オピオイド麻酔の分類
ソセゴン麻酔 を
ソセゴン最小・ソセゴン小・ソセゴン中・
ソセゴン大 と 4 パターンに、
レペタン麻酔 を
レペタン中・レペタン大 と 2 パターンに、
合わせて オピオイド麻酔 を
ソセゴン最小・ソセゴン小・ソセゴン中・
ソセゴン大 と レペタン中・レペタン大の
6 パターンに分類してみた。
術前・術中・終了時 目標呼吸数
陥入爪切除や乳腺良性腫瘍切除・手根管解放術など局麻だけでもできそうな手術のとき
局麻を併用し目標呼吸数は 特に設定しない。
ソ 小 :ソセゴン・侵襲 「小」
・乳腺温存手術や局麻のない手根管解放術・コールズ骨折や鎖骨骨折のピンニング固定
術前の 目標呼吸数は 12回以下であり
術中や終了時の 目標呼吸数は 14回(16回)以下である。
・ 膝スコピーとプレート抜去は、
局麻のあるときは
術前の目標呼吸数は 12回以下で「ソ 小」 だが、
局麻のないときは
術前の目標呼吸数は 10回以下で「ソ 中」になる。
術中や終了時の 目標呼吸数は 14回(16回)以下である。
ソ 中:ソセゴン・侵襲 「中」
・腰のヘルニア切除や除圧術・比較的小さめの骨の手術
(鎖骨や橈骨や腓骨のプレート固定術など)
・大腿骨頸部骨折に対するハンソンピン固定やエンダーピン固定術など
術前の 目標呼吸数は 10回以下であり、
術中や終了時の 目標呼吸数は 14回(16回)以下である。
* ソ小やソ中の場合、 ソセゴン15mg投与後 呼吸数が 7回/分以下に低下した症例では、
術中の目標呼吸数を初回投与時の呼吸数より6回多い値以下にするのがいい。
通常の術中目標呼吸数は14回/分以下であり、
初回投与後の呼吸数が 8回/分であれば 6を足して 14回以下となるので、
7回以下の症例にも 6を足す。 つまり、
術前の呼吸数が 6回なら 術中の目標呼吸数は 12回以下、
術前の呼吸数が 2回なら 術中の目標呼吸数は 8回以下にする。
ソ 大:ソセゴン・侵襲 「大」
・肩の腱板縫合術や上腕骨骨折の髄内釘固定術など
術前の 目標呼吸数は 8回以下であり、
術中や終了時の 目標呼吸数は 12回以下である。
レ 中:レペタン・侵襲 「中」
・超高齢者の 大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭置換または骨接合術
・腰椎スクリュー固定・ACL再建術・下肢骨折の髄内釘固定術・HTO など
術前の 目標呼吸数は 10回以下であり、
術中や終了時の 目標呼吸数は 14回以下である。
レ 大:レペタン・侵襲 「大」
・超高齢者でない 大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭置換または骨接合術
・THA・TKA・RAO など
術前の 目標呼吸数は 6回以下であり、
術中や終了時の 目標呼吸数は 12回以下である。
術後オピオイド点滴法
ソセゴン麻酔で 術後ソセゴン点滴をする場合、
男性に限定され、女性には使わない。
侵襲 「中」 の 男性の手術の 一部と
(鎖骨や腓骨のプレート固定は 点滴し、
ヘルニア摘出術などは 点滴しない)
侵襲 「大」 の 男性の手術の 全例に、
術後ソセゴン点滴(15mg/3hrs)をする。
レペタン麻酔で 術後レペタン点滴をする場合、
男性だけでなく、女性にも使うことがある
侵襲 「中」
腰痛固定 や ACL再建などのとき
女性は 点滴なし
男性は レペタン 0.1mg/5hrs。
超高齢者の人工骨頭置換or骨接合
女性は 点滴なし
男性は レペタン 0.1mg/5hrs。
侵襲 「大」
THAは、
女性は 点滴なし
男性は レペタン0.16mg/5hrs。
TKAで カクテル注射のないとき
女性は レペタン0.12mg/8hrs
男性は レペタン0.16mg/8hrs。
TKAで カクテル注射のあるとき
女性は 点滴なし
男性は レペタン 0.1mg/8hrs。
RAOは
女性で レペタン0.08mg/5hrs。
男性の 経験はない。
超高齢者以外の人工骨頭or骨接合
女性は 点滴なし
男性は レペタン0.16mg/5hrs。
なお、終了時は
女性で 侵襲 小・中 の場合
:ロピオン50mg 静注
侵襲 大 と
術後疼痛が予想されるときは
:ボルタレン坐薬50mg
男性の場合は 全例
:ボルタレン坐薬50mg