます。
 
 
いまだに同期にすら驚かれたりするのですが、わたしは中高6年間ダンス部に所属していました。就活時代、ある企業との面接で、完璧に用意したサッカー部の広報業務のガクチカには全く触れて貰えず、自己紹介導入部分のダンス部についての話だけで終わってしまったくらいには密度の濃い時間を過ごしてきました。
 
昭和な雰囲気が漂う名物顧問がいる部活動で、捻挫や肉離れで見学することなど当たり前に許されていませんでした。サッカー部に入るまで、肉離れは筋肉痛の一種だと思っていたので、自分が軽い前屈もできない状態なのはその後遺症なのだと、サッカー部に入ってからトレーナーに指摘されてやっと腑に落ちました。
顧問のヤバエピソードでは選手たちと張り合えるくらいかと自負しています。
 
このようにダンス漬けだったわたしが、大学生になって急にサッカー部マネージャーとして入部した理由は「なんとなく」です。
 
大学や就職先などの進路選択ごとにそうしていたのですが、そのような自分の感覚ってそれまでの経験とか自分の考えに基づいた言語化できない部分が「なんとなく」という言葉として表れていると思うので、直感を信じるタイプです。
 
サッカー部に入ってから最初の2年くらいはとにかく仕事を覚えることにいっぱいいっぱいで、あまり記憶に残っていません。ただ、相方が真嗣(4年/森村学園高校)なことも相まって3年生くらいからは有能マネージャーみたいな扱いを受けるようになりました。
 
最近では、倉さんが強風の中メンバー表の写真を撮りづらそうにしていた際、横から紙に手を添えただけで「さすがだね!」と言っていただくレベルまで達しました。正直何がさすがなのかわからなかったけど褒められてるっぽいなと思い、咄嗟に「とんでもないです!」とか言ってしまいました。
 
また、ある時は、飛さんとガミさんがメンバー決めの話をしているのが聞こえないように結構離れたところで待っていたら、ガミさんから「さすが!かれんレベルになると声が聞こえるように風下で待ってるんだね!」と言われました。ダウト、これは褒められてない。いじりに寄りすぎです。
 
このように仕事できるキャラになった理由を、真嗣の存在以外の要因で考えてみた結果、「芯が強いこと」と、「自分なりに考えて業務を行っていたこと」の2つを評価していただけたからなのかなーと思ったので、それらについて順番に、少し思ったことや考えたことをまとめてみようと思います。
 
 
私の場合、選手や組織に貢献したいという気持ちはもちろんありますが、そのベースの部分に「どんな相手・気分でも常に仕事を成し遂げられる人間になりたい」という考えがありました。
この考えは、業務に対する気持ちのあり方に大きな影響を与えていたと思います。
 
もちろん、最初からこのような思いを抱えて入部したわけではありません。こんな考えになってきたのは2年生くらいからだったと思います。
 
先輩マネージャーについて行くことに必死で、目の前の仕事に追われていた1年生とは変わり、自立してきたことを実感し始めた2年生。だんだんと周りが見えてくるようになりました。
 
選手の中には、こんなに真摯にサッカーに向き合っているのかと驚きと感心を覚え、尊敬できる人。逆に、なんでこの人サッカー部に所属しているのだろう?と思ってしまう人もいたり。
 
正直、チームに200人もいれば色んなタイプの選手が存在していて、部活以前に絶対この人義務教育すっ飛ばしてきたよね、というレベルの相手とも関わらなければならない時もありました。
 
その度に選手や組織を支えたいという綺麗事だけでは頑張り続けることはできなくて、そんな時には自分の成長のためにこのしんどい機会を利用してやろう、という強い気持ちで持ち堪えていた気がします。
 
そのうち、せっかく4年間やり遂げるなら今までの自分にはないところを成長させよう!みたいなポジティブな思考になり、「どんな相手や環境に置かれても、自分の気持ちが乗らなくても、やることやれる人ってめっちゃかっこよくない?!」と思った次第です。
 
この思いがあったことが4年間モチベーションにムラなくやり切れた理由、そしてそれを体現し続けたことが仕事にしっかりと向き合う姿勢に繋がり、評価していただけたのかな、と思います。
 
 
「マネージャーは選手を支えているけど、選手よりも下の立場な訳じゃない。一緒に練習や試合を作っているチームのメンバー。」
 
確かこんな感じの内容だったと思いますが、飛さんがよく真剣な話モードになると言う言葉です。
特に今年は飛さんと真面目な話も多くさせていただいたので、まじで何回も言われました。飛さんって酔ったらこっちが聞いてもいない自分の理論を延々と語ってくるタイプそう。飲んだことないけど。
 
でもとにかく、4年間やっていて本当に飛さんのおっしゃる通りだと痛感しました。
 
例えば試合の場合、マネージャーの資料作成が間に合わなかったり、持ってくるのを忘れたり、遅刻でもすれば、選手は入場することができない。やらかしレベルによっては試合すら行えない可能性もあります。
 
それだけ大きな責任を抱えていても、業務内容はとても地味で、目立ちません。インフラ的なルーティンワークなので、できて当たり前。ミスが起こって初めて、私たちの仕事が表に出るという不名誉な目立ち方をしてしまいます。
 
