二人目はもうないと思うに至るまで | ねじまき鳥

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つれづれ日記

現状


いろいろシチ面倒くさくはあるが未だ連れ添っている オット・ジャイアン氏と


天真爛漫が過ぎて行く末が若干心配な

小2の息子・チビ寅氏に


こよなく愛されている

妻 兼 母 である私





私だけが仕事だった日に 


サマージャンボを買いに行きたい!

とふたりで騒いでるから

ならば二人で行ってこいと言っても


えー

3人で行こうよぉ

お母さんいないとつまんないよぅ、、


そうだよ

コルシカちゃん帰ってくるの待ってるからさ♡


とか言われるほど





愛が重いぜベイビー





・・・





私はたぶん

子供がもうひとり 欲しかったのだと思うんだ





兄弟が欲しいと

チビ寅にも散々言われ続けてきたし


自分もふたり姉弟だし


いまだに

子供がふたりいるお母さんが 

どことなくうらやましかったりするし





だけど


私の身体は

どうにもこうにも妊娠・出産にさほどむいていないらしく


あの苦しみと

あの危険をもう一度、と思うと

その怖さを払拭するのが難しかった





妊娠中期から

寝食もままならず

顔の形まで変わってしまうほどのひどい妊婦湿疹に悩まされ


最終的に 血圧180 尿蛋白++++ 

という数値を叩き出し


重度の妊娠高血圧腎症です

これ以上悪化する前に

促進剤を使ってもう、産みましょう


出産予定日の2週間前に

管につながれたまま出産をし


1リットル超えの出血に

産後しばらく

目の焦点すら合わなかった私には


もうひとり をのぞんで

私が命を落とすかもしれないこと



決して絵空事ではなく

二の足を踏むには十分すぎるほどの恐怖だった





しかも

私は一人目を産んだ時点で高齢出産


旦那はその私よりさらに8歳年上





両家の親の世話にもなれない

働かなくても食べていけるような富豪でもない


もはや

産めない理由しかないように感じたし


この状況でふたりめを望むのは

エゴだとすら思っていた





それでも


−−−授かるかどうかはまた別の問題として−−−

産むと覚悟を決めれば産めたのだろうし


産めば育てるしかないわけで

なんとかなったのかも知れない





要するに


自分の命と引き換えにするかもしれないが 

それでも、、


というまでの強い覚悟は持てなかったし

その覚悟の必要性も感じなかった


ということ





それと


そんなことをつらつら考えるたびに

どこからともなく降ってくる および 湧いてくる


お前とだんなとチビ寅

これでもうメンバーでそろってるから


っていう言葉





新しい命を!

というよりは


このメンツでやってく


という方が大きかったし

しっくりきてた





だって

あたし


ほら

愛されてるし





そう

だから


3人の暮らしを愛でようと

精一杯愛でようと


思ったのですよ





でもそれは

ある日そう思ったわけではなくて


だんだんだんだん

グラデーションのように


ふたりめを望む気持ちから

今の家族3人で、という気持ちにスライドしていった感じ





最初の頃こそ

少し戸惑いはあったけれど


チビ寅が年少さんの年になる頃にはもう

サイズアウトした服や

使わなくなったおもちゃは躊躇なく友達にあげてました





最後の最後

エルゴの抱っこ紐だけは

なんだかどうしても手放せずにいたのだけど

少し前にそれも処分しました





万が一にも授かったのなら

また買えばいいじゃない






そうやって 

時を過ごしてきて


今月

息子氏 


8歳の誕生日を迎えるのですかね





ふと

想ったの





安室ちゃん

冨永愛

宇多田ヒカル

you

仲里依紗





みんな

ひとりっこ息子のおかあさん


(これから二人目産まれる可能性もあるだろうけど

現状、とりあえず)





息子のことを愛しつつ 

自分を確立している





前にね 

冨永愛がテレビで話してたんだけど


まだ息子さんが幼稚園くらいのときかな





たまたま通りかかった本屋さんで

息子くんが

これが欲しい!って

本を手に取ったんだって






今日は買わない

って言ったけど


息子くんは 欲しい! と譲らない





どんなに駄々をこねられようと

一度ダメだと言ったことはダメなので


買わないよ

って言って 私は歩き出したんです  


でも

息子はついて来ない


振り向いたら

その本握りしめたまま

ものすっごい目で私のこと睨んでて


泣くわけでも喚くわけでもなく 

ジッと私をすんごい目で睨んでるんですよ


私もその場で立ったまま 

絶対買わない って息子のこと睨み返して


もう戦いですよね


って 

優しい顔して笑ってたの





それが合ってるとか間違ってるとかじゃなくて

子供と真剣に向き合う

適当にその場しのぎをしない


ってのが

すごくかっこいいなと思って





その時

私はまだ

おかあさんじゃなかったけど


出先の本屋で

本気で息子と戦えるかーさんなら

きっとその息子はいい男に育つであろうと 

そんな風におもってね





安室ちゃんも

冨永愛も


息子のために

自分の仕事をセーブしたり

できないことはできないと宣言をした時期があったりして


息子を愛し

大切に大切に育てているけれど 

そこに依存はしていない

 


  


息子という

この世の何よりも愛おしいたったひとりの異性を育む


その過程で

そこに飲み込まれない強さを持ちたい





息子がもう少し大きくなったとき


うちのかーちゃん

かっけー!


口に出しては言ってもらえなくても

ひっそり思ってもらえるような


息子の事ばかりを考えて

息子ばかりを見ているのではなくて

自分の好きに生きる


そんなかーさんに

私はなりたい


のだ





そして

二人目がいないからこそ


一人息子の手がはなれ始めた今

かーさんは既にはばたけるのだ





どこに?

って


とりあえずはさ

二の腕タプタプ撲滅したりさ


家の中綺麗にしたりさ

 

鉄のフライパンで

餃子うまく焼けるようになったりさ


そういうさ

小さなことからコツコツと、、


・・・って 


それ

冨永愛でも安室奈美恵でもなくて西川きよしだけどな











まあそんなわけで


一人息子を愛で

それ以上に己を愛で


ときどき

オットにウインクでもしながら


このメンツで

やってく所存





だよ






ちゃお