2010年5月の読書メーター
読んだ本の数:35冊
読んだページ数:11120ページ
■魔界転生〈上〉 (角川文庫)
☆7 面白い!意外と展開をつかむまでは時間がかかったけど,流れに乗ってしまえば一気にはまる。多くの剣豪がでてきて豪華な顔ぶれだし,めちゃくちゃでエログロな設定も馴染んでしまえばいい仕掛けのようだ。とにかく上巻は前哨戦なので,下巻に期待!
読了日:05月01日 著者:山田 風太郎
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■魔界転生(下) 山田風太郎忍法帖(7) (講談社文庫)
☆7 最後までハラハラさせられた。それにしても十兵衛が強すぎだし,格好良くてびっくりした。もはや魔界転生のことなんてどうでもよく,生死を賭けた対決とその結果に釘付けになった。女たちの艶めかしい姿や無惨な犠牲者たちの描写も,エンタメとしていいバランスで真に迫っていた。柳生十人衆や根来組の頑張りにも楽しませてもらった。
読了日:05月01日 著者:山田 風太郎
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■キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)
☆8 久々に読んだけど,やっぱり「キノの旅」は面白い。各短編のキレ味はいいし,皮肉や風刺も程よくきいていていろいろと楽しめる。このいろんな国のアイデアは,星新一のSFにもひけをとらないかもしれない。ライトノベルだけど,何回読んでも楽しめるものだと思う。
読了日:05月01日 著者:時雨沢 恵一
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■<新装版>とらんぷ譚2 悪夢の骨牌 (講談社文庫)
☆7 幻想的な仕組みの物語だけど、描写や設定は写実的で読みごたえがあった。この現実と虚構がまじりあうような各話のつながりや、時間がまぜこぜになっていく世界に巻き込まれるようだった。
読了日:05月01日 著者:中井 英夫
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■クリスマス・テロル invisible×inventor (講談社ノベルス)
☆6 笑える。けどちょっと悲しくもなる。実際いろいろ不憫なところはあると思う。まあそんなのはどこにでも転がってはいるけど、それをこんな形で放出するという試みは面白いと思う。ミステリ的なところは正直よくできてない。それも作者は気にしない、というかそこに重点は置かずに書きたいものを書いているのがわかってよかった。作者の今後が気になる。
読了日:05月05日 著者:佐藤 友哉
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■剣客商売 (新潮文庫―剣客商売)
☆7 最近時代小説を読むようになったけど、面白いということがわかった。ただ斬り合いをするだけでなく、日本の素晴らしい情緒的なところを細やかに描いていると思う。この『剣客商売』にも期待どおりに魅力的な人々と日本があった。それにしても、年をくえばくうほどに強さを増す「武道」というのはいいもんですね。
読了日:05月06日 著者:池波 正太郎
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■恐るべき子供たち (岩波文庫)
☆7 さすが詩人コクトーの小説なだけあって、詩的で端正な文章たちだった。また豊富な語彙と自由な想像力からくる比喩が面白くて読みがいがあった。フランス心理小説ではもちろんあったし、設定や展開もよくあるものなのに、コクトーが書いたものという、らしさというのが感じられた。「死」を常に意識して、むしろそれとともに生きているということを思わせる。死ぬために存在したミカエルが強く印象に残った。コクトーの作品には彼の魂が宿っているかのような、力強さと伝道力があると思う。
読了日:05月07日 著者:コクトー
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■1Q84 BOOK 3
☆7 面白かったとは思うけど、これならbook2まででも正直十分だったと思う。「空気さなぎ」などの比喩に説明が多すぎていた。村上春樹の比喩はわからないからこそ(おそらく作者もわかっていない?)いろんな解釈がついて面白い気がする。ある意味でナンセンスな文章を読者が意味を見出していくところに魅力があると思う。もちろん文章は相変わらず読みやすいし、月の表現の美しさは特に気に入った。あと章による時制のズレの見せ方に違和感がなかったのはさすがだと思う。結局鉄砲は発射されなかったけど、物語は終わった。
読了日:05月08日 著者:村上春樹
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■チボー家の人々〈第1〉 (1954年)
