《引退企画〜4年生の想い〜》
この引退企画も終盤となり、本日はスタッフ陣が担当致します!
トップバッターはTR(トレーナー)の斎藤淳基(立教新座高校)です。アゴをいじられ早4年、今では選手やコーチ陣からも信頼される立派なTRとなりました。
そんな彼にはあるターニングポイントがあった様です。
☆Vol.25 TR斎藤淳基☆
『仮初めの納得』
じゅんきの5分待っては30分を覚悟したほうがいい。ぜんぜんこない。
じゅんきに体のケアを頼むときにボールはなるべく排除したほうがいい。すぐボールを蹴りにいってどっかへいっちまうから。
じゅんきと同じ1、2限の授業はとらないほうがいい。ここいるんすよっていうの心が痛い。
変なこだわりいっぱいある。けどかなり自分持ってる。頼りなるやつです。サッカーと人体に関することへの探究心は半端ない。覚悟が違う。
そんなじゅんきにたくさん助けられました。(4年浅見貫太)
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藤間から足の裏と紹介された斎藤です。
今まで顔の形が足の裏やナンに似ているという誹謗中傷を受けましたが、1番しっくりきているのは自転車のサドルです。
よろしくお願いします。
同期のみんなの記事を見て、すごい心が打たれています。自分はそんなに器用な文は打てないので、ありのまま自分が思っていることを書きなぐろうと思います。口調も適当だし、長いかもしれないし、所々失礼かもしれないけど許して読んでください。笑
2018年10月21日
関東リーグ第17節VS日本体育大学
自分はこの日を一生忘れない。
試合中、康平(3年奥谷)と誠司(3年佐藤)が肉離れで途中交代になった。
大事な試合だった。準備も十分にしてきたつもりだった。
けど、後から思えばアップ前に怪我を抱えてる選手に対するフォローも怪我の予防を考えてのアップへの介入も練習中、後の怪我予防も全然足りてなかった。
試合後倉さん(倉又監督)と話した。
倉さんは「奥谷と誠司どのくらいかかりそう?後期怪我人ちょっと多いな」と仰った。
誠司とも話した。
誠司は「4年生とやるサッカーが終わっちゃいました。今までありがとうございました。」と言った。
康平は「自分のせいっす。淳基さんのせいじゃないです。」と言った。
試合後ダウンをやらなきゃいけないし、選手の怪我のケアもしないといけない。だけど、
これらの言葉を受けた時に悔しくて、悲しくて、やるせなくて。自分の不甲斐なさが許せなくて気持ちに整理がつかなくて溢れてきて、涙が止まらなかった。
なんでお前が泣くの?と思うかもしれない。
選手は自分の怪我は自分のせいと言う。
だけど俺にも怪我を防ぐためにやれることがある。
でもそれをやりきれていなかった。
アップ前の準備やアップの内容、日々の練習後のケア。
誠司は前からハムが気になります。と自分に相談してくれていた。
でもケアをした気になって、足りていないことにすら気づいていなかった。
正直に言えば、慣れだと思う。
誠司のケアも前述したアップやケアに関する何もかも。
この怪我ならまぁプレーしても大丈夫だろうという慣れによる怠慢。
これまでアップとかこの方法でやってきたからという思考放棄。
アップを今から変えたって文句出るだろうし、とびさんに物申すのも生意気かもしれないし、いいやっていう邪推と妥協。
アップ前リフティングで遊んでるし、リラックス状態邪魔するのも良くないかっていうやらない自分の正当化。
全部がこの怪我、状態に繋がった。
自分を妥協、言い訳で騙して納得させてあたかも十分にやっているように感じさせてた。
事が起きてからそんな状態だったことに気づいた。
