10数年前になりますが、
職場主催のイベントがあった時、現場の男性と話す機会があり、どういう経緯で話が進んでいったのかは忘れてしまいましたが、
「自分の子供は知的障害だけど、娘も自分も周りのみんなに支えられて、助けられて、本当に感謝している。」と言われていました。
当時、彼は、30代前半でしたが、話をしていて、なんて、しっかりした人なのだと思いました。
周りの人へ対する感謝する気持ち、わたしの心の中にずっと残っていました。
現場の男性とは、話す機会はなかなかないのですが、仕事上、操業でトラブルがあった時に問い合わせなどしています。
詳しい内容を聞いたりしていますが、その中でも、彼は、わかりやすく説明をしてくれて、システムトラブル(私の仕事に影響のないように)対策も提案してくれるなど、本当に親切な人です。
その彼も今は40代、班長研修で3ヶ月、事務所での仕事になったので、職場の忘年会で一緒になりました。
Rin「もう忘れたと思うけど、工場のイベントがあったとき、〇〇さんの10数年前の言葉、私の心の中にずっと残っているよ。
娘さん、もうずいぶん大きくなってるよね?
頑張ってる?」
「聞いてくれて、ありがとうございます。みんな気を使って、子供の話は聞かないのですよね。
自分はぜんぜん、話して大丈夫なんですけど。」
と前置きがあって、
子供さんは、3人おられて、みんな可愛いけど、障害のあるお嬢さんは、その中でも特に可愛いと言われていて、今は養護学校の高校一年生だとのことでした。
ところで、ちょっと話が逸れますが、
私は、今の職場にいる前に、市役所のパートで、障害者関係の部署で働いていました。そこで働いていた方が言われていた言葉が、
「本当に大変なことや悩みは、時間やお金では解決しないものだよ。」
この言葉も心に残る言葉でした。
その職員さんは、多くの障害者や、障害者のご両親と接してこられた方でした。
障害児を育てるのは、想像以上に大変で、夫婦の意見が合わず、関係が悪くなって別れてしまう夫婦も少なからずいる、ということも仰られていました。
私の知り合いにもお一人で育てているお母さんがいます。
ちなみに、その時、私は、車の免許の更新を6ヶ月以上忘れていて、気づいたその日から、車なしの生活で、日々大変でした。
引っ越しをして住所変更をしていなかったので、免許更新のハガキが来なかったのも原因のひとつですが、免許証を見る事もなく、いつのまにか5年経っていました。
(田舎では、車なしの生活って考えられないくらい大変なんです。通勤、子供の習い事、買い物‥)
その時に、その職員さんが言ってくださった言葉でした。
仰られた通り、時間とお金が解決してくれました。
免許、取り直しました。
10数年前、彼と話をした時、彼なら奥さんも支えられるし、よいパパだな、と思いました。
そして、これから2、3年後は、現場の係長になって、みんなを引っ張っていく人になるのだと思います。
彼が人に対して、優しく親切なのは、人に感謝して、返せるところで、役に立てる事をされているのかもしれません。
10年前も素敵な人、と思いましたが今もやはり素敵です。
何年経っても、響く言葉はずっと心に残るものです。