今日は晴れのち曇りで最高気温は27度、湿度が高く蒸し暑い。昨日の天気予報ははずれたのではないか。
引きつづきボールトの36枚組のCDのなかから、1954年11月に収録されたメンデルスゾーンの交響曲第3番と第4番を聴いた。いずれも速めのテンポで生き生きとすすむ。音質に関しては同時に収録されたブラームスの交響曲と同等といった感じだった。第4番「イタリア」の録音は初めて聴いたが、違和感はない。だが第3番「スコットランド」は以前のCDに比べると音質も劣化しているし、演奏自体が刺激的、つまり「やりすぎ」と感じるところもあった。
以前に聴いたCDというのは、1991年製のEMI[CDM 7.63957.2]で、モノラル録音とは思えないほどの明快な音質で弦楽合奏のしなやかさが印象的だった。それに対して今回の発売分には、「Newly remastered in HD 192kHz/24-bit from original tape by Art & Son Studio」とあり、新規のマスターを使っていることが示されている。ただし、それによって音質的に向上しているのかといえば逆だと思った。
個人的に30年以上愛聴してきた1991年製CDのマスタリング担当者を確認してみると、Michael J.DuttonとJohn Hollandの名前が記されていた。M.J.DuttonはあのDutton Laboratoryの設立者で、1993年からSP録音の音源を復刻して成果をあげている技術者である。このCDに刻まれた見事な演奏はこの二人の技術者に負うところが大きかったのだ、と改めて思ったのだった。その点で、ボールトの「スコットランド」を聴くときは、今後も1991年製のEMI[CDM 7.63957.2]を選択することになるだろう。
以下は蛇足。
ボールト/ロンドン・フィルと並んで、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」の個人的な愛聴盤はペーター・マーク/ロンドン交響楽団、フランツ・コンヴィチュニー/ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、オットー・クレンペラー/フィルハーモニア管弦楽団、イェジー・マクシミウク/BBCスコティッシュ交響楽団、といったところである。