前回までは、
【受信】と【処理】について
取り組んできました。
さて、今回は【送信】です。
【送信】とは、
相手に伝えたいことが伝わるように
送り出される行動
を意味します。
例えば、
今月、予想外に出費が重なってしまい、
追加のお小遣いを奥さんにお願いすることに
したとしましょう。(架空の話です。)
奥さんの手が空いた時を見つけ(受信し)、
「窮地の現状を説明しながらのお願い作戦」を
練った(処理し)とします。
ここまでは、悪くないですね。
しかし…
それを伝えようとしたとき、選んだ言葉が、
「もともとは俺が稼いだお金だから、
もう少し出してくれてもいいよね?」
と言おうものなら、
「はぁ?偉そうに!だったらもっと稼いで来てよ!!」
と、家庭内炎上は免れませんね。
あるいは、それを伝える際に、
あまりに声が小さ過ぎると、
「何?何を言いたいの!」と
険悪ムードが始まりそうです。
そうかといって、
ニコニコしながら話してしまうと、
「よくも楽しそうに話しができるわね・・・。」
と誤解されてしまうかもしれません。
こういう時は、
真剣な表情や困った表情で、
相手に届く声の大きさで、
姿勢も相手に向き合って…
とした方が、話は円滑に進む可能性が
高まるでしょう。
これら一連の選んだ言葉、仕草や立ち振る舞い等の
行動が【送信】ということになります。
そして、【送信】は、
言葉に関する行動(言語的行動)、
言葉を伴う行動(言語周辺的行動)、
言葉に関わらない行動(非言語的行動)、
の3つに分類されると考えられています。
言葉に関する行動とは、
相手に送り出すために選ばれた
具体的な言葉のことを意味します。
つまり、
【何て言ったらよいか】
【どの言葉がよいか】が、
それにあたります。
言葉を伴う行動とは、
声のトーン、声の大きさ、なめらかさ等です。
これは、
【どのように言ったらよいか】
ということですね。
言葉に関わらない行動とは、
視線、身体の向き、身振り手振り、表情…等です。
これは、
【どう立ち振る舞えばよいか】
という風に考えると、
分かりやすいと思います。
【受信】や【処理】に比べて【送信】は
表に出てくるものですので、アセスメントは
比較的取り組みやすいですね。
例えば、
「言葉がキツい人」というのは…
言葉に関する行動が✕かもしれませんし、
言葉を伴う行動が✕なのかもしれません。
「言い方が丁寧な人」というのは…
言葉を伴う行動が〇なのかもしれませんし、
言葉に関わらない行動が〇なのかもしれません。
もちろん、その両方の可能性もありますね。
細かく見てみると、いろいろと発見があるはずです。
そこで、今回の取り組みは、
周りの方々の
【送信】技能のアセスメントを行ってみましょう。
支援の対象者だけでなく、
スタッフさんやご家族等にも、この視点をもって
関わってみてくださいね。

