どうも、TOMOTです。



最近小難しい内容の記事ばかり書いていたので、今回は久し振りにイリナの子ども達の話をしようと思います。
いえ、このブログの本義はそちらなんですけどね。
とはいえ今回は私がちょっと時間に追われる週末を過ごしているので、足早に参ります。


インフルエンザ、麻疹、コロナウィルス等々と最近は日本国内もパンデミック気味ですね。
食事前や外遊び後に手洗いうがいをすることは当たり前として、如何にそれを徹底するかに重きを置きながら、イリナではしっかり衛生管理に努めております。
ほとんどの子ども達はお医者さんの推奨している手の洗い方やうがい方法がだいぶん板についてきたように思いますけれど、それでも「洗ったー!」と言いつつ実は水で流してすらいない子もいたりするので、この時ばかりは洗面所でひとり職員がしっかり見ていないとです。
こればっかりは職員の責任問題ですし、子どもは責められません。
冬ですから水がとても冷たいですし、気持ちはわからないでもないですからね。笑
ちゃんと洗った子は「おててが石鹸の匂いするよ!」と自ら両手を差し出してくるので、警察犬みたいに香りでチェックすることもしばしば。
しっかりと習慣づいてくれると嬉しいですね。
余談ですが、トイレ後に手を洗わない子が非常に多く、何でかなあと子ども達複数人の行動を観察してみたところ、どうやら水洗音が怖くて逃げるように出ていたパターンが相当数あるみたいでした。
そういえば私も小さい頃、トイレが流れるあのジャーッという猟奇的な騒音な苦手で耳を塞ぎながら流していたなあと思い出し納得しつつ、現場を押さえたときは手洗い場まで連行しております。
まあ面倒臭いからと手を洗わない子も中にはいるのですけれどもね、目には見えない細菌の世界は子ども達にとってまだ抽象的なものではありますが、だからこそ手洗いが楽しくなるような大人の措置も求められるところであります。
手洗い警察24時。


話は変わりますが、こちらは数のお仕事風景。
平方の鎖という活動で、1のビーズ×1つ、2のビーズ×2つ、3のビーズ×3つ、……、10のビーズ×10が鎖で繋がっており、ビーズを数えながら数字の書かれた矢印を定位置に置いていきます。
数学的序列や乗数への印象付けなどを行うこの教具ですが、久し振りに「これは数の敏感期だなあ」といった具合に、本気で集中しながら活動してくれた子どもさんに提供出来ました。
以前からずっと数に対して強い興味のあるお子さんでしたが、この発端は100の鎖という活動の教具を見て、「これがやりたい」と言ってきたところでした。
100の鎖も同様に1から100までビーズを数えながら定位置に矢印を置いていくのですが、その活動を終えた後この子は、すぐこちらの平方の鎖を見つけ「これもやる」と教具を持ってきたのです。
さて、これの意味するところがおわかり頂けますでしょうか。
ざっくり説明させて頂いたこのふたつのお仕事ですが活動内容的には非常に時間が掛かるので、まずもって一度に全部やる子は少ないのですが、この子は皆がお昼ご飯を食べ終わる時間までずっと数え続けておりました。
これらの活動で数えたビーズの総数は485個、数えては矢印を置き、数えては矢印を置き、周囲の喧騒も無視して楽しそうに永遠活動しておりましたね。
これが数の敏感期と言わずして何だと言うのでしょう。
例に倣って、敏感期とは"ある特定の年齢にのみ出現する特別かつ一過性な期間で、この期間にあるお子様は特定のもの(その子が無意識下で「成長したい」と願っている肉体的及び精神的部位に関するもの)に対して非常に強い興味関心を示す"ことなのですが、このお子さんの場合は本質的に持っている"強い数への渇望"に加えて敏感期が重なっているように私は思いました。
この子の年齢を考えると少し早い気がしなくもないのですが、あくまでも"敏感期が訪れる年齢"というのはひとつの指標に過ぎませんし、つまりお子さんが違えば敏感期の訪れるタイミングも前後します。
モンテッソーリ先生が実際に実験したという「敏感期の子どもが本気で活動していると、座っている椅子を机の上に子どもごと持ち上げようとも、他の子ども達を引き連れてその子の周囲をぐるぐるパレードしようとも、歯牙にも掛けない」というそれを思い出しましたね。
活動してから教具を全て片付けるまで結局13時半くらいまで掛かったので、他の子ども達が外遊びに出ている間、一緒にお昼ご飯を食べました。
後半私は端に座ってほぼほぼ眺めているだけでしたが、「楽しかったね、またやろうね」とニッコニッコ笑いながら言われると、こちらも温かい気持ちになりますね。
次は1000の鎖かなあ。


数繋がりで、エレメンタリーの数活動。
あるお子様方は負の数の計算に入りまして、本来は負の数を紹介する特別な教具があるのですが、あいにく私は持っていないので通常のビーズとカードで代用して行うことに。
こちらはその子が自作した問題のようですね。
数好きで飲み込みの早い子だからこういうやり方でもさらさらっと活動出来ますが、やはり負の数提供用の教具が欲しいところです。
どこか海外で取り扱ってないかな、今度調べてみよう。


最後に、金曜日のお食事会について。
お世話になった年長さん達に感謝を込めて、みんなでお昼ご飯を作って食べる会です。
献立はハンバーグ&ライス、春雨サラダ、フルーツポンチ、ケーキでした。
てんやわんやしながら作りましたけれど、どれもそれなりに仕上がりましたね。
そして皆の食欲の凄まじいことこの上なし。
やはり自分達で作って食べると美味しいのでしょうね、普段あまり食べない子もここぞとばかりに、顔面で食事を堪能していました。
おでこに生クリームをくっ付けていた子もいたので、「お皿ごといったなこれ」と内心笑いながら、そっと拭き取っておきました。笑

何しろ楽しいお食事会で良かったですね。
これにて今学期の大きなイベントは(恐らく?)全て終わったと思うので、後は残りの時間を掛けてきちんとした小学生になる準備をしてもらいたいところです。
今年の年長さんは全員、ちょっとはじけ過ぎているところがあるので、年長さんらしい凛としたものを年下の子達に残していってもらいたいですね。
その為には何が必要なんだろうなあ、静粛の練習とか提供してみようかなあ。


さて、本日はエレメンタリーの子ども達が題しました「ちょっぴり遅い新年会」こと、レクリエーションがあるので、足早な記事となりましたがこの辺りにしておきます。
と言ってもこの記事が投稿される頃、ちょうどレクリエーションも終わる頃合いですけどね。
3番目のグレートストーリーも提供するので、ずっと翻訳&推敲作業に追われていましたが、これでようやく歴史分野の活動にガンガン入れます。
物語のタイトルが"the story of the coming of human being"と言うのですけれど、直訳だと"人間到来の物語"だよなあと思いつつ、内容に合わせて"人間誕生の物語"にしてみました。
人間の特別性と、何が人間を特別たらしめるのかということについての話なのですが、この活動はテンポが大事な気もするのでしっかり頭に内容を入れておかないとです。
もちろん大まかな内容は覚えていますけれど、他のグレートストーリーと違い、子ども達に結構質問をするので、意図しない返答が来たときにちゃんと本筋へ誘導出来るよう物語の主軸を固めておかないとですね。

それでは、今回記事はこんなところで。



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以上、最近休日という言葉の意味を悶々と考えてしまうTOMOTからでした。