今日も暑い一日で、梅雨明けだそうだ。最高気温は35度。夕方、靴下と時刻表を買いに出たくらいで、ほぼ引きこもっていた。

 

カラヤンの命日に聴いたチャイコフスキーの「悲愴」は記録の意味はあるが、繰り返し鑑賞にたえるものとは思えなかった。そこで、引きこもりの時間を利用して何か一枚ということで聴いてみたのが、1959年のウィーン・フィルとの来日公演の録音である[1959年10月27日、旧NHKホール、KING:KKC-2166]。

 

最初に日本、オーストリア両国の国歌が演奏されるのだが、ウィーン・フィルの弦楽合奏が美しく響く。つづいてモーツァルトの交響曲第40番。テンポが速くもたれることのない演奏で、あまり違和感はないが、第4楽章は速すぎて、カラヤン特有の端折り感を感じた。この日の後半はブラームスの交響曲第1番で、ここでもテンポは速めですっきりとした進行である。特に第3楽章から第4楽章にかけての流れるようなレガートが美しいと思った。

 

オーケストラがウィーン・フィルということとも関係してか、後年のカラヤンの演奏ほどアクの強さがないところに好感がもてた。そして1959年の録音としては思ったよりも音質は良好で、同時期のほかの録音も聴いてみたくなった。