【4年生の想い】小坂 茉由『 ここにいる意味 』 | 立教大学体育会サッカー部日記

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立教大学体育会サッカー部のマネージャー日記です☆
2013.3~

 

 

 

4年生引退企画

〜4年生の想い〜  

 

 

 

 

 


続いて34人目は、学生トレーナー小坂茉由です。

愛嬌たっぷりの笑顔と人懐こい性格でみんなから愛される茉由。

4年間で沢山の葛藤を抱えながらもサッカー部に向き合ってきた頼れるトレーナーです。

そんな彼女が引退を前に語る想いとは…





 

 

 


 

Vol.34 小坂 茉由

 

 

 

『ここにいる意味 』

 

 

 

 








4年生で唯一のトレーナー。
いつも笑顔、愛嬌のある性格で学年を問わず、皆んなの人気者。サッカー部活の仕事を終えた後には、トレーナーの専門学校にも通っている。
真面目で優しくて、頑張り屋さん。
そんな彼女の4年間の秘めた思いとは・・・


(山田 瑞生/MF/武蔵越生)

 

 

 

 

 

 

 

 



『 ここにいる意味  』

 

 




サッカー部で1番ドイツ人に近い男、山田からご紹介に預かりました。コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科4年の小坂茉由です。サッカー部では学生トレーナーをしています。


 



瑞生はよく練習後に自主練をしていたり、また1人でドイツへサッカー留学に行ったり、サッカーに対していつも真摯で、自分を持っていて、とても尊敬しています。あと、この前瑞生と軽くパスをしていた時に「茉由が4年間で1番サッカー上手くなった!」と言ってくれたので、大好きです。



瑞生の話をもう少ししたい気持ちもありますが、今はこのくらいにしておきます。


 



よく日本語が下手だとか、話し方が圭太に似ているだとか言われる人間のまとまりのない文章ですが、4年間を通して素直に思ったこと、感じたことを書いたので、少しの間お付き合いください。書き始めたら短編小説みたく長文になってしまったので、活字が苦手だよって人は後半の「話がまとまらず分かりにくいと思うが、~」から読んでくれれば充分です。小坂と仲良しだよって人は読まれるのが恥ずかしいので、いいねだけ押してくれれば満足です。


 



ではでは、本題スタート。


 

 


あと1週間ちょっとで引退の日を迎えてしまう。最近は選手のテーピングを巻いている時にこの人のテープをあと何回巻けるのだろうとか、マネトレとあと何回チャリで一緒に帰れるのだろうとか、H高M也(4年/市立浦和)が自分を呼ぶ声にさえ哀愁を感じるようになってしまった。最後のやつは末期だと思う。


 


色々あった末に学生トレーナーをやろうと心に決めた私がサッカー部に入ろうと思ったきっかけはサッカー部の初めての友達、武田諒太(4年/鹿島アントラーズY)である。武田がいなかったらサッカー部には入っていなかったと思う。面と向かっては絶対言わないけど、本当にありがとう。


 


サッカー部での4年間は1日1日がとても楽しく、充実していたが、その分辛く、大変なこともあり、振り返ると悩んでいた時の方が多かったかもしれない。


 




ここで、1つみんなに聞きたいことがある。


 


 


なぜ、あなたはサッカー部でサッカーをしているのか。


 


 


いちいちそんなこと考えないよとか、そんな哲学的なこと聞かないでよとか言われても、たしかにそうだなと思う。でも、私は特にこの1年は毎日のようにこの問いについて考えさせられ、それに対する答えのおかげで最後までサッカー部にいられた気がする。


 


 




私には理学療法士(Physical Therapist、以下PTと省略)になるという将来の夢がある。そのために、今年の4月から専門学校の夜間部に通い始めた。部活との両立は思っていた以上にハードで、気付いたらどっちも中途半端になってしまっていた。自分は一体何をしているのだろうと思った。


 


 


そんな時にあの問いについてとても考えさせられた。


 




なぜ、私はサッカー部でトレーナーをしているのか。


 


 

 


