リフォームの坪単価、古民家の価値について。
大規模に建物全体にわたってリフォームを行う場合は、リフォームでも新築と同じように『坪単価がいくらになるか』で比べられます。
リフォームと新築を比べる場合は、リフォームには解体工事の費用が含まれていることを考慮して比べなければなりません。
他にも、あまりお勧めはしませんが、そこに住んだまま工事を行う場合は、引越しの費用や仮住まいの費用や固定資産税などについても考慮する必要があります。
また新築する場合(確認申請を出す必要のあるリフォームも同じ)は、道路後退等が発生する場合の敷地の整備費用(外構工事費)も必要になってきます。
ただ単に、『リフォーム工事の金額』だけで比較はできません。
大手リフォーム会社には『リフォーム工事に掛ける金額は、新築の七割まで』という言葉があります。
それは、新築予算の七割を超える様なリフォームは、特別な理由がない場合は、お客さんへ勧めるなという意味です。
前に説明した様な、『リフォームをするしか方法のない建物』である場合か、
『お客様が充分納得した上でその工事を望む場合』で有れば良いのですが、
そのような理由が無いと、結局『やはり高かった。新築にしておけばよかった』と後悔される可能性が高くなります。
ひいてはその商品の評判が悪くなるからだそうです。
では、実際、リフォームの坪単価はいくらくらいになるのでしょうか?
リフォームも新築と同じで、どのような材料で仕上げるかによって坪単価は当然変わってきます。
また、増築する場合の坪単価は新築のそれより施工する規模が少なかったり、施工する条件が悪い(機械作業ができず、手作業に頼る場合が多いなど)等の理由で割高になる事がます。
特別高い材料ではなく一般的な材料で仕上げをされている場合で、
『屋根や外壁もやり変える等、家全体をやり替える工事』を行う場合は、
およそ坪当たり五十万円以上は覚悟しておいたほうが良いでしょう。
例えば、四十坪の家であれば、二千万円以上は掛かる事になります。
床暖房を設置したり、太陽光発電の設備を設置したりすればさらにその分費用は上がってきますが、これは新築も同じことです。
大手ハウスメーカー九社の坪単価の平均が七十三万円程度と言われています。
格安をうたっている住宅メーカーの坪単価に比べてしまうと、リフォーム工事の坪単価五十万円という数字は倍近い値段に感じられるかもしれません。
格安メーカーのプランや仕上げが、自分の要望にはまっているのであればいいでしょう。
しかし、そうではなく値段だけに興味が有るのでしたら決断を下す前に良く調べてみる事です。
基本が安いからと言って工事を決めてしまい、結局、自分の希望を重ねていったら(そんなに贅沢な要望ではなくても)、坪単価が七十万円になってしまったなんて例もあるのです。
他にも、規格の間取りや仕様(外装)ではなくて、その土地の風土に合った仕様(外装)にしたり、ライフスタイルに合った間取りにしたりすると坪単価が上がるようになっています。
同じリフォームでも古民家の場合の坪単価はもっと上がってきます。
なぜかというと古民家の場合は、建物の傾斜を直したり、床を水平にしたり、建物を持ち上げて基礎を造ったりの作業が加わる場合が多くなるからなのです。
建物の傾きを直したり建物を水平にするには、
ほとんどの壁(土壁)を落さないと建物の歪みは直せません。
建物を一度骨組みに近い状態にする必要が有るので当然普通のリフォーム以上にお金がかかるのです。
これらの工事を行うと、坪単価は百万円を超える場合もあるようです。
大手のリフォーム会社であれば坪単価七十万以下でやれる所もあるようです。
いちど古民家の良さを知ってしまうと、その魅力に取りつかれてしまいます。
一度壊してしまえば、もう二度と元には戻りません。
後で後悔しないように、しっかりと考えた上で決断することです。