随分とご無沙汰申し上げます。
お教室は変わらず、楽しくお稽古させて頂いております。
お稽古の様子は、インスタにて。
お久しぶりのブログになりますが、今日は8月15日、終戦の日ですね。
日本では、第二次世界大戦が終わってから81年。
その間、私たちは戦争のない時代を生きてきました。
けれど、世界に目を向けると、今もどこかで戦争が起きています。
「戦争なんて、なくなってほしい」
そう願っている人は、日本にも世界にもたくさんいるはず。
それなのに、どうして戦争はなくならないのでしょう。
そんなことを考えていたら、ふと茶道の言葉が浮かびました。
和敬清寂
わけいせいじゃく
- 和(わ):お互いの違いを認め調和すること
- 敬(けい):互いを尊重し敬い合うこと
- 清(せい):目に見える場所だけでなく、心の中も清らかに保つこと
- 寂(じゃく):どんな時も感情に振り回されず、静かで落ち着いた心を保つこと
「自分も相手も大切にしながら
心穏やかに過ごすこと」
茶道をされている方なら、一度は聞いたことがある言葉ですよね。
「和敬清寂」に、平和へのヒントがある?
もちろん、戦争が起こる背景には、歴史や政治、経済、安全保障など、さまざまな複雑な事情があります。
ですから、「戦争の原因は相手を敬わないことだけ」とは言えません。
でも、
「自分の考えが正しい」
「相手を変えなければ」
「相手の価値観は間違っている」
と、一方的に相手を否定したり、
支配しようとすることが、対立を深める大きな要因になることは確かだと思います。
そして、
これは国と国との間だけの話ではありません。
私たちの日常にも、小さな「戦争」が起こることがあります。
家族との言い合い。
子どもへのイライラ。
友人とのすれ違い。
職場での価値観の違い。
「えぇーーー!?😳」
「どうしてそうなるの!?💦」
と思うこと、ありますよね。
でも、
自分の価値観が大切なのと同じように、
相手にも、その人が大切にしている価値観があります。
相手の考えに同意する必要はありません。
自分の考えを無理に手放す必要もありません。
それでも、
「あなたには、あなたの大切にしている世界があるんだね」
と、相手の存在と尊厳を認めることはできる。
それが「敬う」ということの一だと思っています。
「敬う」は、特別な人にだけ向けるものではない
「敬う」というと
親や目上の人、先生や立派な人に敬意を払うことを思い浮かべるかもしれません。
でも、「敬」は、もっと広いものなのではないでしょうか。
友人も。
仕事仲間も。
いつもそばにいる家族も。
そして、自分自身も。
一人ひとりに、それぞれの尊厳と、大切にしている世界がある。
それを認め、大切にする。
そんな心が「敬」なのではないかと思っています。
だから私は、ママたちに茶道を伝えたい
私がママたちに、茶道の「ふるまい」や「心のあり方」をお伝えしたいと思った理由の一つも、ここにあります。
茶道のお稽古では、
- 🌱 「相手を大切にするとは、どういうことか」
- 🌱 「自分と相手の違いをどう受け止めるか」
- 🌱 「どんなふるまいが相手を心地よくするのか」
そんなことを、頭だけではなく、身体を使って学んでいきます。
私は、こうした学びが、人間関係を少し生きやすくし、心を穏やかに保つことにもつながると感じています。
もちろん、
子どもにイライラすることもあります。
家族に腹が立つこともあります。
私自身も、まだまだ修行中です😂
でも、
「この子も、一人の人間なんだ」
「この人にも、この人の大切にしている世界がある」
そう思う心が根底にあるだけで、
言葉やふるまいは少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
「一碗からピースフルネス」
裏千家の15代家元鵬雲斎は、2025年8月14日にお亡くなりになりました。
第二次世界大戦中、ご自身も特攻隊の部隊に配属され、戦争を経験されています。
戦後に帰還された後、
「二度とこのような戦争を繰り返してはいけない」
という強い思いを胸に、世界の平和を願い、和敬清寂の心を世界中に伝える活動に尽力されました。
その願いを表す言葉が、
「一碗からピースフルネス」
世界各地でお茶会を開き、一碗のお茶を通して、人と人が心を通わせることの大切さを伝えてこられました。
一碗のお茶で、世界の戦争がすぐになくなるわけではありません。
でも、
一人が一人を尊重する。
相手の存在を認める。
違いがあっても、ともに一服のお茶をいただく。
そんな小さな平和の積み重ねが、いつか大きな平和につながっていく。
私は、そこに茶道の大きな力があるのではないかと思っています。
私たちにできる「小さな平和」
世界の戦争を、私たち一人の力でなくすことはできません。
でも、
・目の前の人を一人の人間として尊重すること
・自分も相手も大切にすること
これは、今日から私たち一人ひとりにできること。
そして、何よりも大切なことは
それを次の世代に手渡していくこと
特に子どもは、
「自分は一人の人間として大切にされている」
「自分の気持ちや考えを尊重してもらえる」
という経験を重ねることで、少しずつ他者のことも尊重できるようになっていきますね。
だから私は、
我が子を一人の人間として尊重することも、
平和をつくるための大切な一歩
だと思っています。
今日は終戦の日。
大きな世界の平和について考えると同時に、
まずは家庭の中で。
そして、自分のすぐ隣にいる人に。
「相手を大切に敬う」ということを、
少しだけ意識して過ごしてみませんか?😊
私も自戒の意を込めて。
「和敬清寂」の心を、まずは目の前の一人から。
そして、その一碗から、平和を🍵🌿