今日も一日晴れ、最低気温は2度、最高気温は10度。
昨日触れた那須・茶臼岳で思い出したことを一つ。
茨城県の最高峰・八溝山(1022m)に登ったのは1971年8月20日のことだった。
常陸大子駅からバスで蛇穴(じゃけち、と読む)へ。ここが登山口なのだが、当時すでに山頂直下まで舗装された林道が通っていた。山登りとしてはあまりおもしろくない。林道の終点が駐車スペースになっていて、そこに車から降りた二人の男が立っていた。登山の身なりとしてはやけに立派な感じだったが、歩いて登って来たこちらの姿を見てばつの悪そうな表情をしていた。そこから山頂まではわずかな距離だったが、残念ながら曇り空で展望はなかった。
下山もほぼ同じ道を戻り、バスを待っていると、70歳くらいのおじいさんと10歳くらいの孫息子の二人連れが降りて来た。おじいさんいわく、「この山もすっかり俗っぽくなってしまったなあ」。舗装された林道のことをいっているのである。そして「若いころ登ったことがあって、そのときは山頂で一夜を明かした。那須の火山が赤く燃えていたのを覚えている」とのこと。おじいさんが最初に登ったのはもしかすると戦前のことだったのかもしれない。その当時は火山活動が盛んだったのだろう。茶臼岳の火山活動はいまは一応の安定をみていて、ロープウェイが架設されて観光地になっているが、そこが火山地帯だということを軽く見てはいけないと思う。
ちなみに、おじいさんと孫息子、常陸大子から水郡線で水戸へ帰って行ったが、動き出したディーゼル車の窓を開けて手を振って別れを告げてくれことを覚えている。