今日は一日曇り空で最高気温は25度。湿度は高いがこの程度の気温だと十分過ごしやすい。

 

「東京新聞」(2026年8月30日付)の「首都圏 見る聞く歩く」に「『沼影市民プール』来月から凱旋上映」という見出しで、海外で評判を呼んだドキュメント映画が日本でも順次公開される、という記事があった。浦和の市民プールが2023年夏に閉鎖されるまでの49日間を描いたという。公共のプールという「貴重な公共空間が失われる」という問題意識で制作され、おそらくこの問題意識が海外で共感を得たのだろう。

 

プールの開設は1971年7月のことという。それから数年後、何度か行ったことがあった。レジャープールの要素もあったが、何よりも泳ぐことができるプールだったように思う。そして一つ覚えていることといえば、隣がロッテの工場でチョコレートのにおいが漂ってくることだった。そのことに対して苦情をいう人もいたが、プールの利用に特に支障があるわけでもないので、そのままだった。

 

プールは閉鎖後、解体されて跡地は更地になっているという。そこには小中一貫の義務教育学校が建つ予定なのだが、近年の建設費用の高騰によって入札不調がつづき、着工の見通しははっきりとしない。「計画ありき」の姿勢ですすめられた市のプール解体、学校建設の方針は中断しているわけである。

かつての利用者の一人としていえば、公共空間をどのように利用するのかについて、もっと幅広く議論する必要があったのだと思う。