予報のとおり、今日は曇り空で気温も24度から28度の間で推移して過ごしやすかった。

 

7月30日に環境考古学の安田喜憲が亡くなったというニュース。79歳、誤嚥性肺炎のため、という。

 

NHKブックスの『環境考古学事始』(1980年)はいい本だと思っていたが、その後は視界からほぼ消えていた。何年か前にその名前に接したのは元新聞記者が書いた本の巻末にこの人へのインタヴューが掲載されていたからだったが、本の内容は大したこともなかったので無視していた。ただこの人、その後は何をやっているのかと少し調べてみたところ、NHKの経営委員などやっていて、2010年1月の委員会で次のような趣旨の発言をしたという(以下は、「J-CAST NEWS」2010年02月08日 20:55配信、より引用)。

 

「『私は、今の若者に徴兵制はだめとしても、徴農制とか、徴林制とか漁村に行けとか、そういう法律で、テレビの番組も何時から何時まできちんと見るということにすればいいと思います』

さらに、日本を大変なところに行かせないために、『この番組を見なければ会社に就職させないとか、抜本的に政策を変えないと』とまで訴えた。安田委員は、こうした面でNHKの役割は非常に大きいとして、就職や受験に役立つ番組などを提案した。テレビでストレスを発散するなどは言語道断だとしている。

ほかの委員からは賛同する意見はあまりなく、ストレス発散になる良質な番組も必要などと指摘があり、今井副会長は『バランスについては、これからも考えながら進めてまいりたい』などと答弁していた。」

 

本気で発言しているのか疑いたくなるような内容である。

 

つづいてもう一件、「読売新聞」(2018年04月03日 08時14分配信)から。

 

「ふじのくに地球環境史ミュージアム」の館長を務めていた2017年8月、内山純蔵、マーク・ハドソンという二人の兼任教授に対して、「(研究成果に)不満だ」とするメールを送り、文面には「あと1年は見ていますが、ろくな研究成果が出なければ自主的に辞めていただこうとおもっています」と書いていた、という。同様のメールは二人以外の関係者にも送信され、二人は「ハラスメントだと感じた」としている。この「メールによるハラスメント」を含めたほかの理由から、この二人は本務である「静岡県富士山世界遺産センター」の教授職を2018年3月に退職している。

 

他人の研究について、個人として頭のなかで何を考えどのように評価していても問題はないが、それを言葉に出して「研究の自由度」を妨げるような発信は絶対にやってはいけないことだ。

 

この二点からとりあえずいえることは、研究以外はよろしくない、ということである。