先日のブログで、今、目標に向かって日々頑張っている‥

と、お伝えしたばかりですが、早くもその目標はなくなってしまいました。


昨年の12月中旬、上司に呼ばれて、正社員化の話があって、受ける気があるのなら推薦するから考えておいて、

という事でした。


3年前、会社では初めて嘱託から正社員化の話がありました。(満60歳未満、5年以上の勤務で、無期雇用の嘱託全員が正社員化の受験ができる。)

その時は、私は、術後(子宮がん)1年も経っていなかったのと、もともと病気を発症する前からずっと9時ー16時の時短勤務だったので、正社員になればフルタイムになる、県内の他の製造所になる可能性もある、という条件もあり、悩んだ末、辞退しました。(今の職場は車で15分以内)

所内では、20人近く対象者がいて、ほとんどの人が受験し、結局、受験した全員が正社員になりました。

その時に、今後、嘱託から正社員化の話はない、という事も聞いていたので、今回の正社員化の話は驚きでした。


子宮がんが発覚して1年目は、治療、術後の後遺症の事、2年目から3年目は後遺症(リンパ浮腫)の事で、いつも不安がありましたが、昨年、リンパ浮腫が悪化する夏を超えて、一昨年よりはうまく維持できた事もあって、自分の身体に少しずつ自信を取り戻していた時のお話でした。

迷いもなく、お話があった翌日には、推薦書のお願いをしました。


受験は、小論文と面接、

小論文は試験当日、試験場で出された課題について書くという事だったので、年末年始にかけて、上司から書いてみるように言われていました。

(題名は、自分の業務に対しての課題か、正社員になってからの自分の取り組み、抱負になるだろう、とのことで、最終的には、当日の題名に対し、今回書いている小論文の内容を結びつけて書く、という段取りでした。)

年明けには、社長の年頭挨拶をキーワードにして、私の業務の関係で、「DX」「D&I」を取り入れたらどうかと提案があり、小論文の勉強と「DX」「D&I」について掘り下げて調べたり、頭の中は、毎日のほとんどが試験に向けていっぱいでした。寝ている時もよい表現を思いついたら、スマホにメモしたり‥夜中まで小論文を書いていました。
こんなに、何かに一所懸命に取り組んだのは、いつぶりだろう‥


先週末、受験者内示の日でした。

その内示には私の名前はなく、受験者に入れませんでした。受験の条件に合わなかったようです。


3年前の正社員化は、希望者全員を正社員にした事でいろんなところで問題になり、今回の正社員化は条件が厳しく、推薦される人は、中堅女子社員のレベル、退職までに統括ができる人、協調性があり‥(言葉は忘れてしまったけど、性格的な事が書いてありました。)

退職までに統括‥というところでダメだったようです。50代後半の私は、65歳、退職までの年数が短いので一般職では物理的に統括までは無理だということです。



私の上司は私を正社員にしようと本当に尽力してくださいました。今回、受験できない事を何度も私に謝られて、こちらの方が申し訳ない気持ちにさえなりました。今回の経緯も人事に問い合わせてくださり、きちんと説明もしてくださいました。

とてもショックは受けましたが、なによりも、私の事を認めてくれている、ということを感じる事が出来たので、今までのいろんな思いも救われました。


「人生、思うようにはいかないことがほとんど。」

2年半前ぐらい、その上司が私に言った言葉です。

時には厳しく、でも、いろいろ考えてくださる上司です。感謝しかありません。


でも、ちょっと、今、気が抜けています。


現実は厳しい‥です。