何よりも辛いのが、自分が自分に嘘ついてやらなかった事で、怪我人続出という状態で倉さんの信頼を裏切って、誠司と康平が怪我してあんな言葉を出させてしまった事。
自分が損くらう方が何百倍も楽だった。
正直この思いはどこまでも引きずって生きていくと思う。
でもこの事があったから俺は自分で心から納得できる自分になろう、変わろうって思えた。
人生におけるターニングポイントになると思う。
だから俺は怪我を抱えてる選手にはしつこいくらい怪我の確認するし、必要ならアップ前に別メニューもやってもらう。アップの介入もするし怪我しないためにきつい言葉も言うかもしれない。
それでうざいとかしつこいとか嫌われたって別にいい。
君たちが怪我せずにプレーできればそれでいい。
できる事全部やってそれで何か起きたならしょうがないねって言えるくらいやる。
自分が持てる手段全部使う。
どんなにるね(4年井上)が凄んでこようと、志田(3年志田)が言うこと聞かなくても、怪我持ちの駿(4年山際)がピッチギリギリに来るようならいくらでも話し合う。
もう怪我せず楽しくサッカーやってくれ。
怪我爆弾だらけなのに突撃していく貫太(4年)のプレーはいつも怖い。
駿が、慎仁(4年堀川)が、怪我から復帰して試合に出てる。それだけで嬉しい。
嬉しい反面、試合中は心配でどうにかなりそう。試合が終わって一安心。
途中交代の駿に拍手が起きた時笑いながら涙出そうだった。
今俺は自分が納得した自分で生きてる。
みんなにも重大な失敗する前に今の自分を振り返ってみてほしい。
監督、コーチの采配に納得いかないけど直接言うのもやだから陰口で済ます。
練習に気分乗らないからまぁとりあえずこなせばいっか。
怪我なんて俺しないし、怪我のケアなんてまぁしなくてもどーにかなるだろ。
こいつ気にくわねぇ。けど先輩だし怖いし。
俺は頑張ってる!、、、つもり。
気づかないうちに妥協してない?
自分を騙してない?
本当にその事に心から納得してる?
してないなら言おう、動こう!
落ち込む事、悔しい事があるかもしれない。
そんな時はとことんへこんでいいと思う。
でもその後ふてくされて諦めるんじゃなくてしっかり前向こう!
どうすればいいか考えよう。
悔しく思ってても何もしなければいつかその思いも風化して忘れてしまうと思う。
それはしょーがないと思う。人間だもの。
でもその気持ちを忘れない努力して自分の糧にしよう!
自分は自分のやれる事やってます。
だからこれには納得できません。許せません。って言える。
立場だとか関係性とか気にしすぎんな。
やらない理由じゃなくてやれる理由を選んで動け。
自分を騙すな。納得させるな。
誇れる自分であれ!
後スタッフのみんなに。
自分が仕事妥協してやったら代償が返ってくるのはたいてい自分じゃなくて選手。
「自分たちがいるおかげで選手がサッカー出来てる。」
じゃなくて、
「選手がいて自分たちがいる、チームがある。」
(※選手には言ってないんでこの言葉悪用したらテーピング逆に巻きます。)
選手をしっかりサポートしよう。
全然感謝してくんないかとかで蔑ろにしないで。
辛い事多いし、めんどくさい事多いかもしれない。
けど選手の喜ぶ顔だったり楽しそうに真剣にサッカーやる姿思い出して頑張ろう。
一生懸命な気持ちは絶対伝わるから。
選手と一緒に闘おう。
長くなりましたが、最後に今まで一緒にサッカーやってきた同期はじめ、先輩や後輩、人生で関わり合いがあった全ての人に感謝をしています。
そしてわがまま言って専門学校行かせてくれてサッカーもずっと応援してくれた両親へ。
「ありがとうございました。」
次は片道5時間往復10時間で富士見に通い続けたファイター岩瀬(4年MG岩瀬涼果)の登場!
フランス語学科で磨かれた感性とその言語力を生かした文章やいかに!期待!
冬のキャンプ(3年)
今年の誕生日
4年TR 斎藤淳基