🍵不完全だからこそ、美しい — 茶道に流れる「不完全の美」
ママのための茶道教室
優しい幸せの茶室 しの です🍵
10月に私が主催する
「美しいふるないと心の茶道稽古」
6か月の茶道稽古が終了致しました✨
生徒さんにご感想を頂いたのですが、
その中の言葉ついて、私が改める考える機会となりましたの、シェさせていただこうと思います😌
茶道には「不完全の美」
という価値観があります。
たとえば、
少し歪んだ茶碗、欠けた月、まだ咲ききらない蕾の花。
完璧ではない姿にこそ、
深い味わいと温もりを感じます🍀
これが、いわゆる
「侘び・寂び(わびさび)」の心です。
けれど、この“不完全の美”は、
形だけでなく、お稽古のあり方にも息づいています。
何度お点前をしても、完璧にはならない。
思い出せなかったり、動きがぎこちなかったり。
でもそのたびに小さな気づきがあり、
次に進むことで、またひとつ磨かれていく。
茶道は、他の習い事と決定的に違うところがあります。
多くの習い事は「合格」して次のレベルに進む、という価値観ですが、
茶道はそうではありません。
茶道稽古には「許し(許状)」という考え方があり、
“ここからまた進んでいっていいですよ”という、
やさしい道しるべのような仕組みです。
「合格」という考えはないのです。
一度すべてを学んでも、また最初に戻り、
同じことを繰り返しながら、少しずつ心と所作を整えていく。
この“繰り返し”の中にこそ、茶道の美しさが宿っており、
それこそが茶道の真髄であると思っています。
最近では、茶道を気軽に楽しめる形のお稽古も増え、
短い期間で一通りの流れを体験できるようになりました。
それは、茶道の魅力を多くの人に伝える
とても素晴らしい入口だと思います🍵
茶道を個人で気軽に楽しむことはとっても素敵なこと✨
けれど、茶道の真髄は
お点前が「できるようになること」ではありません。
不完全なまま進み続ける、その道のりそのものが、
本当に大切な“茶道の心の学び”の部分だと思っています。
完璧ではないからこそ味わいがあり、
未完成だからこそ、磨かれていく。
茶道は、そんな“ありのままの自分”を
やさしく受けとめてくれる世界です🍃
さて、この茶道の「不完全の美」
実は…
めっちゃくちゃ子育てに役立つ
考えです🤗
次回はそのお話をしたいと思います🤭🍵