☆7 チボー家のアントワーヌとジャックの兄弟を中心に、家庭問題や愛情問題がみられていく物語で、心理描写や心情が変化する過程の描き方が秀逸だった。熱いけれど醒めてしまう気持ちや、何もなかったところから出てくる気持ちなどが、巧みに表現されていた。なかなか長いけれど気長に読んでいきたい。
読了日:05月11日 著者:ロジェ・マルタン・デュ・ガール
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■チボー家の人々〈第2〉 (1954年)
☆7 ジャックとアントワーヌが動くし、波乱も起きるから楽しめた。ジャックのギラギラしてるとことか好きだし価値観がたまにすごい解ることがあるから、心理を追っているのが面白い。「おれの愛しているのは人生なんだ」 アントワーヌが自分のためと他者のためとの間で揺れ悩むのもよく伝わってきた。
読了日:05月13日 著者:ロジェ・マルタン・デュ・ガール
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■新装版 日本語の作文技術
☆8 とても役に立つ本だった。本文中にもあったけど、義務教育中に教えることの重点が、間違っていると思う。今更ながら僕自身、本作のおかげで気づけたことや学んだことは多い。それも、かなり基礎的で重要なものばかりだった。理系出身の著者らしく、論理的に説明していたので理解しやすかった。特に、修飾語の正しい語順や点の打ち方などが役に立ってくれそう。この文章が良文かどうかも正直心配だ。あと何回かは読み返したい。
読了日:05月13日 著者:本多 勝一
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■横道世之介
☆8 なんだか面白かった。どこにでもいそうでいない世之介の不思議な魅力もよかったし、祥子の丁寧な言葉づかいと天然な行動が妙に笑えた。他の登場人物も順番に出てくるのでわかりやすい。そして幕間に各登場人物の将来を描いてみせたりした構造もしっくりきた。世之介は何を得て、何を失っていったのかはうまくあらわせないと思う。
読了日:05月14日 著者:吉田 修一
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■神様のカルテ
☆6 主人公が夏目漱石通で、口調が古めかしいので会話が面白かった。その奥さんもひょうひょうとしていてとても好人物だった。医療の問題を通じていろいろな悩みに触れていた。特に延命のくだりが印象に残った。伝えたいことはほとんど表面に出ていて、深みはないかもしれないけど、それがわかりやすさを生んでいて、こういうのもありだと思う。
読了日:05月14日 著者:夏川 草介
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■yom yom (ヨムヨム) 2010年 05月号 [雑誌]
☆8 酒井順子のエッセイが面白かった。それぞれの小説やエッセイなどが質が高くてじっくりと「読む読む」できる。これから買っていこうかな。
読了日:05月17日 著者:
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■チボー家の人々〈第3〉 (1954年)
☆6 兄弟は父の死などの環境の変化により成長していく。そして二人が成熟し始めて物語には、政治食や宗教色が強く表れ始めた。第一次世界大戦が舞台になり始めて、これから人々がどう巻き込まれていくのか気になる。
読了日:05月18日 著者:ロジェ・マルタン・デュ・ガール
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■チボー家の人々〈第4〉 (1954年)
☆7 戦争の足音がどんどんと近付いてくるのがわかる。ジャックは暴力でもって暴力を制することを嫌悪して、戦争にひたすら反対する。そのことについての論争が興味深かった。また、ついにジェンニーと結ばれて、一気に愛情を深めていくのがよかった。ここまで至る経緯にはムズムズさせられたが、いい心理描写だった。アントワーヌは自分が父に似てくるのを感じて怪訝に思う。またアンヌへの愛情が本当なのかと悩む。そんな人々の思惑を超えてついに戦争がはじまり、兄弟も戦禍に巻き込まれていく。次がついに最終巻。
読了日:05月20日 著者:ロジェ・マルタン・デュ・ガール
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■チボー家の人々〈第5巻〉 (1954年)
☆7 やっと全巻読み終えた。この作品は事件をほとんど描いていない。その事件の前後の人々の心理をひたすら描いていた。だから唐突で分かりづらい展開だけど深く読める。ジャックは自分の生き方を貫くが果たせずに死んでいき,アントワーヌは死と隣り合わせの状態で,今までの人生や生存理由を思索して,諦めのような気持ちで死んでいく。それらは悲劇だが,次世代への希望はみえていた。信仰や戦争・恋愛・家族・成長などを丹念に描いた総合小説だった。
読了日:05月22日 著者:ロジェ・マルタン・デュ・ガール
