今日は一日曇り空で時折小雨が降った。最高気温は19度。秋も本格的になってきたかな、といった感じ。
エードリアン・ボールト指揮によるマーラーの交響曲第3番の音源がラジオ放送を個人がエアチェックしたアセテート盤だったということなのだが、それがCDとして市販される道筋を確認しておくことにしたい。
エアチェクして保存していたのはエドワード・アゲート(Edward Agate)という音楽学者だった。その音源はアゲートが亡くなった後、マンチェスターのレコード店に引き取られたらしい。そのアセテート盤約200枚は1981年になって、ジョン・トランスキー(Jon Tolansky)という音楽プロデューサーによって偶然「発見」された。トランスキーはその中身を検証し、貴重な記録として保存しようと考えた。彼はそのような意図で1987年に「Music Performance Research Center」を共同で設立し、さらにその団体を発展させた「Music Reserved 」にアセテート盤を寄贈した。
その音源の一部はテスタメント社のポール・ベイリー(Paul Baily)によって復刻され、CDとして市販された。ボールトによるマーラーの第3番は2008年に[SBT2 1422]として、またワルターによるマーラーの第1番は2009年に[SBT 1429]としてである。
では、残りの音源は?というと、インターネットの時代に適合するように、「Music Reserved 」のサイトから順次公開されるに至っている。こうして、だれもがフリーで聴くことができるようになったのである。