でも仕事内容上、自分自身の立場や業務に自信や誇りを持ってマネージャーとして活動することって、とても難しいと思います。
 
マネージャーの1番の評価基準は信頼されているか、いないか、です。
 
どんなにやりたい仕事を頑張っていても、表では取り繕えているつもりでも、その日の気分や、相手によって不誠実な対応をしていたり、揉め事を起こしたりしては信頼されず、評価もしてもらえません。
 
ただグラウンド業務や書類を完了させるだけでは、仕事がこなせる人。信頼数値があるとすれば、それは増えも減りもしません。
 
例えば、試合最中のマネージャーのやるべき業務は、ボトルの管理と時間管理のビブスの2つ。それ以外は、できることをやろうと思えばいくらでも仕事は発生しますし、逆にやりたくなければ仕事はその2つだけです。
 
何のためにその仕事が存在し、自分に与えられているのか。そもそもマネージャーがなぜこの組織に必要なのかまで考えを巡らせ、自律の精神をもって、求められている以上の仕事をする努力を辞めないでほしいと思います。
 
そうやって自分なりに考えて業務を行い続けた結果、その心掛けを評価していただき、ちょっとずつ自信ややりがいが積み重なっていったのかなと感じました。
 
以上が、わたしのマネージャー業務に対する向き合い方です。立場上、後輩マネージャーたちには厳しい指導をするときもありましたが、ついてきてくれてありがとう。
 
すず(3年/専修大学附属高校)と瑚景(3年/盛岡第三高校)の関係性ってとても素敵だと思っていて、2人とも自慢の後輩です!ふたりのやり方で頑張ってね。千尋(3年/佐倉高校)も一緒にご飯いこう。
 
1、2年生は今年いろいろあって大変だったと思うけど、応援しています。まだまだ覚える仕事もたくさんあるし、これから責任のある仕事も増えていくから気を引き締めて頑張って!
菜羽(2年/香蘭女学校)に頼りすぎないであげて、菜羽も何かつらいことがあれば抱え込まないで相談してね!
 
 
最後に、この4年間お世話になった方への感謝と思い出話でブログを締めくくろうと思います。
 
同期のみんな、女性1人という扱いづらさもあったかと思いますが、ちょうどよい気遣いで輪に入れてくれてありがとう。
 
本当はもっとアイリーグやサタデーリーグのベンチにも入りたかったという心残りが少しだけあって、B1~Cのみんなが先に引退してしまってから平日練でのすれ違いざまの会話とか、楽しかったなとしみじみしてしまいました。
 
特に同じゼミの翼(4年/立教新座高校)と樹生(4年/國學院大學久我山高校)のおかげで話せる人が増えたと思っていて、9割きもいけど1割の優しさを持ち合わせている2人ともありがとう。翼、絶対卒業してね。お願い。
 
今年のAチームのみんなにもとても感謝しています。
 
今だから言えることですが、私的には一史(4年/JFAアカデミー)なんかよりも恐怖だった横井が主将になったときに終わった、と密かに思っていたのもまだ水野くん(2年/武南高校)が尖っていた時のこと(慶太くん(3年/FC東京U-18)はもう丸くなっていましたね)。
シーズン始まりを昨日のように思い出せます。
 
でも、主語がなくても私の話を理解してくれる多聞(4年/立教池袋高校)が相棒ということで、正直やり切れる自信しかなかったです。あとちょっと頑張ろう!
 
貴くん(4年/國學院大學久我山高校)に始まった波乱のスタートの1年でした。ちょっと暴れすぎな気もするけど、生きていてくれてありがとね。
 
また、今年は車でグラウンドに向かうことが多く、基本的にご近所ハーフ3人(コーチ含む)のうち誰かを送り迎えさせられていました。
 
3人を比較すると面白くて、聞くのも相槌も上手ですっきりとした気持ちになれるセネガル(絶対お礼のラインくれる良い奴)、ネガティブで根暗すぎて心配になるブラジル(鍵無くしちゃった自転車を担いで運んでくれる良い奴)、話した内容でMBTI診断ばりに性格分析してくれるイタリア(一目惚れしかしたことないらしい良い奴)、と3人とも個性的で話が面白くて乗せ甲斐があったので寂しいです。
 
あと、デートについてくるなんこう(4年/立教新座高校)。さすがに飛さんとヴァレさん引いてたよ。でもチームの輪に引き込んでくれて感謝しています。
 
そして倉さん、ガミさん、飛さん、ヴァレ、浅井をはじめとする、スタッフの方々本当にありがとうございました。尊敬するところしかない大人の方々と一緒に活動することができて、自分の考え方に良い影響をたくさん受けました。
スタッフの方々の期待に応えたくてマネージャー業務に奮闘していたこともあるくらいです!
 
他にもこれまでサッカー部を通じて関わった方々と、今後何かのご縁でお会いできたらうれしく思います。
本当にありがとうございました!あと少し頑張ります!


  〈お気に入りのプレー写真〉





〈お気に入りのプライベート写真〉

 



マネージャーだから手加減されると思ってた

(中央下)



愛するオンニたちと(1番右)


 

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