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■キノの旅〈12〉the Beautiful World (電撃文庫)
☆8 やっぱり安心して読める出来。不思議な設定の国からこの現実への皮肉がズバッと決まっている。わかりやすいものやちょっとひねくれていて考えられるものがあり,よく楽しめた。
読了日:05月22日 著者:時雨沢 恵一
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■光媒の花
☆6 一応少しずつ繋がっている連作短編だったけど,そこに工夫はなくむしろ文学的な面で頑張っていた作品だったと思う。少しずつだがしっかり希望があるので,落ち込みきらずに良いとわかった。『光媒』というタイトルはなかなかいい。
読了日:05月22日 著者:道尾 秀介
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■新参者
☆7 加賀恭一郎版<日常の謎>という感じだった。だからこそ人情味あふれる加賀らしい解決が際だったと思う。どの話もいい話で良かった。たった一つの殺人事件かもしれないけれど,そこには多くの人々が関わっていて,それらもおろそかにしない加賀みたいな刑事なら安心して事件を任せられる。嘘というのはよくもわるくも厄介なものですね。それにしてもこれが「このミス一位」なのか…
読了日:05月22日 著者:東野 圭吾
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■マドンナ・ヴェルデ
☆7 『ジーン・ワルツ』をほとんど忘れてしまっていた。海堂作品はリンクが多いから大変。面白いのもあるけど,問題提起が中心だったかも。理恵は好きにはなれないけど代理出産に関しては正論だとは思ったし,このままでは他人事として処理されてしまうと思う。それでも正論を振りかざすだけでは通じない。他と比べると,医療問題は難しいのではなくおかしな捻れがあるだけだと思う。
読了日:05月22日 著者:海堂 尊
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■プリンセス・トヨトミ
☆5 登場人物が特徴的だけどあまり浮かんでこない。設定も面白いとこをついているんだけどそれが物語にうまく入ってないと思った。後半になって面白くなってきた。いけすかない国かと思ったら,まるで一つの家族かのように人情味あふれる温かい国だった。終章の絡みなんかはけっこう好き。
読了日:05月23日 著者:万城目 学
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■ヘヴン
☆8 よくありそうな話だけど読み込ませる力があった。はっきり言って百瀬の論理は正論だと思う。しかしそこには純粋な理屈しかなくて,感情や思いやりが欠如している。また,自分もその世界の一員で責任があるということに気づいていない。正論というのは強者の論理になってしまうのかもしれない。弱さを貫く強さ,それにはあまり賛成はできないが,それが必要なのもわかるし,その強さは本物だと思う。主人公は最後の選択により今までと違う世界の側面もはっきりと見えてくると思う。ああ!考えるだけだと難しい。
読了日:05月23日 著者:川上 未映子
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■黄金仮面 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
☆4 さすがにこういう通俗小説的展開にはそろそろ飽きてきた。もっと幻想的な方の乱歩を読みたい。後半からは面白くなってきたけど、真新しさはないかな。
読了日:05月23日 著者:江戸川 乱歩
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■禅銃(ゼンガン) (ハヤカワ文庫 SF (579))
☆5 まあいろいろな意味でスケールの大きな作品だった。この世界観とかすごい好みだし、主要武器の役割とかもよかったけど、展開と戦闘部分がどうもごちゃごちゃしていて読みづらかった。面白いんだけどはじめてのSFがこれじゃなくてよかった。
読了日:05月24日 著者:バリントン・J・ベイリー
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■縞模様のパジャマの少年
☆9 この結末には鳥肌が立った。最初から意味ありげな表現に引き込まれて、だんだん状況がわかってくる頃には完全にはまりこんでいた。ブルーノの少年らしい無知にはイライラさせられたりしたけど、知ることのできないことも可哀そうだと思った。ユダヤとナチスの問題が二人の少年を避けようもない悲劇へと追い込むのが分かり、胸が痛くなっていった。あとがきにもあるように、ユダヤ人の問題だけでなく世界中でこういう問題が大なり小なりあると思う。せめて心だけでもフェンスを越えることができたらいいと思う。
読了日:05月24日 著者:ジョン ボイン
