ここ数日は曇りと雨の日が続いていましたが、
今日は雪化粧した岩手山が顔をだしていました。冬到来を感じる今日この頃です。
さて一昨日は八幡平市グリーンツーリズムの会員研修会に参加しました。
八幡平市らしい交流を考えるために、まず会員同士が体験をすることになり、安代地区浅沢の佐藤さん宅で新そばと郷土料理をいただくことになりました。
参加者は25名。各現場で活躍している会員さんや会長・事務局長も参加されて和やかに開催いたしました。
会場となった佐藤家は築100年近い古民家です。もとは作り酒屋であったため座敷が広い。集まって来た皆さんは中に入るや否や感動しておりました。
囲炉裏では、そばを打ち終えたばかりのそば打ち達人小山田さんが、「そば餅」の炭焼きをしておりました。
丁度、料理ができ、座敷のテーブルへ配膳を手分けして行い、あっ言う間に郷土料理の昼食会がはじめりました。
献立を紹介しますと材料は「厚揚豆腐」と「こんにゃく」以外、なんとすべて自給自足です。
左から「天日干し100%の新そば」、煮しめは「根曲り竹」「シイタケ」「ワラビ」「ごぼう」「ふき」、
丸小皿は「黒皮茸」(珍味)と「山栗」、
天ぷらには「山芋むかご」「根菜のかき揚げ」「菊葉?の天ぷら」、
小皿は「葉ワサビの粕漬け」、最後に「あみ茸と食用菊大根おろし」。
畑と山から採ってきた食材でこのような郷土料理をいただきました。
素材の話を聞きながら話も盛り上がります。
特に「黒皮茸」を知らない人が多く、調理場から現物を持ってきて説明いただきました。写真にはありませんが「黒皮茸の味噌漬け」が美味しい!と大好評でした。
賑やかな昼食会も終わり、今度は事務局の斎藤さんより体験受入れ組織4団体の紹介と事例報告です。
○いこいの村 はクラフト体験が人気です。
○工房寿限無 職人による本格的なアケビ蔓体験です。
○松ちゃん市場 は地元子供も農業体験ボランティアを伝統に、農業体験を受けています。
そして私たち自然学校で計4団体の活動報告と意見交換を終了しました。
皆さん、素晴らしい体験活動しているんだな~と思い、もっと地域連携が大切と感じました。
八幡平市グリーンツーリズムは「自然と人」が財産だと思います。
特に安代地区は、自然とかかわりながら生きる自給自足の生活がしっかりと残っています。
裏方として美味しい料理を作ってくれたお母さんたちの手は、郷土料理を生み出す神の手です。
地元住民は地域の自然をよく知っています。その価値についても誰よりも知っています。
この人たちがこの地域の自然と厳しくも豊かに生きるための知恵を受け継いでいます。
八幡平市グリーンツーリズムはこの人たちとの「心のふれあい」が大きな財産となるでしょう。
当主の佐藤さん夫婦がこの地域を次の世代につなげるために私に大切なことを話してくれます。
それは「美しい村だな~」と誰もが行ってくれる村作りをすることだと・・・。
いろんな話しながら、カタクリ・桜・ヤマブキ等々、季節を告げる色鮮やかな草木と、自然と人が創る「美しい風景」で地域が元気になることをイメージしているようです。
あっ 大切なことを忘れていました。
自然にはツキノワグマもいることを!!!
自然とかかわる知恵だけでは生きていけません。特に男には強い肉体・勇気も必要です。
来週から解禁だそうです。
収穫がありましたら美味しいご馳走期待しています。