私がいなくたって、部活は成り立つ。淳基さんがいて、莉乃(2年/武蔵越生)、たむ(2年/清瀬)、優実(1年十文字)/、拓海(1年/川越東)と嬉しいことに学生トレーナーは増え、惇さんもいて、今年からやぎさんたちも来てくれるようになった。自分の代わりになる人は十分いて、それ以上の人だっている。資格を持っているやぎさんたちからしたら、私は何者でもなくて、トレーナーとして選手にしてあげられることも限られる。選手にとっても、私が対応するより北澤さんや柳澤さんに診てもらった方がいいなどとふてくされていた時期もあった。


 



でも、サッカー部のみんなをサポートしたい。


 



それが私のあの問いに対する答えだった。今、自分が1番やりたいことだった。


 



 


授業があって、グラウンドに30分しかいられない日も富士見に行ったり、怪我人が多い時期なんかは学校に行っても、選手のことが気になって、授業に全然集中できなかったりした。周りから見たら、なんて非効率なことをしているのかと思われてしまうことばかりだったと思う。柳澤葵(4年/実践学園)だったら、「無理!意味ない!」と間違いなく言うだろう。


 


それでも、部活に行って、みんなをサポートすることが私の1番やりたいことだった。サッカー部のみんながそう思わせてくれた。みんなの力ってすごいなって、私みんなのこと大好きすぎるなって、素直に思った。


 



 


話がまとまらず分かりにくいと思うが、とにかく私が伝えたいのは、みんなには自分が1番やりたいことをやっていてほしいということである。


 


サッカー部にはサッカーが大好きな人がたくさんいて、みんな1番サッカーがしたくてここにいるのだなと感じることが多い。でも、これだけの人数がいれば、そうではない人もきっといるのだと思う。毎日のように練習はあるし、遊びやバイトも思うようにできないし、でもサッカーを辞めるまでにはいかなくて、そんな勇気もなくて、なんとなくサッカー部にいる人もいるのではないか。その人に私はあの問いを投げかけたい。


 

 


なぜ、あなたはサッカー部でサッカーをしているのか。


 


 


考えた結果、サッカー以外に何か我慢していることがあるのならば、それが1番やりたいことならば、自分を信じてそれをやるべきだと思う。たとえ、それのせいでサッカーを辞めることになっても、誰もその人を軽蔑したり、非難したりはできない。だって、何かを続けることより、何かを辞めて新しい何かを始めることの方がよっぽど勇気のいることだからだ。


 



こういう言い方をすると、退部を勧めているみたいに聞こえるかもしれないが、決してそうではない。ただ、私は大好きなみんなには大好きなことをしていてほしい。もし、それがサッカーなのであれば、めちゃめちゃ最高だなと思う。


 


 


 


もう1つ言いたいのは、この4年間の私の原動力はみんなであったということ。みんながいなかったら、間違いなく今の私はいなくて、こんな素晴らしい経験もできなかった。


 


 



なかなか面と向かっては言えないので、この場をお借りして、みなさんへの感謝の言葉を述べさせてください。


 

まず、選手のみんなへ。


 


サッカー部に入って、みんなと出会えて心から良かったなと思います。そして、私のPTになるという夢は間違いなくみんながくれたものです。ありがとう。まだまだ話し足りない、小坂のお金使ってやろうって人は是非ご飯に誘ってください。シャイなので、待ってます。


 


今シーズンは特にBチームのみんな、とびさん、北澤さんにはいっぱい助けてもらいました。やっと復帰できた森田をまた怪我させてしまったり、幹をIリーグの最終節に出してあげられなかったり、その度にめちゃめちゃ落ち込んで、試合前はお腹痛くなるし、トレーナーとしてダメダメな私だったけど、それでも頼ってくれて、みんなのトレーナーでいさせてくれて、本当に感謝しかないです。降格させてしまったことは本当に悔しくて、私がみんなにもっと何かできていたら、違っていたのかなとそれだけが心残りです。また昇格できるよう、祈っています。そして、4年生を送る会が今から楽しみです。


 