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■闇からの声 (ハヤカワ・ミステリ 243)
☆6 犯人がわかっていて、その犯人を巧みに追い詰めていくのがなかなか緊迫感があってよかった。過去の事件を掘り返すものなので最初はわかりづらかったけど、読み終わってみるといい展開だった。特に導入部の闇からの不気味な声と、最後にわかる`ある意味`黒幕の正体がよかった。
読了日:05月25日 著者:イーデン・フィルポッツ
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■がんばれクラシック (朝日文庫)
☆4 いまひとつのエッセイだった。クラシックには興味があるけどこれを読んでもあまり引き込まれなかった。後ろに収録してあった短編が地味に面白かった。
読了日:05月25日 著者:砂川 しげひさ
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■曲った蝶番 (創元推理文庫 118)
☆8 カーの中でもけっこう好き。比較的あっさりしていて、展開や事件も整然としていて読みやすい。災害時による身分の入れ替わりという魅力的な導入部から、自殺とも他殺ともとれる死が起きるという展開に、悪魔崇拝や自動人形などのオカルティズムの要素も加わっていくのはカーらしい。犯人の意外さもあったが、犯人周辺の人の心理の解説がよかった。この犯人が隠れた死角はなかなか盲点になりやすい。
読了日:05月27日 著者:ディクスン・カー
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■象牙色の嘲笑 (ハヤカワ・ミステリ文庫 8-3)
☆5 初のロス・マクだった。ハードボイルドは本格より複雑でいろんな人の思惑が絡んでくると思う。だからこそそれを突き詰める探偵の役割がかなり大きい。探偵リュウ・アーチャーはそこまで活動的ではないけど、探究力はすごい。彼に狙われたら逃れられなさそう。
読了日:05月27日 著者:ロス・マクドナルド
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■この人を見よ (岩波文庫)
☆6 解るところと全然解らないところがあった。最初の方のニーチェのテンションが面白かった。でも述べたいことは述べてるし(何を言いたいのか解らないところもあったが)最後の方にはヒートアップしていた気がする。あと、まるで善人が人類の足を引っ張っているかのように思わせてくる。しかもたぶんおお方正しい。善人というか、正義を振りかざす理想家?とにかくニーチェはすごいと思いました。
読了日:05月29日 著者:ニーチェ
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■73光年の妖怪 (1963年) (創元推理文庫)
☆6 地球に迷い込んだ宇宙人が出てくるんだけど、たしかに妖怪のようだった。人や動物の体を乗っ取るという厄介な能力を持っていて、それに天才物理学者が挑むという面白い展開だった。こっち系のSFもなかなか面白い。
読了日:05月29日 著者:フレドリック・ブラウン
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■もっと、わたしを (幻冬舎文庫)
☆7 連作短編小説で各話に繋がりがあったけど、これくらいの関連具合がちょうどいい。前話にチョコっと出てきた人物が次話の中心だったり、忘れた頃に前に出てきた人物の影や舞台がなにげに出てくるといった感じ。なかなか伝えにくい面白さだった。主人公の頭の中のひとりごとがつづられていて心理小説といってもいいくらいと思ったけど、その内容がのんびりしていたりブレたりするのが笑えたりした。全体的に差し迫った感じがなくてゆるりと楽しめた。
読了日:05月29日 著者:平 安寿子
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■新装版 とらんぷ譚3 人外境通信 (講談社文庫)
☆6 今までに比べるとこんがらがった印象は少なかった。その分ひとつひとつの話が人外である印象を持った。薔薇の名前をもった話の得体のしれないまがまがしさを感じた。
読了日:05月31日 著者:中井 英夫
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■頼子のために (講談社文庫)
☆8 池澤さんのいうとおり新本格風のハードボイルドだった。どんどん進んでいく捜査には飽きが来なかったし、なにより最後の怒涛の展開には驚かされた。様々な愛が氾濫していてそれを一つ一つほどいていくことで明らかになる人間模様の深さが印象深い。それぞれの愛にはもちろん悪いところはないんだが、その愛によって狂うものもありえると思った。
読了日:05月31日 著者:法月 綸太郎
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