引退してしまう辻仁成から思い出したランゴリアーズで感じた恐怖 | 疲れたおじさんのブログ

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もう少し頑張って数年後は海外ノマドを始めます

「何々した」「なんとか」の構造はあまり利点が無いような気がするのだが如何なものか。

 

国際シンポジウムで出す予定のグラントの作業。論文の作業。

 

大学時代からエコーズのファンで、解散後は辻仁成のファンで、小説家辻仁成のファンでもあって、前回の一時帰国でも本屋で見つけた最新刊も買ったりして、で、昨日久しぶりに氏のブログをみたらミュージシャンとしての引退を決めたと言うではないか。

 

なんどか書いたけれど、私が若い時に影響を受けて、私の世界を作ってくれた方々は、どんどん居なくなっている。漫画の神様、小松左京、野田宇宙大元帥、ヨコジュン、羽山信樹。50歳をすぎたおじさんとしては、世界が1つ1つ欠けていく感じである。キングのランゴリアーズのような、世界が喪失していくような恐怖がある。

 

今後は、私がポックリ逝くことがなければ、ハルキムラカミがいなくなる瞬間もあり、島田荘司もまたいなくなる。なんかゾッとする。

 

最近思うのは、いま私が住んでいる世界は、私が知っている世界から少しずつ別のモノに移行しているのではないかと。まあなるべく新しい世界にアダプトするしかないね、とは思えなくて、自分が知っている世界にしがみついて最後までいってもいいかもしれないのではないか。つまり、変わっていく世界とは少しづづ着実に距離を取ることに努めてもいいかもしれない。

 

あるいは、逆に考えて、「本当に」違う世界に自分から移動するか。私が知っている日本での生活は私の頭の中にそっと維持して、私は日本ではない国で「まあ違う世界だから仕方ないし、俺には俺のフルサトがあるし」と思いながら生きていく。私が空き街生活を望むのは、日本が自分の知らない国に変わるのを見たくないからかもしれない。

 

まあいずれにしろ、エコーズはもう戻ってこない。

 

そして