やまんちゅです。
1週間ほどお休みをいただいて福島・山梨・長野の山に登ってきました。
安比周辺の山はすっかり紅葉も終わり、標高の高い山では雪の便りが届いていますね。
さて、今日は11月13日、何でも今日は「うるしの日」だそうです。
文徳天皇の第一皇子「帷喬(これたか)親王」が京都・嵐山の法輪寺で虚空蔵菩薩から
うるしの製法・漆器の製造法を伝授されたのが今日と言われていることから
日本漆工協会が昭和60年に制定しました。
安比周辺では初秋真っ先に紅葉するのが「うるし」です。
(あるぐぅで見かけた紅葉し始めたヤマウルシ)
そして安比から程近い浄法寺地区では漆器作りがとても盛んです。
これには良質のうるしが採れたことと、豊かな森林資源があったからのようです。
皆さんはうるしというとどんなイメージをお持ちでしょうか?
被れるとかかゆい・・・とか
あまり良いイメージは無いかも知れませんね。
しかし、日本人は縄文の昔から防腐剤の一種としてうるしを上手に利用してきました。
重要文化財にも指定されている歴史的建造物にも防腐剤・接着剤としてうるしが使用されています。
そして近年そのような重要文化財の補修作業には「浄法寺のうるし」が必要不可欠なのだそうです。
値段の安い、外国産のうるしを最初は使用したようなのですが、品質が日本の気候に合わないのか
十分な防腐性能や接着性能が発揮されなく、最終的に国産の・・・しかも「浄法寺のうるし」が一番!
ということになったようです。
日光の東照宮、平泉の中尊寺、京都の金閣寺などの補修に利用された浄法寺うるし・・・
今日、「うるしの日」にちょっと岩手のことを思い出してもらえたらなぁ~と思います。