今回は26日に登った青森との県境に近い大館市「田代岳(1,178m)」の荒沢コースを紹介します。
白神山地の最東端に位置するこの山の特徴は豪雪地域に多い高層湿原です。
また荒沢コースからは標高差が540mとトレッキング経験の浅い方にも十分楽しく登れるコースです。

荒沢コース(赤線)は山道の傾斜も緩やかで、沢水も少ないですが、沢を越えながら歩くため雨降時は尾根沿いコースを選びます。地図には載っていませんが青線のように山道が整備されています。

三合目で休憩、丁度丸太の椅子が8ヶ置いてあります。

そこから先は尾根沿いを歩きます。新緑のブナの林床に日が差し込み、白いキクザキイチゲが美しく咲いていました。これぞ北東北の春の森といった風景です。


8合目付近からは踏み抜きに注意しながら雪の上を歩きました。

9合目から湿原になります。木道から池塘を眺めながら歩くとショウジョウバカマが咲き始めていました。

山頂付近では岩木山が目に飛び込んできました。やはり見事な山です。

山頂の神社には、我が家の豊作を祈願いたしました。

降りに湿原と池塘を撮影したところ、山神様が笑っているように見えました。
「今年は豊作だ!」と単純に喜んだ山旅でした。

今回は撮影のため登り2時間30分、下りは大広手コース(オレンジ線)経由駐車場で急ぎ足で2時間です。
普通に登れば2時間、下り1時間30分と余裕がありますので、是非湿原をじっくりと鑑賞ください。
安比高原から登山口までは高速を使い片道2時間、後半砂利道が少々長いと感じます。
駐車場は広くトイレもあります。
これからはお花が心を楽しませてくれることでしょう。
こうちょう