今日も相変わらずの天気で、最高気温は34度。日差しがきつい。

 

今週末に行く予定のオルガン演奏会の曲目の一つに、バッハの「前奏曲とフーガ」BWV552、がある。表記だけでは全くピンと来ないので、事前に聴いておこうと思った。

手近なところで、ヴォルフガンク・シュトックマイヤー(1931~2015)の全集録音(CD・20枚組)のなかから探してみたが、見当たらなかった。そこで、これまた手近なところで、ヘルムート・ヴァルヒャのCDから探してみたところ発見できた。早速聴いてみると、知っている曲だった。そしてなぜか「聖アン」という副題が浮かんだのだった。

 

この作品、ブゾーニのピアノ編曲版もあるし、シェーンベルクによるオーケストラ版もあったのだった。またまた手近なところで、ピアノ版はARTSレーベルの「BACH BUSONI PIANO WORKS」の第2巻に収められていた(演奏者は、PIETRO SPADA)。またオーケストラ版はスイトナー指揮N響の演奏を聴いたような覚えがあったので調べてみたら、1988年3月のA定期公演で取り上げられていた。さらに「クラヴィア練習曲集」第3巻の冒頭の曲でもあった。ただ前奏曲のみ演奏される場合は、「BWV552-1」ないし「BWV552a」と表記されるようである。

 

それにしても、シュトックマイヤーの全集に収録されていないのはどういうことなのか謎である。そこで勝手に推測してみた。

 

この作品の副題のような扱いをされている「聖アン」の由来は、イギリスの聖アン教会のオルガニスト、ウィリアム・クロフト(WILLIAM CROFT、1678~1727)による讃美歌が素材として使われている、ということにあるようだった。このような事情から、シュトックマイヤーは厳密にはバッハのオリジナル作品とは位置づけずに、全集録音からははずしたのではないか。

あるいは、この作品は「クラヴィア練習曲集」第3巻に収められているので、クラヴィアで演奏すべきと考えたのかもしれない。

 

以上は、勝手な推測である。