マネージャーのみんなへ。


 


マネージャーのみんながいなかったら、サッカー部は成り立たなくて、私がトレーナーの仕事を何不自由なくできていたのはみんなのおかげです。個性が強めで、面白くて、いつも元気をもらっていました。みんなになかなか会えなくなると思うと、さみしくてしょうがないです。


 


特に菜美(4年/栄北)にはお世話になりまくりました。この4年間、菜美は私より間違いなく辛く、大変な思いをしていて、1番そばにいれたのにもかかわらず、何もできなくて助けてあげられなかった時もありました。あの時は本当にごめんね。何があっても、菜美は誰よりも強くて、頑張り屋さんで本当にかっこいいなと思います。引退したらいっぱいおでかけしよ!


 




トレーナーのみなさんへ。


 


やぎさん、畠中さん、北澤さん、柳澤さん、小野澤さんとは1年間も一緒にいられませんでしたが、いつも勉強になることばかりで、みなさんがサッカー部に来てくれて良かったなと思います。また、惇さん、野田さんにもたくさん支えてもらいました。本当にありがとうございました。またいつか一緒にお仕事ができる時があれば、成長した姿を見せたいと思うので、待っていてください。


 


優実と拓海には会える時も少なくて、ほとんど何も教えてあげられなかったような気がして、とても心残りです。最近は1人でチームにつけるようになって、その姿を見られて嬉しかったです。これからもそれぞれ大変なこともあるかと思うけど、理想のトレーナー像を目指して頑張ってね。


 


淳基さんはいつでもすごくて、そして強い人でした。淳基さんの前ではついつい弱音が出てしまい、私の泣き虫が淳基さんを困らせてしまったことも何度かあったと思います。今年1年も淳基さんがいたから乗り越えられました。今までありがとうございました。


 


莉乃とたむには1番迷惑を掛けてしまったと反省しています。2人は私にとっては初めてのトレーナーの後輩で、サッカー部に入ってくれた時はめちゃめちゃ嬉しかったのを今でも覚えています。私には人の上に立つという気質が全くと言っていいほどなくて、先輩として先輩らしいことを2人に全然できませんでした。それでも、2人は何1つ文句も言わずについてきてくれました。今まで支えてくれて本当にありがとう。2人が選手から頼られている姿を見ると学生トレーナーってやっぱりいいなと思えて、私の背中を押してくれました。これからは2人がみんなを引っ張っていく立場になると思うけど、自信を持って、先頭で選手をサポートしていってほしいです。


 

 


最後に、両親へ。


 


中学・高校の時、バレーボールしかやらずに勉強を疎かにして落ちこぼれになった娘を見捨てることなく、静かに見守ってくれました。大学受験を失敗したにもかかわらず、何をしているのかよく分からないトレーナーとかいうものをやり始め、ついには就職をせずに専門学校に行きたいと言い始めた娘に反対もせず、応援すると言ってくれました。こんな破天荒でマイペースな娘をこれまで好き勝手に生きさせてくれて、本当にありがとう。もうちょっと心配かけると思うけど、いつか絶対親孝行してみせるから、待っていてください。


 


 

 


来年もどうせいるんでしょって思っている人もいるかもしれませんが、私は同期と一緒にあと1週間ちょっとでサッカー部を去ります。このままだといつまでもみんなに甘えてしまいそうだというのと、自分のことを誰も知らない環境でまた1から挑戦してみたいと思ったからです。


 


 


私には昔から人生をかけての夢があります。


 




人を笑顔に、元気にさせること。


 



 


私はこの夢を常に胸にしまって、生活しています。だから、今目指しているPTもこの夢を叶えるための手段であり、私のゴールはまだまだ先にあります。サッカー部でこの夢を達成できていたかと言われるとあまり自信がないので、機会があるかは分からないけど、いつかみんなに恩返しできたらいいなと思います。


 


 



今までありがとうございました。これからもずっと応援しています。



 





若かりし20歳の誕生日の日の写真




存続の危機⁈吉祥寺会




1番迷惑を掛けた2人との写真







 

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